こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は289話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
289話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 新たな使用人②
「ベリテ、早く来てこれ食べてみて。あなたにあげたいものは全部準備しておいたんだ!お母様も早く来てください!」
一体何を準備したのかな?
ブランシュの後を追って隣の部屋に足を運んだ瞬間、私は立ち止まってしまった。
あの、あれは一体何?
テーブルの上にはものすごい量のデザートや果物などが置かれていた。
私の人生であんなに高いマカロンタワーは初めて見る。
誰かが見たら、ベリテの誕生日だと思うかもしれない。
ベリテも面食らった顔で席に座った。
そんな中、ブランシュは浮かれた顔をしている。
「さあ、ベリテ。これ、私が一番好きなマカロンだよ。早く食べてみて。あーん」
ブランシュはピンク色のマカロンを取り、ベリテの口元に近づけた。
くぅ、ブランシュ!
それはベリテにとってあまりにも強力な攻撃だ!
予想通りベリテが顔が赤くなってどうしようもなくすると、ブランシュが首をかしげた。
「マカロン嫌い?」
「あ、いや。君がくれるものなら何でもいい」
ベリテはしばらく躊躇ったが、ブランシュがくれるマカロンはもらって食べた。
すぐにベリテの目が丸くなる。
「・・・美味しい!」
生まれて初めて甘いものを食べるようで、両目に悦惚感と驚異が満ちていた。
考えてみれば、ベリテは3年間ご飯も食べられなかったじゃん。
本当に涙が出る。
どんなやつがベリテを鏡に閉じ込めたの?
捕まえたら許さない。
鏡に300年間閉じ込めてやる。
「本当に、すごく美味しい!」
「本当?よかった。キャラメルも食べて、アップルパイも食べて、紅茶も飲んで、 おいしいものを全部持ってきてあげる!」
ベリテとブランシュを包み込んだ空気が綿菓子のようにふっくらとしていた。
嬉しくてどうしていいか分からないブランシュと恥ずかしがるベリテがかなり可愛かった。
二人の子供がお話を交わしながら,お菓子を分けて食べているのを見るととても幸せだったが・・・。
このお母さんはそろそろ抜けてくれなければならないね。
子供たちが遊んでいるのに、空気を読めずにいるわけにはいかない。
私はそっと席を立つ。
すると、二人の子供が同時に私を見た。
「アビゲイル、いや王妃様。どこに行くの?」
「お母さん、どこに行くんですか?お母さんの分も用意しておきました!一緒に召し上がってください」
ああ、いや・・・、そんな・・・!
私が邪魔者なのでは,ないかと心配したが、二人の子供は当然私がここにいなければならないというように見ていた。
感激のあまり言葉が出てこない。
私は顔をしかめて、またテーブルの前に座る。
この二人の子供を必ず守ってあげたい。
この幸せを絶対に壊したくない。
そのためには犯人を必ず捕まえなければならなかった。
ギデオンとストーク公爵に監視をつけておいたが、まだ二人はしっぽを出していない。
もし他の人が犯人ならもっと頭が痛くなるはずだが。
その時、ノックの音が聞こえてきた。
「王妃様。国王殿下がお見えになりました」
「あ、連れてきなさい」
侍従やミラードを連れてきてはいないよね?
こっそりと横を見ると、寄り添っていた二人の子供が距離を匿いたまま、人のように沈黙していた。
しばらくしてセーブルが一人で入ると、ブランシュの表情もすぐに解ける。
ただ、セーブルの顔は氷のように固まっていた。
「ビビ、ここにいたんですね。・・・ベリテもいたんのか」
「こんにちは、国王様」
ベリテはかなり憎たらしく笑いながら挨拶をした。
セーブルの二つの瞳が青い炎のようにめらめらと燃えている。
以前セーブルが言った言葉を思い出した。
ブランシュは絶対に結婚させないと言っていた言葉。
ああ、怖い。
ベリテも大変そうだね。
まるで黒タンビとハリネズミが対峙するような雰囲気に、私は殺伐さを感じながら紅茶を飲む。
ふむ、紅茶が美味しいね。
そしてその間でウサギー匹が目をばちばちと開けていた。
ブランシュは皿を持ってにっこり笑う。
「お父さん、お帰りなさい!お父さんも一緒に召し上がりますか?甘くないほうれん草のキッシュもありますよ」
雷と霜が降っていた空気の間から春風が吹く。
その言葉にセーブルの目元が優しく溶けた。
「ありがとう、ブランシュ。ところで、ちょっとあなたのお母さんと話があるから、話を終えてから食べてもいい?」
「はい、もちろんです!」
あれ、何の話をしようとしているのかな?
セーブルが目配せをして、私は席を立って隣の部屋に移動する。
いつもなら甘々と笑って私を抱きしめたはずの人だが、今日はなぜか冷気が流れた。
「セーブル、どうしたの?」
「問題が生じて宮廷楽士を変えることになりました」
ギデオンを?
なぜ急に解任しようとするのか理解できなかった。
表情を見ると、この前のように嫉妬のためにそうではなかったようだ。
「いったい何が問題なんですか?」
いくら推測しようとしても答えが出てこない。
セーブルが氷のかけらを吐き出すように、硬い声で話した。
「昨夜、ギデオン宮廷楽士が亡くなったそうです」
・・・え?
突然の訃報に頭が回らない。
死んだって?
誰が?ギデオンは?
「え・・・、一体何が?」
「ギデオンが泊まっていた離れで火災が起きたそうです」
火事。
変な気分だった。
犯人を捕まえれば殺すと言ったが、実際に誰かが死んだという知らせを聞くと、足の下がぬかるみになったようだった。
セーブルは私が動揺を鎮めるのを待ってくれる。
隣の部屋からかすかにブランシュの声が聞こえてくると、ようやく落ち着くことができた。
冷静になると違和感が続いた。
監覗を付けたばかりで彼が死んだなんて。
私はしばらく考えを整理して口を開いた。
「本当に事故だったのでしょうか?」
「その確率は低いと思います」
セーブルの声には確信が込められていた。
確かに何かが変だ。
彼の死はあまりにも突然のところがある。
「それなら殿下はどうしてギデオンが死んだと思いますか?」
「可能性の一つは尻尾切りです。ギデオンが誰かに命令されて行動していたところ、尻尾が踏まれると切り取られた確率があります」
ギデオンを捕まえて尋問すれば、彼と絡んだ人々も相次いで絡まれる可能性が高い。
それを防ぐためにギデオンを・・・?
「遺体は? 遺体は発見されましたか?」
「はい。しかし、火災で酷く負傷していたそうです」
それなら、その遺体がギデオンであることは誰も証明できない。
「それならギデオンが生きている可能性もありますね」
「はい、その確率が高いです」
「そして、もし生きているなら、ギデオンを調べるのはもっと難しくなると思います」
セーブルは静かに首を縦に振る。
ギデオンが終わりであれ、真犯人であれ、私たちには良くない状況だった。
「まず両方を想定して、引き続き調査をしてみます。ストーク公爵はまだおとなしく過ごしているようですね」
もしギデオンが行動犯だったとすれば、共犯の可能性が最も大きいのはストーク公爵だ。
でもストーク公爵がなぜブランシュを?
むしろ私を狙うなら理解でもできるのに。
あっという間に体温が冷めるようだった。
誰かが依然としてブランシュを狙っているとしたら。
陰の中でチャンスを狙っているなら・・・。
私は・・・。
ブランシュとヴェリテが甘酸っぱいですね!
まさかのギデオンの死。
でも生きている可能性は非常に高いでしょう。