こんにちは、ちゃむです。
「大公家に転がり込んできた聖女様」を紹介させていただきます。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
160話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 公開裁判③
「判決を言い渡す。」
壇上の前へ進み出た裁判官は、ハドソンとラビエンヌを見据え、冷徹な声で宣告した。
「両名は皇室および神殿の権威を著しく失墜させ、国家を揺るがす重大な大罪を犯した。よって、共通の処分として、ブラウンス家を四大公爵家から除名し、本日をもってその爵位を永久に剥奪する。」
「そんな……っ! 裁判長!」
宣告に動転したハドソンが不服を申し立てようと駆け出しかけたが、控えていた補佐官たちに即座に取り押さえられ、力ずくで石床へひざまずかされた。
「平民となったハドソン、およびその家族は、今後皇室が指定する直轄領地へと移送し、死ぬまで労役に従事することを命じる。許可なくして指定地を離れることは一切許されない。」
公爵家が爵位を剥奪されて平民に落とされるなど、帝国史上前代未聞の出来事だった。身分を失うだけでなく、実質的に罪人として一生強制労働に服さなければならないという。あまりにも壮絶な没落に、広場を埋め尽くす群衆からどよめきが沸き起こった。
「さらに――被告ラビエンヌは、前例のない伝染病を拡散させ、帝国全域を未曾有の恐怖と混乱に陥れた罪も極めて重い。」
極度の緊張に突き動かされ、ラビエンヌは血の気の失せた指先を落ち着きなくこねくり回しながら、判決の言葉を待った。
「……よって、残りの人生を奴隷として生きることを命じる。」
『奴隷』――。
その単語が耳に届いた瞬間、ラビエンヌは目を見開き、力なく両腕を地面へ落とした。
「そんな……私が……奴隷……!?」
重罪を犯した自覚はあっても、かつて『神の愛し子』とまで称えられた自分が、人間以下の『商品』に落とされるなど夢にも思っていなかった。衝撃のあまり正気を失いかけた彼女は、押さえつけられている父ハドソンへすがりつき、悲痛な声で許しを乞うた。
「裁判長様! 私が悪かったことは認めます! でも、こんなのあんまりです! 伝染病は事故のようなものでしたし、誘拐も暗殺もすべて未遂に終わったではありませんか! お願いです、奴隷なんて……そんな生き方、私には耐えられませんっ!」
「今回の伝染病で、命を落とした無辜の民が何人いるか知っているのか? 答えられるというのなら、再考してやろう。」
「そ、それは……っ!」
ラビエンヌは必死に頭を回転させたが、何ひとつ言葉が出てこなかった。聖女の座を守ることだけに執着していた彼女が、打ち捨てられた死者の数など知るはずもなかったのだ。
「これで十分だな。判決の変更はない。この後、ただちにこの場にて『奴隷の烙印』を刻む。移送先は後日決定する。」
裁判官は心底呆れた一瞥を投げると、冷ややかに審理の終了を告げた。
ブオオオーー……!
終結を告げる重厚なラッパの音が、広場全体に高く響き渡った。それは名門ブラウンス家の栄華の終焉と、ラビエンヌという少女の完全な破滅を告げるファンファーレだった。
「不公平よ! こんなの絶対に認めないわ! どうして私だけが罪を被らなきゃいけないの!? みんな見て見ぬふりをしていたじゃない! ここにいる全員が同罪よ! あなたたちだって……うぐっ!?」
取り乱して喚き散らすラビエンヌの叫びに、耳を貸す者は誰一人いなかった。補佐官の手によって乱暴に口を塞がれた彼女は、必死にもがきながら、悔しさと恐怖の赤い涙をボロボロと流した。
壇下からその惨状を見つめていたエスターは、どこか冷ややかな、哀れむような目を向けていた。
(……こんな状況になっても、まだ人のせいにするのね。)
ここまで追い詰められてもなお、反省の兆しは微塵もなかった。すべては己の選択と欲望が招いた結果だというのに、どこまで厚かましく自分を被害者だと思い込めるのだろうか。
その時――。
狂ったように暴れていたラビエンヌが突然体から力を抜き、そのままぐにゃりと白目を剥いて横へ崩れ落ちた。
「すぐに容体を確認しろ!」
「ただの失神です。」
「ふむ……担架で運べ。」
毒を仰いだわけでないと知り胸をなで下ろした裁判官は、意識を失ったラビエンヌを素早く壇上の裏手へと運び出させた。
「……ショックが大きすぎたみたいですね。」
視界から消えていくかつての宿敵を見送りながら、エスターがぽつりと呟く。
「愚かな奴だ。ああして現実から逃げたところで、目が覚めればさらに惨めな現実が待っているだけだというのに。」
デニスが最後のお菓子を口に放り込み、忌々しそうに舌打ちした。
「デニスの言う通りだ。正気に戻り、自分が奴隷に成り下がった現実を突きつけられる瞬間こそが、奴にとって最大の地獄だろうな。」
これまでずっと壇上を睨み据えていたドフィンが、ようやく視線を外し、隣の手に優しく目を向けた。
「ところでエスター、前代聖女(セスフィア)の件を公にしなくて良かったのか?」
セスフィアの件を裁くには、エスター自身が証人として公の場に立つ必要があった。しかし、それは自分が『本物の聖女』であることを世間に明かすことを意味していた。まだその重圧を受け止める心の準備ができていないエスターにとって、それはあまりに酷な負担だった。また、エスターの記憶以外に決定的な物証がないという問題もあったのだ。
結果としてセスフィアの件は表沙汰にせず、皇室と神殿の手によって闇から闇へと静かに処理されることが決まっていた。
「明るみに出ていれば確実に死刑だったろう。奴隷刑で済んだだけでも、あやつにとっては幸運すぎる処分だ。」
「エスター。もしこの判決で気が済まないのなら、あの子をうちに連れてきて、そばで惨めに暮らさせるかい?」
ドフィンがエスターの顔色を伺いながら、どこか優しく提案した。これまでエスターが受けてきた傷を思えば、手元に置いて永遠に苦しめる選択をとったとしても、自分はそれを全力で支援するつもりだった。
「そうですねお父様。うちに連れてくれば、本棚にある新しい拷問法の本を色々試せます。」
「ああ、せっかく買い込んであるからね。」
双子もエスターの背中を押すように口を揃えたが、エスターは静かに、けれど明確に首を横に振った。
「……お気持ちは嬉しいです。でも、もう二度と関わりたくないんです。」
一度奴隷の烙印を押されれば、二度と貴族の身分に戻ることはできない。人間としての尊厳を奪われた者と、これから先まともに出会うことすら無いはずだ。
だからこそ、この手で直接手を下すことすら拒み、完璧に縁を断ち切りたかった。
「……一発くらい、直接仕返ししても良かったと思うがね。」
ドフィンが心残りそうに呟くと、その真剣な表情がおかしくて、エスターは思わずクスッと微笑んだ。大切な家族が自分のために本気で悔しがってくれていることが、何よりも温かかった。
「これで十分です。」
過去の悪夢のような日々から解放され、大好きな家族を取り戻し、罪人に相応の報いを受けさせることができた。これ以上望めば、罰が当たってしまう気がした。
エスターの心澄んだ瞳を見たドフィンは、黙って双子に「エスターの望み通りにしよう」と目で合図を送った。
「まったく、エスターは優しすぎるよ。僕なら……」
「そのまま一生、召使いとしてこき使ってやるのにね。」
「そんな手間のいることはしないさ。どこか一番劣悪な場所へ売り飛ばして、野垂れ死にさせればいい。」
ぶつぶつと物騒な会話を交わす双子を見て、ドフィンはどこか満足そうに頷いた。
「よし、そろそろ食事に行こうか。」
「えっ、みんなで外食ですか?」
「そうだ。有名なレストランを予約してある。お菓子ばかりで喉が渇いただろう?」
きょとんとするエスターに、ドフィンが柔らかく微笑みかける。みんな揃って外で食事をするのは、エスターにとって生まれて初めての体験だった。
「はい! すごくお腹が空きました!」
エスターの弾んだ声に、場の空気が一気に和らいだ。
「よし、行こう。」
一行は広場の奥に待たせてある豪華な馬車へと歩き出した。双子が楽しそうにはしゃぎながら真っ先に駆け出していく。その背中を追っていたエスターだったが、ふと足を止め、ノアが立っていた皇帝の参観席を見上げた。
(あれ……? 私を見ているのかな?)
遠く離れた壇上から、ノアが自分を見つめている気がした。そして、気づかれないように小さく手を振ってくれたように見えた。
エスターは立ち止まり、家族の背中に隠れるようにして、こっそりとノアへ向けて手を振り返した。
「エスター、どうしたんだい?」
「あ、何でもありません! 今行きます!」
少し頬を染めたエスターは、跳ねる子ウサギのような愛らしい足取りで、家族の元へと駆け寄っていった。
(これで、本当にさようなら。)
今日を最後に、ラビエンヌの存在を完璧に脳裏から消し去ろうと決めていた。顔を見るたび、呼び起こされる過去の傷に縛られるのはもう終わりだ。
これからは、これまで一度も知らなかった、光に満ちた温かい日々が待っているのだから。
家族の元へ弾んでいくエスターの小さな背中を、澄み渡る秋の陽光が優しく包み込んでいた。
裁判が終わり、皇帝をはじめとする参観人たちが次々と退出していった。
気絶したラビエンヌとハドソンには最後の一言を交わす時間すら与えられず、二人はそれぞれ別の馬車へと押し込められ、真逆の方向へと送られていった。
「放して! 降りるわ! まだ裁判は終わっていないのよ!!」
馬車に押し込まれた衝撃で正気に戻ったラビエンヌは、狂ったように暴れ回った。しかし、顔には黒い薄布を被せられ、両手を頑丈な縄で縛られてしまっては、抵抗など何の意味もなさなかった。
「奴隷なんて嘘よ……。そんな風に生きるくらいなら、死んだほうがマシだわ……!」
暗闇の恐怖に震えながら、ラビエンヌを乗せた馬車は、群衆が投げる石や生卵の直撃を受けて激しく揺れた。やがて騒音が遠ざかり、静寂が訪れると、彼女は縮こまって体を丸めた。
どれほど走っただろうか。突然、馬車がガタリと音を立てて停車した。
「な、何……!? どうして止まったの!?」
首都を出るには早すぎる時間だった。まさか奴隷として売り飛ばされる前に、密かに殺されるのではないか――これまで犯した罪を思えば、誰に怨みを買われていてもおかしくない。恐怖で身をすくませるラビエンヌの耳に、馬車の扉が開くギシッという音が届いた。
「誰……? 誰なの……!?」
必死に壁に背中を押し付けるラビエンヌへ、見知らぬ手が一瞬触れた。
「触らないで! 捕まっていても聖力は使えるのよ!? 私に触ったらタダじゃ済まないわ!」
「暴れるな。目隠しを外すだけだ。」
耳に届いたのは、聞き覚えのある硬質で冷ややかな声だった。
黒布が取り払われ、眩しさに目を細めたラビエンヌは、目の前に立つ人物を見て呆然と息を呑んだ。
「……殿下……?」
ラビエンヌの顔が、ぱあっと明るくなった。ノアを見た時以上の熱を帯びた紅潮が頬を染め、瞳に感動の涙が滲む。
「私を……私を助けに来てくださったのですね!? やっぱり殿下が私を見捨てるはずがないと信じていました……!」
絶望の淵にいたラビエンヌにとって、現れたデイモン皇子はまさに救世主に見えた。彼女はしなだれかかるようにデイモンへ身を寄せ、これまでにないほど従順で可哀想なヒロインを演じて見せた。
「私、どうしてこんなことに……。でも、殿下の元に戻れるならもう何も要りません。殿下が守ってくださるなら、私、安心です……。」
「勘違いするな。お前を救いに来たわけではない。」
ピシャリと投げつけられた敵意に、ラビエンヌの可憐な笑みが凍りついた。
「じゃあ……何のために来たのよ!? 落ちぶれた私を笑いに来たの!? それで満足!?」
「お前になど興味はない。警告しに来ただけだ。」
デイモンは冷徹な眼差しで、虫唾が走るようにラビエンヌを見下ろした。
「これからお前がどこへ売られようと、常に監視を付ける。万が一にもエスターに危害を加えようなどと画策するな。奴隷としてでも生きていたいならな。」
どこまでもエスター、エスター――。
追いつめられたラビエンヌの胸に、狂おしいほどの嫉妬が渦巻いた。
「どうしてあの子なの!? 孤児のあんな泥棒猫のどこがいいのよ!? まさか本当に結婚でもするつもり!?」
「口を慎め。私が愛する人だ。」
微塵の迷いもない告白に、ラビエンヌは力なく失笑した。自分に向けられる冷血な視線とはあまりに違う、エスターの名を口にする時の熱を帯びた瞳。それが悔しくて、爪が手のひらに食い込んで血が滲むほど拳を強く握りしめた。
「……ふん、こんな奴隷になるくらいなら、ここで舌を噛み切って死んでやるわ! そうすれば、みんな殿下が私を殺したと思うでしょうね!」
「死ぬだと?」
「ええ、死んでやるわ! 私が血を吐いて死ぬところを見たくないなら、今すぐここから私を連れ出しなさい!」
自暴自棄になったラビエンヌは、狂気じみた叫びでデイモンを脅迫した。だが、デイモンは心底くだらないものを見る目で鼻で笑った。
「やれるものならやってみろ。実に面白い見世物だ。」
「私ができないとでも思っているの!? 後悔しなさい!」
引き下がる理由を失ったラビエンヌは、固く目を閉じた。
(まさか……本当に見捨てるはずがないわ。かつては私をあれほど求めていたのだから……)
しかし、どれほど待ってもデイモンが制止する気配はなかった。焦ったラビエンヌが恐る恐る片目を開けると、デイモンはただ、泣き出しそうなほど深い悲しみを湛えた瞳で自分を見つめていた。
(エスターは、お前のせいでどれほど凄惨な苦しみを、一人で何度も耐えてきたか……。)
それはラビエンヌへの同情ではなく、過酷な過去を一人で背負い続けてきたエスターを想うが故の痛切な表情だった。ラビエンヌにはその真意が理解できず、ただ苛立ちを募らせた。
「だ、誰ができないなんて言ったのよ……っ!」
「なら、さっさとやってみろ。」
あおるような言葉に、ラビエンヌは意地になって思い切り舌を噛んだ。
「ぐっ……!!」
激痛に顔が派手に歪み、固く結んだ唇の隙間からダラリと赤い血が零れ落ちた。……しかし、それはほんのわずかな量だった。痛みに耐えかねてすぐに力を緩めてしまったのだ。自分を殺しきる勇気など、彼女にはハナから存在しなかった。
「ううっ……痛い……うぅ……っ!」
生まれて初めて味わう激痛にボロボロと涙を流しながら、ラビエンヌはすかさず自身の神聖力を発動させ、舌の傷を治癒した。
「ほう。死ぬ覚悟すら無いくせに。」
「さっきは本当に死のうとしたわよ! でも……殿下がそんな目で見つめるから……っ!」
傷は消えたものの、血の混ざった唾液を吐き出しながら、ラビエンヌは開直ったように暴言を吐き散らした。
「あの時、何としてでも毒を飲ませて、あなたを殺しておくべきだったわ!」
「どこまで行っても反省の色のない女だな。」
「私が何の悪いことをしたっていうのよ!? 一生私のものだったはずの愛も、地位も、何もかもエスターに奪われたのよ! どうして私だけが罰を受けなきゃいけないの!?」
「それをすべて台無しにしたのは、他でもないお前自身だ。」
デイモンは落ちるところまで落ちた哀れな元聖女を静かに見下ろした。
エスターが辿るはずだった十四回もの悲惨な人生。その度にエスターが消えた後の世界で、ラビエンヌがどんな無惨な末路を辿ったかは火を見るより明らかだった。身代わりの犠牲がなければ、ラビエンヌという存在自体がそもそも成り立たないのだから。
「死ぬまでエスターに申し訳なさを抱いて生きろ。もし来世があるなら……その時は少しはマシな人生が送れるかもしれん。」
「待って! 行かないでデイモン! 殿下!!」
背を向けて馬車を降りていくデイモンに、ラビエンヌは喉が千切れるほどの悲鳴を上げた。
「お願い……私を置いていかないで……助けて……っ!」
懇願が届くことはなく、代わりに入ってきた男によって再び乱暴に黒布を被せられた。
自分とエスターたちの間には、もう永久に埋まることのない天と地ほどの格差ができたのだ。二度と、あの輝かしい世界に戻ることはできない。
「嫌ぁぁぁあぁっっ!!」
暗闇の马車の中から狂ったような叫び声が響き渡ったが、馬車が止まることは二度となかった。
公開裁判の終了後、ハドソンは妻と息子だけを連れ、帝国の最果てにある国境領地へと即座に追放された。公爵邸の財産や家財道具はすべて没収され、文字通り身一つでの追放だった。
彼らが送られた場所は、帝国で最も過酷で危険とされる鉱山地域だった。罪人を送り込んで極限の強制労働をさせる場所であり、そこから生きて戻った者は歴史上誰一人として存在しなかった。
「陛下! あまりにも残酷です! あそこへ送るのは死ねと言っているのと同じではありませんか! 爵位を失った私に何ができるというのです! 命だけは……どうか別の領地へ!」
「お前のような危険な種芽は、早いうちに根絶やしにするに限る。生かしてもらえただけでも恩の字と思うのだな。」
皇帝の冷徹な一言でハドソンの運命は確定した。ハドソンとラビエンヌが二度と会うことはなかった。
この大事件は帝国全域を大いに揺るがしたが、時の流れとともに人々の記憶からは少しずつ薄れていった。ただ一つ、「奴隷に落とされたラビエンヌがどこへ買われていったのか」という噂だけが、長く人々の間で囁かれ続けた。
伝染病で家族を失った遺族に買われたという説もあれば、過酷な鉱山で死ぬまで鉱石を掘らされているという説もあった。しかし、真相を知る者は誰一人として存在しなかった。
そうして、穏やかな歳月が三年半流れていった――。
要点を3つにまとめました。
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ブラウンス家の没落とラビエンヌの「奴隷刑」判決
爵位剥奪と財産没収により公爵家は完全に崩壊。父ハドソンたちは極悪な鉱山領地へ追放され、伝染病や誘拐の罪を問われたラビエンヌには「奴隷刑」という前代未聞の極刑が言い渡されます。
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エスターの決別と家族との穏やかな未来
復讐や直接の仕返しを望まず「もう関わりたくない」と過去を断ち切ったエスター。ノアと密かに手を振り合い、愛する家族とともに温かな新しい日常へと一歩を踏み出します。
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ノアの冷酷な警告とラビエンヌの自縄自縛の末路
移送中の馬車に現れたノアからエスターへの警告と冷淡な言葉を告げられ、狂乱したラビエンヌ。助かる術も死ぬ勇気もなく、絶望の悲鳴を上げながら暗闇の中へと連れ去られていきました。