こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は262話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
262話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 果樹園③
ブランシュは少し残念な気持ちになる。
親しくなりたかったが、知らないうちに何かを間違えたようだ。
それでも果樹園の雰囲気は悪くなかった。
遠くにアビゲールとセイブリアンが使節団と話をしているのが見える。
話を交わす姿は、なかなか和気藹々としていた。
ブランシュもその間に挟みたくて足を運ぶが、鈍い音がした。
音がしたところを振り返ると、老人の倒れている姿が。
老人は苦しい呻き声を上げ、起きあがろうともしなかった。
「あの、大丈夫ですか?」
ブランシュは急いで老人の方へ駆けつける。
騎士たちが阻んで直接起こすことはできなかったけど。
老人はブランシュを見て驚いた目になって頭を下げた。
「ああ、お姫様じゃないですか。この卑しい年寄りにどうして・・・」
「卑しいなんて。かなり怪我をしたようですが、大丈夫ですか?」
「ええ、もちろんです」
彼は騎士たちの助けを借りて起き上がる。
ブランシュは依然として心配そうな目だった。
「医者を呼んでください。お年寄りの方々は一度転ぶと大怪我をすると聞きました」
「いいえ、お姫様。私は本当に大丈夫ですから」
老人が慌てて途方に暮れる。
ブランシュが依然として心配そうな目で眺めると、彼は微笑んだ。
「本当に優しいですね、お姫様。お姫様が私にこんな好意をしてくださるのに、私が差し上げることは・・・」
彼は困った様子で、こっそり隣の果物かごから何かを取り出した。
それはハンカチに包まれたりんご。
傷が一つもなく宝石のように輝くりんごはとても美味しそうだった。
老人は丁寧にそのリンゴを差し出す。
「うちの果樹園に来てくださって本当にありがとうございます。とても綺麗なリンゴがあって孫娘にあげようと残していたのですが、このリンゴをお姫様に献上したいです」
老人が差し出したリンゴは本当に美味しそうだ。
しかし、ブランシュはそれを見て、そっと微笑むだけ。
「でも孫娘さんにあげるリンゴじゃないですか。私は大丈夫ですから」
「私はここで働く人間なので、孫娘には明日持っていけばいいです。でも、やっぱりお姫様に差し上げるにはとても見窄らしいですよね・・・」
老人が恐縮するかのように肩が垂れ下がった。
するとブランシュの両目が申し訳ない気持ちでいっぱいになり、彼女は慌てて謝罪を受ける。
「いいえ、本当に貴重なプレゼントですよ。いただきますね」
その言葉に老人の顔がパッと咲く。
「ああ、良かったです。気持ちとしては王妃様に差し上げたいのですが・・・」
「大きくて美味しそうなリンゴなので、一緒に分けて食べますね。本当にありがとうございます」
「ありがとうございます、いつもお姫様に祝福があることを祈ります」
老人は笑い声を上げながら頭を下げた。
ブランシュはリンゴをケープのポケットに注意深く入れて足を運ぶ。
護衛騎士たちはブランシュを制止しなかった。
もし老人が渡したものが液体や調理された何かだったら、一度確認したはず。
リンゴのようなものに毒を注入することはないだろう。
ブランシュは人が集まっている場所に向かった。
到着してみると、使節団がどれほど多くのリンゴを食べたのか、骨組みだけが残ったリンゴが山積みされていた。
「とてもお腹いっぱい召し上がったのですね」
グンヒルドが睨みつけると、使節団は面目ないかのようにうつむく。
彼女はため息をつき、セイブリアンに言った。
「これで終わりにしよう。君たち人間は寒さに弱いんだって?いつまでも子供を外に置いておくわけにはいかない」
文句を言っているように聞こえるが、結局はブランシュを心配する言葉だ。
セイブリアンは驚いた表情を浮かべる。
「うちの娘を心配してくれてありがとう。温室の花園も見物しなければならないはずなので、帰還命令を出します」
多少早い帰還命令が下されると、人々は急いで帰る準備を始めた。
ブランシュは立ち止まってあたりを見回す。
アビゲールとセイブリアンは少し離れた場所で話をしていた。
どんな内容なのか分からないが、かなり深刻な内容のようだ。
「今日帰ったら約束通りキスをしてくれるのですか?」
「人の多いところで何の話をしているのですか!二人きりになったら必ずしますから」
少し離れたところで声を小さくして話をしているので、周りの人たちは聞いていない。
もちろん、人魚たちは目が痛いかのように見つめていたが・・・。
どう考えても怪しいリンゴ!
このままブランシュとアビゲールが食べることになれば・・・。