こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は36話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
36話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 娘の成長
「あ、あの・・・。忙しくて昼食会に来れなかったと聞いておりますので」
ブランシュは小さなバスケットを持っていた。
ふと甘い匂いにセイブリアンは気づく。
籠を覆っている布を外すと、そこにはマドレーヌが入っていた。
食べ物を持って訪れた娘の行動が理解できない。
「甘いものは好きじゃない」
マドレーヌだなんて。
父親の反応に、ブランシュは目に見えてしょんぼりする。
「あ、えっと・・・。申し訳ありません・・・」
しょげた姿を見て、ふとアビゲールを思い出した。
娘に優しくしてくれと自分を叱る声が聞こえるようだ。
セイブリアンはしばらく躊躇った後、マドレーヌをつまんで一口噛んだ。
舌がヒリヒリする甘み、鼻腔を通って抜け出す甘い匂い・・・。
その全てが好きじゃなかった・・・。
彼は軽く噛んで飲み込み、二つ目のマドレーヌを口に運ぶ。
いつの間にか籠は空っぽに。
食べ終わったセイブリアンが口を開く。
「・・・ありがとう」
まだ口の中がムズムズして気持ち悪い。
きまり悪い表情を浮かべていたブランシュが微かに微笑む。
「次は他のものを持ってきます・・・!」
「その必要はない」と言おうとしたが、口をつぐんだ。
「お、お父様。申し上げたいことが・・・」
「話してごらん」
許諾を得たが、ブランシュは何も言わなかった。
今すぐ出て行きたくなるほどセイブリアンが怖かったが、勇気を出して口を開いた。
「昨日のダンスの練習のとき・・・。お父様が出て行った後、アビゲール様がすごく悲しそうでした」
「・・・」
アビゲールの名前が出されて、セイブリアンの唇は震える。
「・・・そんな話をしたかったのか?」
意図したのではないが、冷ややかな声が出てきた。
ブランシュの首はうつむいたまま、肩を震わせている。
しかし、彼女は後退りをしなかった。
「ア、アビゲール様に謝っていただけませんか?」
セイブリアンは恐怖に怯えた娘を見た。
娘が臆病で柔弱だということはよく知っている。
王に必要なのは理性と決断力。
それがブランシュには足りない。
そのため、ブランシュを厳しく育てようとした。
自分がそう育ってきたように。
それでもブランシュは相変わらず優しく小心のまま。
それが彼には大きな悩みだったのだ。
そんなブランシュだったのに。
娘は逃げもせず、振り向けないままの自分に声をかけていた。
「アビゲール様は何か間違ったことをしたのでしょうか?」
「いいや、そうではない」
「それでは、なぜでしょうか?」
涙が溢れんばかりに、ブランシュは聞いた。
「アビゲール様が可哀想です。間違ったこともしていないのに今日も平気なふりをしていましたが、きっと悲しかったでしょう」
「・・・」
彼は娘が理解できなかった。
自分をあれほどに虐めてきた女だ。
生き返った後は別人になったように変わったが、それでも納得しにくかった。
「アビゲール様と・・・」
いつしかブランシュの涙は止んでいた。
まだ水気が残っている瞳のまま、彼女は優しく微笑む。
「お父様とお母様が仲良く過ごせたらと思います・・・」
静寂の中で、ブランシュの鼻を啜る音だけが聞こえてきた。
やっと冷静を取り戻したセイブリアンが口を開く。
「・・・分かった。アビゲールに謝る。だから泣かないでくれ」
「本当ですか?」
「ああ」
「次の午餐にも来てくれますか・・・?」
「約束しよう」
その約束を受け取って、ブランシュは笑う。
ブランシュが頭を深く下げて挨拶した後、執務室を出る。
ドアが閉まる音が聞こえて、セイブリアンは深くため息をつきながら片手で顔を覆う。
アビゲールのところへ行って何とお詫びすればいいのだろうか?
彼女の顔を思い浮かべると、またもや胸が痛んだ。
ブランシュの成長した姿が素晴らしいですね!
アビゲールのことをお母様と呼ぶのも最高です♪
これを本人が聞いていたら気絶していたことでしょう(笑)
セイブリアンはどうやって謝るのでしょうか?