継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【154話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は154をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 



 

<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>

子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。

しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!

可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。

「君がブランシュの心配をするとは面白いな」

クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!

「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」

「謝らなかったら?」

「今夜、殿下の寝所へ伺います」

アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。

ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。

セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。

クララ:新人侍女。

ミラード:セイブリアンの側近。

ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。

ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。

ヴェリテ:真実を告げる鏡。

ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。

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154話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 結婚しない理由

「はい、特に結婚するつもりはありません」

「どうしてですか?」

「・・・」

私は少しお節介を焼いてみた。

子供が好きで、結婚もしたいのに政治的な位置のために諦めるのは残念だから。

セーブルには数少ない家族だ。

どうせなら元気でいてほしいという願いがある。

セーブルは冷静だが残忍ではないし、レイブンも特に権力欲がないようだから大丈夫ではないだろうか。

答えは長い間戻ってこなかった。

普段はテキパキと答える人なのに・・・。

やはり敏感すぎる部分を聞いてしまったのだろうか?

後悔していると、レイブンがようやく口を開く。

「うーん、何と言えばいいのでしょうか。幼い頃の反発心のためというか」

「反発心ですか?」

レイブンは説明しにくいような表情を浮かべる。

彼らしくない躊躇う様子がありありと見えた。

「私が宮殿に入るようになったのは、先王が逝去した直後でした。その前までは私の父親が誰なのかも知りませんでした」

彼の黄色の瞳が沈んでいる。

まるで落ち葉が積もっていくように。

「突然私を呼んだのは、もしセイブリアン殿下に何かあった時に備えたものなのでしょう」

「・・・そうだったのですね」

レイブンは一種の保険のような存在だったのね。

セイブリアンが子供を産めずに死んだ時に備えるための。

紅茶のせいか話のせいなのか、口の中が苦い。

「王宮に入ることになりましたが、嬉しくはありませんでした。幼い年でも感じることができましたから。私が誰かの代替品だということを」

代替品という言葉は、非常に索漠としていて無気力に聞こえた。

レイブンの口元にかかっていた笑みはすでに消えている。

彼は紅茶で短く口を濁し、言葉を続けた。

「幼い頃はその事実が嫌いでした。そして今もあまり好きではありません。結婚をしないのも似たような脈絡です」

「どうのような脈絡ですか?」

「殿下が後継を産めない時に備えて、私が後継を産みたくはありません」

 



 

カシャッ。

私は手に持っていたティーカップを下ろした。

ぶつかる音がゾッとするように聞こえる。

私は何も考えていなかった。

これまでレイブンやレイブンの子供が後継者を脅かす存在だということに。

「たまに思うことがあります。殿下と顔が少し違っていればよかったのにと。双子のように似た顔を見るたびに、私が予備用の人間のように感じてしまうので・・・」

彼は少し悲しそうに笑いながら話す。

その声は深く暗くて、私はむやみに彼を慰めることができなかった。

終わらない冬のように沈黙が続く。

レイブンは私が何も言えなかった状態に気づいて口を開いた。

「すみません、殿下。こんな話をするつもりではなかったのに」

後悔の色がはっきりと見える。

私は静かに彼の話を聞いた。

「不思議と王妃の前では安心してしまい、つい長話をしてしまいました」

「いいえ、大丈夫です。こちらこそごめんなさい。敏感な話を聞いてしまって・・・」

大変な話だと思うが、私を信じて話してくれたことに、ありがたくて申し訳なかった。

何と言えばいいのか迷っているうちに、デザイナーが到着したという報告を受ける。

「それでは行きましょうか、王妃様」

レイブンは明るい声で告げる。

先ほど何事もなかったかのように、彼は目尻を曲げて笑った。

セーブルの時も感じたが、本当に権力とは毒杯のようだ。

なぜ最も高い場所にいる者たちがこのように苦しむのだろうか?

はぁ、服も作ってあげれば良かったかな・・・。

 



 

ほろ苦い気分になって試着室に入ると、格好良く着飾ったデザイナーが私たちを迎えてくれた。

「王妃殿下、レイブン公爵様。呼んでいただいて光栄です。今日は公爵様の衣装のために訪れたとお聞きしました」

「そうだね。急いで呼んでごめんね」

レイブンが目下の人に接するとは信じられないほど優しく笑いながら話を続ける。

「今製作中の礼服をどうするかまだ決めていないので、王妃に助けを求めたんだ。王妃様にお見せしてほしい」

「はい、分かりました」

デザイナーが紙一枚を私に差し出した。

そこに描かれたのは太ももまで下がるコートで、幅の広いカフスを飾ってポイントをつけている。

デザインは悪くないわね。

落ち着いていながらも、ある程度目を引いて・・・、多分素材はシルクかな?

「生地はどんなものを準備したの?」

「シルクやブロケード、サテンなどを使おうと思います。色とりどりの生地をご用意しておきました」

デザイナーはそう言った後、彼の助手に視線を向けた。

間もなく助手が分厚い本を一冊持ってくる。

本を開くと、その中には小さな生地の欠片がカタログのように貼られていた。

私は見本を見てレイブンに尋ねる。

「公爵様はどんな色が一番好きですか?」

「何でもいいです」

世の中で一番難しい注文が登場した。

 



 

レイブンの本音が少し見えましたね。

皇室には良い印象がないようです・・・。

それでもセイブリアンを気にしている理由は?

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