こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は213話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
213話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 謎の美女
メイドたちが廊下の壁の後ろに隠れて、ある部屋をチラリと見ていた。
みんな好奇心に満ちた目つきだ。
「ここがあの令嬢の部屋なの?」
「ええ、そうよ。でも一日中出てこないの」
そこはナディアの住居。
ローブをかぶって顔を隠したまま入宮した身元不明の女性は、皆の関心を引くのに十分だった。
「国王殿下と王妃殿下を救った人らしいけど」
「顔も本当に美人なんだって」
「情婦にしようと連れてこられたのね。王妃様が可哀想・・・」
ナディアは入宮した後、住居の外に出なかった。
一体どんな女性なのだろうか。
外出する時に見られるかと思って、女中たちは浮かれていた。
しかし廊下の向かい側から足音が聞こえてくると、下女たちは引き返すしかなくなる。
王妃殿下の行幸。
アビゲールは相変わらず孤高で優雅な姿だった。
女中たちは、もしかすると目に入ってしまうのではないかと思い、すぐに席を離れる。
厳重にドアを守っていた警備兵たちは、アビゲールが近づくとドアを開けた。
中に入ると、ナディアの姿が見えない。
どこへ行ったのだろうか?
周囲を見回すと、小さな水の音を聞いた。
アビゲールは奥のバスルームに足を運ぶ。
「ナディア姫?アビゲールです。入ってもいいですか?」
「あら、アビゲール。どうぞ入って」
中から愉快な声が聞こえてくる。
慎重に中に入ると、ナディアが浴槽に横たわっていた。
浴槽の中でそよそよしているのは大きな魚の尻尾。
上半身は明らかに人間だったが、下半身は海のものだ。
ナディアはアビゲールを見て嬉しそうに微笑む。
辛うじて浴槽から出てくると、アビゲールは慌てて彼女を助けた。
「ナ、ナディア姫。大丈夫ですか?無理はしないでください」
「うん、大丈夫。ちょっと乾燥したから入っていたの」
ナディアはニッコリ笑い、下半身に何度か触れる。
すると鱗が煌めき、光とともに消えた。
そして現れたのは滑らかな両足。
いや、滑らかというには少し語弊があるかな。
人間のものに似た足には依然として鱗がついている。
つま先は鋭く、足の指の間には水かきが見えた。
首と鎖骨に生えたエラ、そしてヒレに似た耳は、彼女が人間ではないことを如実に証明している。
体が乾くと、ナディアはすぐにアビゲールにしがみついた。
王妃を抱きしめたまま、ナディアは囁く。
「今まで何をしていたの?私がどれだけ会いたかったか分かる?」
ナディアはくすくす笑って、片方のガウンを見に纏う。
そして、すぐにアビゲールと腕を組んで口を開いた。
「ところで、私は一日中部屋にいて窮屈なの。私、いつ頃外に出られるの?」
「あと数日だけ苦労してください。本当にごめんなさい」
ナディアが人魚であることを明らかにすることができず、現在、彼女は部屋の中だけで暮らしていた。
異種族が王国を訪問したことがあるのは数百年前のこと。
そのため、むやみに彼女の正体を漏らすことができなかったのだ。
もちろん永遠に秘密にする計画はない。
まず大臣たちにこの事実を知らせた後、順次ナディアの正体を知らせるつもりだった。
ずっと浴室で話すわけにもいかないので、二人は居間に移る。
ナディアがまず座り、アビゲールの腰を引っ張って膝の上に座らせた。
「あ、あの、ナディア姫」
「ナディアと呼んで」
「ナディア。私たち、近すぎると思うのだけど」
アビゲールは辛うじて横に降りてきたが、依然として腰は掴まれたまま。
ナディアの腕の筋肉は船乗りと同じくらい強かった。
「私はもっと近づきたいのに。アビゲール、あなたとても可愛いわ。キスしてもいい?」
「だ、駄目です!私はタンビのような夫とウサギのような娘がいるのですから!」
アビゲールは大声でナディアを押しのける。
ところが思ったより力が入ってしまったようだ。
ドタバタと倒れる音が騒がしく、いつの間にかナディアは地面に転がっていた。
かなり痛かったようで、ナディアの口から痛みの声が聞こえてくる。
アビゲールはビックリして彼女を助けた。
「ナディア姫!ご、ごめんなさい。大丈夫ですか?」
「・・・アビゲール。数百年前、なぜ人間と異種族の間で戦争が起きたのか知ってる?」
ナディアの肩に触れていた手が止まる。
戦争という単語、そしてナディアの視線のためだった。
人魚姫は冷めていない焚き火のように熱い瞳をしている。
小さな摩擦でも蘇る火の粉のように。
アビゲールは一瞬ドキっとした。
もしナディアが戦争を起こすつもりだったら?
こんなことで戦争が起こると思えないが、これより些細なことで戦争が始まる場合も多い。
そのため緊張せざるを得なかった。
ナディアの正体はまだ保留なのですね。
大臣たちの反応が気になりますし、ストーク公爵は要注意です!
アビゲールに好意を抱いているナディアですから、流石に戦争を始める気はないと思いますが・・・。