こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は229話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
229話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 恋愛相談
「私なら・・・」
愛する人が他人を好きな状況。
なんとなく先日、私がセーブルを誤解した時を思い出した。
彼がナディアを愛していると勘違いして二人を繋げようとした。
それが正しいことだと思いながらも、胸が張り裂けそうだった。
もしミラードが愛する人に恋人がいるのでなければ、諦めるまでもないのでは?
「ミラード卿が片想いしている方に恋人はいますか?」
「いいえ、そういった話は聞いていません」
「それなら、一度気持ちを表現してみてはいかがでしょうか?」
「ええと・・・、ですが、ミラード卿は以前その女性に言ってはいけないことをたくさん言いました」
え?一体何を言ったのだろうか?
ミラードは無愛想ではあるが、暴言を吐く人ではないと思うのだけど。
「一体何と言ったのですか?」
「・・・彼女の愛を拒否しました。彼女が先に告白した時、彼が断ったんですよ」
ミラード、自分が振った相手に惚れたの?
きっと地面を叩いて後悔しているでしょうね。
「本当に優柔不断でしよね」
確かにその通りだ。
これはどうすればいいのか。
しばらく悩み、ミラードを思い浮かべる。
彼と多くの話を交わしたわけではないが、悪い人ではない。
公明正大に事を処理し、悪い噂も聞いたことがない。
ブランシュがセーブルとアビゲールに冷遇されていた時もよく面倒を見てくれたようだが。
ミラードに告白して振られた女性も、彼がどんな人なのか知っているはずだ。
拒絶自体は悪いことではない。
やり方が問題なのだ。
ミラードなら丁重に断ったのではないだろうか。
その女性がミラードを本当に好きなら、彼の本気が分かるんじゃないかな。
私はしばらく悩んだ末に口を開いた。
セーブルは不安そうな目で私を見ている。
「振られた女性は悲しかったと思いますよ。それでもその人に誠心誠意謝罪し、献身すれば相手の心も変わる可能性があるのではないでしょうか?」
その言葉にセーブルの表情が明るくなった。
何であんなに喜んでいるんだろう?
彼が自分のことのように喜んでいるので、私は少し戸惑った。
しかししばらくして、セーブルの表情は静かに沈んだ。
「ですが、それ以外に他のこともしていて・・・」
「何をやらかしたのですか?」
「彼女に暴言を吐いて、冷遇して、疑って、彼女の物を壊したりもしたそうです」
「物を壊したのですか?」
同じブランシュファンクラブ所属として少し手伝おうと思ったが、ダメだ。
暴力を使うのは絶対にダメ。
「それは少しアレですね」
「・・・」
「一度断ったとしても、暴言や物を壊すのは・・・、許せないですね」
ミラードにガッカリした。
そんな中、慌ててセーブルが口を開く。
「それでも彼女を愛する心は本気なのです」
「じゃあどうして物を壊したのですか?」
「・・・」
セーブルは何も言えなかった。
ミラードはそこまで話していないようだ。
私は複雑な心境になって口を開く。
「本当にその人を愛しているなら、愛する人の幸せを祈ってあげなければなりません。相手の方の良い出会いを願うのが、片想いの最低限の礼儀だと私は思います」
「・・・」
その言葉にセーブルの顔が暗くなった。
まるで国を失った人のような気もするし、寝て起きたら茶碗が割れたワンちゃんのような気も・・・。
「・・・ミラードにそう伝えるようにします。そろそろ寝ましょうか」
「はい、殿下」
私たちはベッドに横になる。
ところがセーブルが今日は背を向けていた。
なんとなく肩が垂れ下がっているようにも見える。
うーん、悩みが多いのかな?
なんだかもの悲しげに見えて、抱きしめてあげたくなった。
私は静かに線を越えてセーブルのそばに近づく。
そして、そっと彼を抱きしめた。
セーブルがビクッとするのが感じられる。
「殿下、大丈夫ですか?元気がないように思えます」
抱きしめることくらいは大丈夫よね?
セーブルはしばらく黙って振り向いた。
顔が少し赤い。
「殿下、何を考えていますか?」
「私が色々な面で醜い人間だと思いました」
うん?
どうしてそんな悩みをしているんだろう?
私はもう少し力を入れて彼を抱きしめた。
彼が再びビクッとするのを感じる。
久しぶりに抱きしめたセーブルの体は暖かった。
「殿下は良い人です。良い君主であり、良い父親であり、良い夫です。私はそんな殿下が大好きです」
うちのタンビほどの人がどこにいるだろうか。
そんな中、セーブルの瞳が激しく揺れるのが見えた。
「心配しないでください。きっと上手くいきますよ」
すると彼は悲しいのか嬉しいのか分からない目で私を眺める。
その視線がとても切実に見えたので、私はしばらくの間セーブルの背中を撫でてあげた。
本人の知らないところで評価が落ちてしまうミラード・・・。
アビゲールの答えを聞いて、セイブリアンはどんな決断をするのでしょうか?