継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【55話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は55をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 



 

<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>

子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。

しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!

可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。

「君がブランシュの心配をするとは面白いな」

クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!

「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」

「謝らなかったら?」

「今夜、殿下の寝所へ伺います」

アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。

ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。

セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。

クララ:新人侍女。

ミラード:セイブリアンの側近。

ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。

ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。

ヴェリテ:真実を告げる鏡。

ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。

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55話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • レティキュール

クララの持ち込んできた物に、令嬢たちが好奇心に満ちた目つきで話した。

「クララ令嬢、これは何ですか?」

「王妃様が作ってくださった手提げかばんです。レティキュールと言うそうです!」

シュミーズ・ドレスに短所があるとすれば、ポケットがないという事。

使用人に持たせればいいのかもしれないが、それでも不便を感じてしまうこともある。

クララが持ってきた手提げかばんは、繊細な刺繍装飾に布で作った花までついており、それだけで一つのアクセサリーだった。

「とても可愛いです!王妃様が侍女のクララ様にこのような物を作ってくださったなんて」

「王妃様は本当のお優しいようですね」

「でしょ?それに私がここに来ると言ったら、私たちのために宮廷シェフに頼んでデザートまで準備してくれたのです!」

クララが後ろを振り向くと、彼女についてきた侍従が小さな籠を開けた。

その中には美味しそうなタルトが入っていた。

タルトの上に桃がタップリと盛られていて、その上にかけられた砂糖が、まるで宝石のように見える。

それを見た令嬢たちは小さく嘆声を上げた。

桃からは甘い香りが漂っている。

「宮廷料理人が作ったタルトですか!?」

「とても美味しそうです!」

令嬢たちが歓声を上げる中、表情を固くする令嬢が一人。

カリンは表情管理をすることを忘れていた。

それに、自分が連れてきた令嬢たちでさえ欲しいというように、レティキュールとタルトを見つめている。

 



 

令嬢たちが再びアビゲールを褒め始めた。

誰もカリンのことを気にしていない。

彼女には馴染みのない不快な状況。

いつも注目されるのは、自分でなければならないのに。

大声を出して視線を引きつけたいのをグッと堪える。

そうしてみたところで、自分が惨めになることは容易に理解できたから。

だからと言って、座っていたいという気もない。

カリンが席から立つと、その時になって、令嬢たちは慌ててカリンの方へ視線を向けた。

カリンは自分の取り巻きの令嬢たちを見つめながら口を開く。

「失礼させていただきます。何してるの?早く立ちなさい」

「は、はい!」

カリン一行がそそくさと席を立つ。

カリンはクララを睨み、大股に歩き始めた。

クララ自身は、訳が分からないという表情を浮かべている。

乞食をするアビゲール。

カリンは心の中で悪態をつく。

暑さが鬱陶しいため、癇癪がいつもよりも酷い。

あの女が被った仮面は思っていたよりも丈夫のようだ。

偽善者の仮面を脱がせば、その下はどれほど醜いことだろうか。

絶対に彼女の仮面を剥ぎとってやる。

そうすれば彼女の持っている全てが自分の手に入るだろう。

そう考えながら、カリンはチラッと振り向く。

令嬢たちが明るい顔で桃のタルトを食べていた。

風が吹く。

白いシュミーズ・ドレスが西風に乗って舞い散る様子が、とても自由に見えた。

汗でカリンの首筋がゾクゾクし、彼女は視線を逸らした。

常に体面を失ってはいけない。

それが父の教えだった。

 



 

レモンのソルベを一杯掬う。

口の中にスプーンを入れると、酸っぱくて冷たい感覚だけを残したまま、デザートは静かに溶けて消えた。

やっぱり私たちの料理人の実力は絶品だ!

暑い日に食べたせいか、もっと美味しく感じる。

「ブランシュ姫、ソルベは口に合いますか?」

「はい!とても美味しいです!」

ブランシュが明るく笑いながら言った。

ふふ、ブランシュの笑顔がレモンよりも爽やかに見えるわ!

ビタミンを全身で受けているような気分に。

しかし、しばらくしてブランシュは少し残念そうな表情を浮かべる。

「お父様も一緒に召し上がればいいのに・・・」

そう言って隣の席をチラッと見た。

ブランシュが見つめた場所は空いていた。

建国祭が終わった後も、セイブリアンは欠かさず食事に参加している。

また毎晩、私の部屋にも寄っている。

これといったことはなかった。

30分ほど手を繋いで帰る。

そんな日課が続いていたが、昨日は来なかった。

「最近は国政が忙しいみたいですから」

忙しいのなら、少しは飛ばしてもいいと思うけど・・・。

いや、その方がいいでしょう!

私も自分の時間を持てるし。

「次の食事には来ますから。ところで、最近は元気ですよね?ブランシュ姫」

「え?はい、元気ですよ」

「それなら良かった」

建国祭が終わった後、ずっと気になっていることがある。

建国祭の時、ブランシュを観察していた茶髪の男性。

その男性が誰なのか調べられなかったのだ。

侍女たちに尋ねても収穫はなかった。

建国祭に参加したことを考えると、かなり高位の貴族のはずなのに。

もう少し手を打てば見つかられるかもしれない。

けれど、ただブランシュを見つめる目つきが気持ち悪いという理由で大騒ぎしたくなかったのだ。

私の気のせいよね?

 



 

アビゲールの人気が急上昇ですね!

カリンもいずれはアビゲールの虜になるのでは?

そして、セイブリアンとの交流も続いているようです♪

残る問題は、ブランシュのストーカー?

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