こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は142話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
142話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- レイブンの婚約事情
「国王殿下も本当にたくさん変わられました。王妃だけでなく、ブランシュ王女も溺愛されおります」
「そうですよね。ブランシュ姫の婚約も全部断ったじゃないですか。ちょっと驚きました」
セーブルが婚約の件を持って訪ねてきた使節たちを冷遇したという話はあちこちに広がっていた。
改めて考えても本当に幸いなことだ。
私は心の中で安堵のため息をつく。
「ブランシュはまだ若すぎるから。結婚は10年は待ちましょう」
「もちろんです。しかも順番で言うとレイブン公爵が先ですよね」
え?
なんで急にレイブンの話が出てくるのだろうか?
クララを見ていると、彼女は首を傾げて話し始める。
「あれ、違うのですか?レイブン公爵様にも婚約の提案が入ってきたそうですが」
レイブンに婚約の提案が?
初めて聞く話だ。
それくらいの大事なことならクララより私が先に聞いているはずなのに。
「クララ、誰からその話を聞いたの?」
「レイブン公爵様の下女に聞いた話です。外国の使節の中で公爵様に婚約を提案した人がいると」
レイブンが外国との婚約か。
セーブルのことを考えると、ただ祝うわけにはいかない。
もしレイブンが結婚して子供を授かったら、ブランシュにいとこが出来ると同時に静寂ができるのだから。
政治的にも重要な事案なのに、セーブルはなぜ教えてくれなかったの?
レイブンの侍女が知っているくらいなら、きっとセーブルも知っているはずなのに。
話すのを忘れていたのかな?
「それでレイブン公爵の婚約はどうなったの?」
「たぶん断られたのではないのでしょうか?」
まあ、承諾していたら私の耳にも入ってきただろう。
婚約を断ったからセーブルが話さなかったのかもしれない。
そういえばレイブンは恋愛や結婚には関心がないのかな?
レイブンがセーブルより1歳年上だから、今年で28歳よね?
この国で言えば、結婚適齢期はすでに過ぎていた。
あの顔で、あの地位を考えると結婚できないわけではないだろうし・・・。
多分政治的立場のために結婚を諦めた可能性が高いだろう。
王家の子孫として生まれるのも大変なことだ。
そのように心の中でレイブンを哀悼していたところ、誰かが軽くノックをした。
「お母様!私です。入ってもいいでしょうか?」
「ブランシュ!もちろんです。早く入ってきてください」
私は立ち上がってブランシュを迎える。
どっしりとしたドアが開き、ブランシュがひょっこり顔を出した。
「いらっしゃいませ、ブランシュ」
ブランシュに向かって腕を広げると、彼女は走ってきて私の胸に抱かれた。
くぅ、君の前世はビタミンじゃなかったのだろうか?
見るや否や疲れが吹っ飛ぶ。
「授業は無事に終わりましたか?こっちに座りましょう」
ブランシュをソファに座らせ、彼女の様子をじっと見つめる。
うん、今日も可愛いわ。
今日の衣装は赤い生地を使い、銀糸でレース柄を縫い合わせたドレスだった。
気持ちとしてはドレスを膝丈程度に短く作りたかったのだけれど、足首が現れるのが静粛ではないと思う時代だから。
もっと多様な服を作ってあげたいのに残念だ。
現代的な衣装も作りたいんだけど・・・。
「お母様、何を考えているのですか?」
ブランシュはしばらく黙っている私を見上げていた。
慌てて微笑む。
「あ、今日のティータイムについて考えていました。外に出てお茶を飲むのはどうかと思って」
「外ですか・・・?」
ブランシュが珍しく困った顔をした。
え、ピクニックは嫌いだった?
ブランシュはしばらく迷ったあと、私に近づいてくる。
そして、他の人が聞こえないように手で口元を隠して囁いた。
「外でお茶を飲むのは良いのですが、ヴェリテが外に出られないから。室内で飲む方が嬉しいです」
ああ、それは考えてなかった。
以前から思っていたが、ブランシュは本当に繊細な子だ。
新しい友人に気を遣っていることが普段から感じられる。
ヴェリテと友達になった後、ブランシュの表情が良くなった。
以前もいつも笑顔だったが、最近はさらに活気に満ちているというか。
普段はブランシュの後ろに花が20本咲いているとすれば、最近は200本くらい咲いている感じ?
「そうですね。ヴェリテが寂しがるところだったから、教えてくれてありがとう。ヴェリテとの話はどうですか?面白いですか?」
「馬力分類学について教えてくれました。そして人間史以外の妖精や人魚史についても教えてくれて・・・!」
ブランシュが目を輝かせながら喋り始めた。
前から感じていたことだが、ブランシュはかなり賢いようだ。
うちの子は天才ではないのだろうか。
それとも、これが親馬鹿の感情?
いや、うちの子は天才だよ。
客観的に見ても、ブランシュは賢いと思う。
セイブリアンがレイブンの話を出さなかったのは、アビゲールの関心がレイブンに向かうことを恐れたからでしょう。
ブランシュもヴェリテと仲良くしているみたいですね!