こんにちは、ちゃむです。
「あなたの主治医はもう辞めます!」を紹介させていただきます。
今回は61話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
61話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 狩り大会
「誰がその皇室の研究室に送るというのですか?」
エルアンが私の肩をかばって引き寄せる。
「リチェはセルイヤーズ公爵家の人間で、まもなく正式な主治医になります。成人以降の住まいをお二人で話し合う必要はないということです」
そして呆れたように付け加えた。
「ですが今、両意見ともとても不楡快で、誰の肩を持って差し上げなければならないかも分からないですね」
「セルイヤーズ公爵、ずいぶん無礼だね」
ハエルドン皇子が眉をひそめて警告したが、エルアンはあごを上げたままゆっくりとした言葉を止めなかった。
「皇子様は、皇子様のお母様もそのように仰ぐのですか?」
視界の非常に外側にあるディエルの足がぶるぶる震えているのが見えた。
私の考えでもエルアンが言い過ぎだと思う。
ハエルドン皇子の実母は平民で、今は皇帝の側室。
彼が皇太子より年上なのに、嫡流ではない理由だ。
(ダメだよ。このままじゃ本当に反逆しちゃう)
彼と皇室の間が割れるのが一番怖かった私は、結局乗り出すことにした。
「私が平民であることは事実です、皇子様。私は帝国法が指定する私の身分についてよく分かっています」
やはりエルアンの口を塞ぐことができるのは私だけ。
「だから皇室の研究室もやはり過分だと思いました。皇子様の思い通り、絶対にその研究室に入るとは思わないようにします」
ジェイド皇太子は目を丸くして両手を振った。
「いや、リチェ嬢。リチェ嬢の実力は・・・」
「でも・・・」
それでも、私は決して嘘をつくような性格ではない。
「医学と生命の前で卑しい血と貴重な血は必要ないと思っています」
しばらく静寂が流れた。
ハエルドン皇子が鼻で笑いながら、片方の眉をつり上げる。
「さすがフェレルマン子爵の助手だね。生意気極まりない」
「・・・」
「実力が足りなくて、自分の足で這って出たいところに娘がいなくなったと思えば、飛び出した人間から何を学んだのだろうか?」
私は身分制度に完全に適応していたが、医学に関する客観的な事実が歪曲されるのにには口をつぐむつもりはなかった。
「フェレルマン子爵の人柄が良くないということは認めますが、少なくとも実力でハエルドン皇子様にそんなことを言われる方ではありません」
ハエルドン皇子の顔が赤くなったり青くなったりする。
私の肩を取り囲むエルアンの体温が、私の肩を大きく開いてくれた。
自分の人だと思えば、過度な執着を見せるのがセルイヤーズ家の特徴だ。
この不快な雰囲気に耐えられなかったジェイド皇太子が素早く割り込んできた。
「みんなどうしたんだ。フェレルマン子爵も、皇室研究室も、リチェも、兄上も・・・」
「比較するものを比較してください。無知な平民と逃亡者を、どうして皇室の研究者と比較しますか?」
「いいえ。リチェ嬢はケインズ卿が認めた立派な人材なんですよ」
同じ対話だけで100回も千回も繰り返すような雰囲気だ。
「皇太子さまと私の意見が分かれますね。では、こうしましょう」
ハエルドン皇太子がにやりと笑って腕を組んだ。
「明日から本格的に負傷者が出るはず・・・」
獣との死闘が前提となる狩り大会では必然的に負傷者が出るしかなかった。
「研究者の一員とリチェさんの処方を公に比較してみましょう。では、どちらがより優れているか判断できるのではないですか?」
私は彼をじっと見つめる。
「リチェさんの実力が研究室に及ばないと思ったら、生意気に平民の主題に医学と生命云々した失言に対する代価を尋ねます」
「代価とは・・・」
「多くの人の前で公開的に実力が足りないということを認め、今後絶対に主題を超えた夢を見ないと誓う程度でいいでしょう」
大変な慈悲を施すという態度だ。
私は平気な顔でうなずいた。
「はい、皇子様。提案を受け入れます」
私の言葉が終わるやいなや、エルアンは鋭く尋ねる。
「リチェが勝てば、その時は皇子様がどんな代価を払うのですか?」
「そうですね。リチェさん、何か欲しいものはありますか?」
「はい」
あえて聞くなら答えない理由はなかった。
「フェレルマン子爵の実力が足りないとおっしゃったことを、公開的に謝罪してください」
率直に言って、私は自分が平民なので無覗されるのは仕方ないと思っているが、フェレルマン子爵の実力を貶めるのは真実ではないので、もっと悪質だと思った。
私の言葉にハエルドン皇子の顔がもっと硬くなる。
「・・・そうしよう」
だが特に断れる名分はなかったのか、彼はしぶしぶ答えた。
そんな中、これがハッピーエンドだと思う人がいた。
「ああ、こんな善意の競争だなんて、楽しいイベントになるね」
その好戦的な筋肉が惜しいと思われるジェイド皇太子だった。
彼は目を輝かせて明るく言った。
「それに勝敗の代価としてやり取りするのがたった一言ずつだなんて、本当に親善試合に違いない」
エルアンが震える息を我慢しているのが感じられる。
非難の言葉を我慢しているようだった。
もちろん、今までもたくさん忍耐しているということを本能的に知っているけど。
「リチェ嬢、でも私はリチェ嬢が負けてもがっかりしないよ。私の目を治してくれたのは事実じゃないか。気軽にやって、気軽に。私はそんなことで心の大きさを評価しない」
ここでなぜ「心の大きさ」という言葉が出てくるのか理解できなかった私はどうしても答えられなかった。
ただ、彼が目をしかめるのを見たエルアンが、私の肩をもっと強く自分の方に引っ張る。
そして、静かにささやいた。
「本当に気軽にやってよ、リチェ」
当然負担はなかったが、その次の言葉を聞いて途方もない負担が生じてしまった。
「ハエルドン皇子を殺して独立公国宣言すればいいから。そうでなくても皇室がとても面倒なのに」
明るい笑顔を見ると、私は本気のようでとても気まずくなった。
思わぬ状況でハエルドン皇子との対決。
アルガを侮辱した報いを受けてほしいところですね!