こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は235話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
235話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 告白
セーブルが来たという言葉にブランシュは縮こまっている様子だ。
「ブランシュ、殿下がお入りになってもよろしいですか?」
ブランシュは躊躇いながらも、頷いた。
クララは頭をもたげて外に出ると、すぐセーブルが中に入ってきた。
2人の親子はお互いに目も合わせられないまま、静かに沈黙を守っている。
ふむ、これをどうすればいいのだろうか。
見たところセーブルも特に怒っているようには見えないけど。
そのとき、ブランシュがそっと立ち上がった。
「・・・お父様、ごめんなさい」
雨にびっしょり濡れたように、力なくジメジメした声。
ブランシュは依然として視線を合わせることができないまま、話を続けた。
「私が自分の感情を落ち着かせることができず、お父様に酷いことを言いました。本当に、すみません」
「いいや、ブランシュ。君の言ったことは全て正しい。私が愚かだったんだ」
お互いに許しを請う声が静かだ。
ブランシュが躊躇しながら近づくと、彼は娘をギュッと抱きしめた。
「お父様、ごめんなさい」
「いや、私の方がすまない」
お互いに自分がもっと申し訳ないと謝るのを見ると、思わず母として笑みがこぼれる。
この2人はどうしてこんなに可愛いのだろう?
喧嘩して仲直りするのも本当に可愛い。
争いが長続きしなくて良かった。
私は嬉しそうにその姿を眺めて口を開く。
「仲直りできて良かったですね。ところで、2人は何のことで争ったのですか?」
私の質問に2人が約束でもしたかのように口をつぐみ、そして黙って視線を交わした。
「お父様、私が言ってもいいですか?」
「私が話すよ。ブランシュ、ちょっと席を外してくれる?」
ブランシュは頷き、そして私に静かに頭を下げてドレスルームを去った。
あれ、なんで出たのだろう?
セーブルと2人気になると妙な気運が流れる。
喧嘩したのは2人なのに、残されたのは私。
もしかして喧嘩の原因は私なのだろうか?
「仲直りして良かったです。ところで、どうして喧嘩をしたのですか?」
「私が過ちを犯したからです」
まあ、それは予想していた。
セーブルはそう言って、静かに私のそばに近づく。
「そして、前もってお詫び申し上げます」
「何をですか?」
「私がこれから犯す間違いをお詫びします」
え、何をするつもり?
過ちを犯すと事前予告させるのは生まれて初めてだ。
そんな中、セーブルの頬が緊張で白く固まっているのが見えた。
「ビビ、あなたは仰いましたよね。本当にその人を愛しているなら、愛する人の幸せを祈らないといけないって」
突拍子もない話だと思ったら、昨日のことを思い出す。
彼が犯す間違いが少し予測できた。
この人、ミラードを擁護するつもりなのかな?
「はい、そう言いましたね」
「私もその言葉に同意します。愛する人の幸せを祈るべきだという言葉を。でも諦めなければならないという言葉は、とてもそうすることができませんでした」
セイブリアンの声に恐怖と苦痛が切実に滲み出て、私はむしろ怪しくなる。
「私は正直理解できません。ミラード卿をどうしてそんなに支持するのですか?」
「なぜミラードの名前が出てくるのか分かりません」
セーブルは少し気が抜けた様子で、一拍子遅れて私の言葉を理解したように見えた。
「・・・嘘です」
「何がですか?」
「ミラード卿が私に悩み相談したという言葉が嘘なのです」
嘘?どうして?
「どうしてそんな嘘をついたのですか?」
彼はしばらく沈黙し、ドレスルームの空気がお墓のように沈む。
「・・・その話が私のことだと、どうしても言えませんでした」
その悩み相談が、自分の話だったって?
一体相手は誰なの?
愛を拒否したことを見ると、カリンかもしれない。
それとも私の知らない他の女性がいるのかもしれない。
再び血が凍りつくような気がした。
彼がこれから私に犯す間違いというのは、離婚ではないだろうか。
「私が犯した過ちを理解しています。私の過ちを理解しているなら諦めなければならないのに、どうしても諦めることができませんでした」
そう言ってセーブルが私の前に片膝をつく。
この王国で一番高いところに立っていなければならない人が私を見上げていた。
「私のすべての過ちにお詫び申し上げます。私が愚かでした。ですから、どうか私に一度だけチャンスをいただけませんか?」
「・・・え?」
今セーブルは何を言っているの?
なぜ私に謝るのか理解できなかった。
「誰よりもあなたに献身します。だからどうか、ナディアについて行かないでください」
依然として理解できない言葉が続く。
ゆっくり血が流れるように遅れて事故が流れた。
セーブルが暴言を浴びせ冷遇したという人、そしてその人の物を壊したというセーブル。
ふと彼の剣が私が作った人形の上に刺さった瞬間を思い出す。
私は驚いてセーブルを見た。
あんな表情を生まれてから一度も見たことがない。
私に向かってあれほど切なく熱い視線を送った人は一人もいなかった。
無愛想な君主の顔は氷が溶けて消えるようになかった。
昨夜撫でた唇からバラの香りのような声が漏れる。
「愛しています、アビゲール」
日差しのように鮮明ではっきりとした告白。
誤解の余地は一握りもなく、ただハッキリとした言語だった。
ついにセイブリアンが告白しました!
アビゲールの返事が気になりますね。