継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【35話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は35をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 



 

<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>

子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。

しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!

可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。

「君がブランシュの心配をするとは面白いな」

クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!

「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」

「謝らなかったら?」

「今夜、殿下の寝所へ伺います」

アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。

ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。

セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。

クララ:新人侍女。

ミラード:セイブリアンの側近。

ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。

ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。

ヴェリテ:真実を告げる鏡。

ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。

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35話 ネタバレ

継母だけど娘が可愛すぎる【34話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 今回は34話をまとめました...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 憂鬱なセイブリアン

「お先に失礼します」

短い挨拶だけを残したまま、セイブリアンは練習室を出た。

さっきまで漂っていた穏やかな空気はいつの間にか消えてしまった。

夏から急に冬になってしまったような、不思議な気流のように。

誰も言い出せなかった。

とりあえず、私はできるだけ平然でいようとした。

「パートナーが消えたわね。ノーマ、ダンスの練習をお願いしてもいいかしら?」

「はい、かしこまりました」

1年間、一緒に過ごしたノーマは、このような状況に慣れている様子。

私が楽団に合図すると、楽団はさっきよりも愉快な曲を演奏し始める。

ノーマとダンスの練習を始める。

そう、セイブリアンは私を嫌っている。

軽蔑している。

どうしてその事実を忘れていたのだろうか?

幸か不幸か、平然を装うのは私の得意分野だった。

ブランシュは心配そうな表情で私を眺めていたので、決してそれがバレることはなかった。

陽気な音楽に合わせて踊る。

少しも傷ついていない人のように。

 



 

会議室を出るセイブリアンの顔は疲れて見える。

会議に大きな問題があったわけではないのにかかわらず、彼の顔色は良くなかった。

それはストーク公爵の表情のせいかもしれない。

セイブリアンがアビゲールを追い出したという噂を聞いて、ストーク公爵は終始笑顔だった。

普段なら、ただ無視しただけだろう。

しかし、今日はその表情がセイブリアンの神経を掻いたのだ。

昨日、ダンスの練習から戻ってきてから、セイブリアンは苦悩に陥っていた。

ミラードは顔色を伺いながら、それとなく話しかける。

「殿下、そろそろ食堂に行かなければならないですね。ブランシュ王女と王妃様が待っているはずですから」

セイブリアンは、その言葉でピタリと立ち止まる。

こともあろうに、今日は昼食の日だったのだ。

しかし、セイブリアンは躊躇っていた。

彼女の手を振り切った帰り道は、胸が痛むほどズキズキした。

今でもアビゲールを思い出すと、胸の痛みがぶり返す。

彼女の顔を見る自信がなかった。

「今日は仕事が忙しいから、出席が難しいと伝えておいてくれ」

「はい、殿下」

セイブリアンはそのまま執務室に向かう。

席に着いた瞬間、彼は仕事を始めた。

 



 

昼食も抜きで仕事に没頭していると、いつの間にか案件を全部終わらせてしまった。

セイブリアンは秘書官を呼んで、処理する書類を全て持ってくるように指示する。

何でも構わないと。

仕事以外に他のことを考えたくなかったのだ。

少しでも油断すると、アビゲールを思い浮かべてしまうから。

セイブリアンは、今の自分が嫌いだった。

自分を苛立たせるこの感情が嫌いだった。

彼は一晩中、自分の行動を後悔していたのだ。

会議のときも、傷ついたアビゲールを思い出して、集中できなかったくらいだった。

王に必要なのは感性ではなく理性。

感情に流されて破滅し、国を滅した指導者たちの話は数えきれないほど聞いてきた。

心を殺し、王として考え、王として行動せよ。

それがセイブリアンの生涯の教育。

深くため息をつく。

ノックをした秘書官が入室し、彼は書類を持ったまま注意深く尋ねる。

「殿下、書類をお持ちいたしました。ところで謁見の要請をしに来られたのですが・・・」

「王妃か?」

「いいえ、違います」

アビゲールではないという言葉に、セイブリアンは半分安堵し、半分は残念がった。

おかしなことだ。

会うと気まずい相手だから安堵するのはある程度理解できる。

しかし、どうして残念がるのか。

「ブランシュ姫様が謁見の要請をされております」

「・・・ブランシュが?」

予想外の名前に、彼の感情は弱まった。

許可を出してしばらくすると、小さなシルエットが。

「お、お父様。安らかにお過ごしになりましたでしょうか?」

「いらっしゃい」

娘は緊張した様子であり、父親は無愛想な顔。

ブランシュがセイブリアンの元を訪れたのは初めてのこと。

自分に話しかけるのも、視線を合わせるのも苦手な子だったのに。

そんな子が直接訪れるなんて・・・。

「今日はどうしたんだ、ブランシュ?」

「あ、あの・・・。忙しくて昼食会に来れなかったと聞いておりますので」

 



 

セイブリアンにも悪気があったわけではないのですが、拒まれたアビゲールのショックは計り知れないでしょう・・・。

彼にも事情があるのは分かりますので、ブランシュが間を取り持ってくれると嬉しいですね!

初めて自分から父親の元を訪れた彼女は、セイブリアンに何を話すのでしょうか?

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