こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は40話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
40話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 一歩ずつ
「王妃様、王妃様!これはどうですか?首都の有名なデザイナーの新作です!」
「だから、ランジェリーは必要ないと言ったでしょう?」
「ですが・・・」
クララはランジェリーをしっかり握って、雨で濡れた子犬のような表情を浮かべる。
セイブリアンが私の部屋を訪れてから約一週間が経過した。
彼は約束通り、毎晩私の部屋を訪れている。
まあ、夜に来ると言ってもクララが思うようなことは一切ないのだけれど。
彼はただ私の部屋に寄って、手を繋いで引き返すだけ。
本当にそれだけ。
セイブリアンは毎日、苦しい呻き声を上げながら私の手を握った。
それでも一週間が経ったら、少しずつ効果が見えてきたのだ。
最初は一分間も握るのが大変だったのに、今は五分以上、私の手を握ることができるようになったのだ!
私たちは健全な時間を過ごしているのだが、侍女たちがそんな事情を知るはずもない。
夫が毎晩妻の部屋を訪れれば、みんな同じ考えをするのは当然のことだ。
「ですが、殿下が朝までいらっしゃることがないじゃないですか。明らかに、ランジェリーが気に入らないのです!」
「殿下は外見よりも内面を重視しているわ。ランジェリーなんかに惑わされないわ」
「そうなのですか。さすが国王殿下・・・!」
幸いにも、クララはその話を信じてくれたようだ。
まあ、セイブリアンと仲が良いと誤解されれば、それなりに得だよね。
実際、私たちの仲は少しずつ改善されている気がする。
建国祭まで残り三週間程度。
このまま手を握る練習を続ければ、本当にセイブリアンと踊れるかもしれない。
窓の外の風景を楽しんでいると、ノーマが入ってくる。
「ブランシュ姫がいらっしゃいました、王妃様」
扉を眺めると、ブランシュが顔を出していた。
「お元気ですか、アビゲール様」
以前は私を見たら泣きそうだった子が、今は気兼ねなく笑顔を浮かべてくれている。
約束がある日でもないのに、私に会いに来てくれるし。
「おかげさまで元気ですよ。来てくれてありがとう、ブランシュ姫。今日は何の用事で来られたのですか?」
「あ、あのう・・・。この間描いていただいたドレスの絵を見て選んだのです」
ブランシュが注意深く、私に紙を差し出した。
果たして彼女が選んだドレスは、どのデザインなのだろうか?
・・・え?
本当にこれ?
「ブランシュ姫、この服でよろしいのですか?」
それは、前回ヴェリテがユニークだと言ったドレス。
「初めて見るドレスなのですが、とても綺麗で可愛くて。私、このドレスが着てみたいのです」
くぅ・・・、私の創作物を認めてもらうのはいつも嬉しいのだが、今日は特に感動的だ。
「分かりました、ブランシュ姫。できるだけ早く完成させるようにしますね」
「ありがとうございます!私はもうすぐ授業なので・・・、そろそろ帰りますね。また会いに来ます!」
ブランシュを見送った後、思わず笑みが溢れる。
「ふうふう、ふうふう・・・」
もう少しで、私が作った服をブランシュが着てくれる!
彼女のかわいさなら、この王国で新たな流行を生み出すのも朝飯前だろう。
「ノーマ、クララ」
「はい、王妃様」
二人が声を一つにして答える。
「この王国で、一番腕のいい裁断師と洋装師を呼び寄せなさい!最大限早く!」
夏とともに建国祭が始まる。
ホールを埋め尽くした貴族たちが、談笑を交わしていた。
金髪を高く上げた貴族の令嬢が入ってくると、令嬢たちは誰彼なしに彼女に近づいた。
「カリン様、今日も本当にお美しいですね!」
「ありがとう」
自分が美しいのは当然だというように、やや厚かましい口調。
謙遜なく彼女は美しかった。
10代特有の生気が、夏に咲いた花の群れのよう。
ここで一番細い腰の女性と聞かれれば、カリンに違いないだろう。
豊かな胸は、彼女をさらに悩殺的にさせた。
さらに、今日着てきた衣装も人々を感動させる豪華なドレス。
ドレスは、十分にその値打ちをしている。
このホールで一番美しい女性は自分であるはず。
そのプライドがカリンをさらに高めていた。
セイブリアンとの交流も順調ですし、ブランシュも懐いてくれています♪
ついに始まった建国祭。
ブランシュの着るドレスが非常に楽しみですね!