継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【93話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は93をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 



 

<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>

子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。

しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!

可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。

「君がブランシュの心配をするとは面白いな」

クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!

「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」

「謝らなかったら?」

「今夜、殿下の寝所へ伺います」

アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。

ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。

セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。

クララ:新人侍女。

ミラード:セイブリアンの側近。

ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。

ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。

ヴェリテ:真実を告げる鏡。

ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。

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93話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 最高の誕生日

「家族で乾杯しましょうか。ブランシュはリンゴジュースにしましょう」

「私もいいのですか?」

「もちろんです」

ワイングラスにリンゴジュースを注いだ。

ブランシュの手に比べてグラスが大きかったので、ブランシュは両手でワイングラスをギュッと握る。

シャンパンが輝くほどブランシュの両目にも喜びの星が一杯だった。

ブランシュは早く乾杯しようというかのようにセイブリアンを眺める。

彼は私とブランシュを交互に見てワイングラスを手にした。

口元に微かな笑みが浮かんでいる。

「お誕生日おめでとうございます、お母様!」

「お誕生日おめでとうございます、アビゲール」

 



 

祝いの言葉と共にグラスが軽い音を立ててぶつかった。

澄んだ音と共にブランシュが満面の笑みを浮かぶ。

ふふ、やっぱり賑やかなパーティーより、親しい人同士で集まって食事をする方が楽しいね。

ヴェリテもここにいたらもっと良かったのに。

近いうちに二人にも紹介する機会があるといいな。

「お母様、遅くなりましたが、誕生日プレゼントです」

ブランシュがこっそり何かを渡す。

それはハンカチだった。

ブランシュが照れ臭そうに話す。

「アクセサリーはあまり好きじゃないそうなので、ハンカチに刺繍を入れてみました」

白くて柔らかいハンカチは一目で見ても高級だ。

そして角の部分には可愛い刺繍が施されている。

花と蔓が刻まれた間からウサギたちが見えた。

この前、私がプレゼントしたウサギの人形とそっくりだ。

けれど、違いがある。

ウサギが三匹いた。

二匹の白いウサギの間に大きな黒いウサギの姿が。

「それとこれは・・・、お父様へのプレゼントです」

ブランシュがモジモジしながら、セイブリアンにもハンカチを差し出した。

一見、私と同じようなデザインだ。

セイブリアンはハンカチをじっと見つめた後、納得がいかないような表情を浮かべる。

「私の誕生日はまだ先だが?」

「誕生日じゃなくて差し上げたくて・・・。実は私のもあります。お父様、お母様、そして私。みんな同じなんです」

ブランシュがモゾモゾと自分のハンカチを取り出して見せてくれた。

か、可愛い!

三人とも同じハンカチだなんて・・・!

「このウサギはお父様です」

ブランシュは短い指で黒いウサギを指差して言った。

ぷっ、そういえば少し似ているね。

目つきがちょっと荒々しく見える。

「お母様と私の人形だけあったので、お父様にもその間にいてほしかったんです」

ああ、そう思っていたんだ。

ブランシュの細心さの感嘆せざるを得ない。

セイブリアンも同様のように感じているようだ。

訝しげな目つきがいつの間にか穏やかに。

「ありがとう、ブランシュ。受け取らせてもらうよ」

彼はハンカチを受け取って、しばらくの間刺繍を見下ろしていた。

ブランシュはその姿を見てニコニコ笑っている。

仲の良いお父さんと娘みたいだ。

私は胸がいっぱいになって口を開く。

「良かったですね。じゃあ、皆で一緒にケーキを食べましょうか?」

「はい!」

ブランシュが元気よく答えた。

私はケーキを大きく一切れに切り取って皿に取り分ける。

ブランシュは可愛いから、大きなイチゴを乗せたものをあげないと。

セイブリアンは甘いものが嫌いだから食べないかな?

しかし、彼は嫌いだという返事の代わりに、大人しく自分のケーキを待っている。

あ、本当に黒いウサギみたいで可愛い。

私は二番目に大きいイチゴが乗せられたケーキを彼にあげた。

「いただきます!」

ブランシュが勢いよく挨拶をした後、ケーキを食べ始める。

とても幸せそうに。

私も一口食べてみた。

自然な甘さなので、これくらいの甘さなら、セイブリアンも食べられるだろう。

幸いにも、彼は嫌な顔もせずケーキを食べていた。

 



 

ブランシュがケーキの上にあったイチゴを皿に運んでくれる。

「今日はお母様の誕生日ですから。イチゴをたくさん召し上がってください!」

「いやいや、ブランシュもイチゴが好きよね?」

「好きなものだから、たくさん差し上げたいのです!」

うわぁ、こんなに優しい子だなんて!

その時、じっとしていたセイブリアンが不思議そうに尋ねてきた。

「アビゲールはイチゴが好きなのですか?」

「ええ、好きな方です」

「そうですか」

彼はうなずいて私にイチゴをくれた。

気づけば、私の皿はイチゴでいっぱいに。

セイブリアンが慎重な声で話す。

「それじゃあ来年はイチゴ果樹園をプレゼントします」

「いやいや、やりすぎは嫌なんですよ!」

「・・・分かりました。他のことを考えてみます」

ブランシュは私たちを見て幸せそうに微笑んでいた。

私もその姿を見てニッコリ笑う。

来年も、再来年もこんな誕生日がいいな。

ブランシュとセイブリアンが一緒の誕生日。

実は、セイブリアンが来年イチゴ果樹園をプレゼントすると言った時、内心嬉しかった。

私たちが、来年の誕生日も一緒にいると思ってくれているから。

笑いながらイチゴを一つ噛み締める。

今年のイチゴは特に甘くて爽やかだった。

来年の誕生日、二人はどんなプレゼントをくれるのかな?

もう来年が楽しみになってきた。

 



 

ブランシュの誕生日プレゼントが最高です!

三匹のウサギが可愛らしいです。

二人がイチゴをアビゲールにあげるのも微笑ましいです。

来年の誕生日が待ち遠しいですね♪

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