継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【228話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は228をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 



 

<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>

子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。

しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!

可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。

「君がブランシュの心配をするとは面白いな」

クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!

「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」

「謝らなかったら?」

「今夜、殿下の寝所へ伺います」

アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。

ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。

セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。

クララ:新人侍女。

ミラード:セイブリアンの側近。

ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。

ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。

ヴェリテ:真実を告げる鏡。

ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。

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228話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 片思い同士

「それでは塗りますね」

セーブルの声に、私は両目をギュッと閉じる。

どうしても彼を見つめる勇気が出なかった。

早くも心臓は過熱し、もう少ししたら私の熱気に溶けてしまいそうだ。

こわばっているうちに、私の唇に何かが触れる。

セーブルの指のようだ。

慎重な手つき。

きっと甘い香りがするはずなのに、緊張したせいか、ひたすら彼の体温だけが感じられた。

彼が私の下唇と上唇をずっと撫でている。

なんとなく彼が何かを苦悩しているように感じた。

そして閉じた瞼の上に闇が訪れる。

何かが私の前に立ちはだかったような。

その正体を把握する前に、闇は消えた。

「・・・終わりました」

手を引くと同時にセーブルの声が聞こえる。

目を開けると、なぜか私の視線を避ける彼が見えた。

「あ、はい。あ、ありがとうございます。初めてなのに綺麗に塗れましたね」

なんとなく雰囲気がぎこちない。

そんな中、私たちの唇からは同じ香りが漂っていた。

まるで、お互いに口づけをしたかのように。

私はしきりに彼の唇を覗き込んだ。

キスしたい。

けれど、それはできない。

付き合っているわけでもないのに、どうやってキスをするの?

そう考えていると、私の中の淫乱鬼が囁いてくる。

「じゃあ告白した後、付き合って、キスすればいいんじゃないの?」って。

天才的な発想だったが、それは非常に危険な負担が大きかった。

もし私が彼に告白して、そして彼に振られたら?

その時はこんな風に会話ができるのかな?

おそらく難しいだろう。

今、私が誰かの告白を断ったからよく分かった。

ナディアが私に告白しなかったら、私は彼女ともっと親しい関係になれたかもしれない。

彼女と距離を置くのは大変だが、優しく接することもできなかった。

それはナディアにとっても不幸なこと。

そしてセーブルも似ているだろう。

彼は私の告白を断って、どうしたらいいか分からないはず。

優しい人だから気苦労が激しいだろう。

また、私たちがこうやってお互いの唇を触ることもできなくなる。

 



 

「ところで、今日はお変わりありませんでしたか?」

ぎこちなく指をいじっている間に、セーブルが話題を変えた。

「ああ、はい!大したことはありませんでした。今日はナディアとティータイムをしたのですが、ナディアが熱いものが食べられなくて少し騒動になったくらいです」

人魚と人間は多くのものが異なり、食文化も違う。

人魚の主食は当然海洋生物であり、料理法はほとんど存在しなかった。

日が使えないので調理方法には限界がある。

魔力を火の代わりに使うが、人魚たちは体温が低い方なので熱いものに弱い。

そのため、ナディアは紅茶を飲まなかった。

冷たくしたものは飲めたが、無理して飲むほど好みではないようだ。

「ナディアと話をするたびに、とても不思議になります。二つの種族がこんなに違うなんて」

「なるほど」

「後にネルゲンとアトランシアが交流するようになったらどうなるか、気になりますね」

「・・・そうですか」

セーブルを見ると、なんとなく表情が暗く見えた。

自分の話ばかりし過ぎたかな?

 



 

「私があまりにも一人で騒ぎ過ぎましたね。殿下は今日お変わりありませんでしたか?話を聞きたいです」

「私は・・・」

しばらく躊躇っている様子だった。

しばらく間を置いてセーブルが口を開く。

「ミラード卿の悩みを聞いていました」

「ミラード卿のですか?」

「はい」

「どんな悩みなのか聞いても?」

「・・・恋愛相談でした」

恋愛相談?

ミラードとセーブルが?

こんなことを言っては失礼だが、ちょっと意外だ。

二人で毎日政務の話ばかりすると思っていたのに。

「ビビ、あなたのアドバイスもいただけますか?」

「私がミラード卿の話を聞いてもいいのでしょうか?」

「私たちだけの秘密にしておきましょう。多分私よりはあなたの方がもっと良い答えをくれると思うので」

確かに、セーブルに恋愛相談をしても良い答えが聞けるとは思わなかった。

とりあえず関心がなさそうだから。

よし、ミラード。

このお姉さんに任せなさい!

私は友達の恋愛相談はたくさん聞いてきたからね!

「ミラード卿は何を悩んでいるのですか?」

「・・・片思いする女性がいるのに、その女性は他の人を好きみたいです」

ああ、聞くや否や心が痛む。

ミラード・・・、どうしてそんな苦行の道を歩むことになったの。

同じ片思いの同志として彼を激しく応援してあげたくなった。

宮内の人なら私が一生懸命手伝ってあげるのに。

「それは大変ですね。それで、ミラード卿はどうするつもりなのですか?」

「気持ちとしては無理に彼女を引き止めたいけど、彼女の幸せを思うなら・・・。ですが到底諦められないそうです」

ふむ・・・、もう恋人がいる人を好きでもあるのか。

セーブルはじっと私の顔色を伺って尋ねる。

「私は何と答えたらいいか分かりません。ビビだったら何と答えますか?」

 



 

突如始まったミラード卿の恋愛。

まぁ、確実にミラード本人の話ではないことは明らかですね。

セイブリアンの質問に、アビゲールは何と答えるのでしょうか?

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