継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【73話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は73をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 



 

<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>

子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。

しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!

可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。

「君がブランシュの心配をするとは面白いな」

クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!

「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」

「謝らなかったら?」

「今夜、殿下の寝所へ伺います」

アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。

ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。

セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。

クララ:新人侍女。

ミラード:セイブリアンの側近。

ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。

ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。

ヴェリテ:真実を告げる鏡。

ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。

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73話 ネタバレ

継母だけど娘が可愛すぎる【72話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 今回は72話をまとめました...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • セイブリアンの悩み

「とにかく、やりすぎです。私はこんなプレゼント貰えません」

ハッキリと強調して言った。

プレゼントを断るのは少し申し訳ないけれど、仕方ない。

返事は返ってこなかった。

ちらっと見ると、セイブリアンはじっとイヤリングを見下ろしている。

何だかしょんぼりしているような気もした。

ああ、もう!

そんな顔をしたら反則だよ!

「・・・分かりました。それではプレゼントは回収するように侍従たちに言っておきます」

何か大罪を犯したような気がした。

「失礼します」

「あ、はい・・・」

セイブリアンが部屋を出ると、すぐに侍従たちが入ってくる。

彼らは顔色を伺いながら箱を片付け始めた。

そして、ブランシュがその後を追って入ってくる。

「アビゲール様?何かあったのですか?」

「あ、大したことじゃありません。プレゼントが多すぎて・・・」

ブランシュの顔が一瞬にして暗くなった。

さっきのセイブリアンもこんな表情だった。

部屋を出るとき、肩が下がっていた気がしたんだけど・・・。

そういえば、「ありがとう」って一言も言ってない!

一歩遅れてその事実に気がつくと頭が痛くなった。

侍従たちが一人二人と去っていくと、ブランシュは私のそばに寄り添って私の手を握る。

「ブランシュ姫?どうしたのですか?」

「い、いいえ。何でもありません」

何となくブランシュの声に不安を感じた。

私には訳の分からない不安。

何も言わずにブランシュの肩を撫でるが、彼女がまだ私の手を握っている。

「行かないで」と訴えるように。

 



 

雨が降る前の空気が重く舞い降りるように、執務室の中には暗い雰囲気が流れていた。

それは天気のせいではない。

窓の外は晴れていて、ここ数日雨も降っていないのだから。

けれど、息を吐き出すのも困難な雰囲気が続いていた。

ミラードは悪天候の原因をちらっと見る。

原因はセイブリアンだった。

表情は静かだったが、存在自体が猛風のようだ。

森を突き破るような冷たい風が、彼から流れてくるようだった。

一体何が問題なのだろうか?

この前までは春を訪れた人のように気分が良さそうだったのに。

理由を聞くこともできない。

むやみに口を開けば、その冷たい風で舌を切られそうだったから。

「ミラード」

「え?」

嵐の間から自分の名前が聞こえてきて、ミラードは思わず滑稽な声で答えた。

彼もそれを自覚して素早く声を変える。

「はい、殿下」

名前を呼んでおきながらセイブリアンはそれ以上何も言わなかった。

「・・・聞きたいことがある」

「はい。何でしょうか?」

「普通、他の人は・・・」

言葉尻が遅くなり、セイブリアンは小さくため息をついて話し続ける。

「プレゼントは何が好きなのだろうか?」

「・・・え?」

ミラードは一瞬自分の耳を疑った。

セイブリアンがプレゼントで悩むなんて、そんなはずがない。

むしろ自分の耳が聞こえなくなったという方が説得力がある。

「申し訳ありません、殿下。もう一度お聞きしてもよろしいでしょうか?」

「他の人はプレゼントで何が好きかと聞いた」

幻聴というには正確すぎた。

それなら本当に?

他でもないセイブリアンがプレゼントで悩んでいるということなのか?

ショックで頭が上手く回らない。

しかし、答えなければならなかった。

ミラードは片言交じりで口を開く。

「・・・人それぞれです」

お粗末で決まりきった返事。

セイブリアンは不満の色を浮かべていた。

そして、再び短いため息。

さっきより少し長く悩み、さらに低い声で尋ねる。

「それなら、女性は普通のプレゼントで何が好きなんだ?」

流行病が出回るというが、セイブリアンも何かの病気にかかったのだろうか?

ミラードはそんな不遜な考えをした。

「普通は花や宝石、装身具のようなものが好きです」

「・・・」

今回の返事に対しても不満足だった。

セイブリアンが知っていることとあまり変わらないから。

 



 

その通り、普通は花や宝石のようなものが好きなのだ。

昨年、アビゲールにネックレスを与えた時も、彼女は喜んでいたじゃないか。

けれど、今年はなぜ断ったのだろうか?

昨年とは比べ物にならないほど貴重なものなのに、なぜあんなにも渋い表情をしたのだろうか?

喜ぶだろうと思ったのに。

喜んで欲しいのに。

いったい何をプレゼントすれば、アビゲールは喜んでくれるのだろうか?

数日間悩んでも答えが出なかった。

花が好きなら花園を作り、宝石が好きなら部屋一つをすべて金銀財宝で満たせばいい。

しかし、アビゲールは贈り物が多すぎると断ったから、花園をプレゼントしても喜ばず、また嫌な顔をするだろう。

セイブリアンは窓の外を見上げた。

(ああ、またか・・・)

ミラードは内心で呟く。

この数日間、セイブリアンに生じた変化の一つ。

セイブリアンは時間の無駄を好まない。

目標が生じれば、そこに向かって直進するだけだ。

理由なく止まることはない。

けれど最近、彼は道を歩いている途中で、ふと立ち止まったりする。

別に目的があるわけではなく、少しどこかを眺めるだけ。

対象はいつも違う。

窓外の風景の時もあり、壁に掛けられた芸術品でもあり、時には侍女たちに視線が留まったりもした。

その意味を知らない侍女たちは訳もなく顔を赤らめ、胸がときめいて夜も眠れなかった。

セイブリアンがアビゲールのことだけを考えているとは知らずに。

 



 

ブランシュが不安がっていたのは、自分が用意したプレゼントも断られるのではないかと不安になったからでしょうか?

ブランシュからのプレゼントであれば、アビゲールはどんなもので歓喜すると思います(笑)

一方のセイブリアン、アビゲールの事ばかり考えていて仕事にも集中できていない様子。

ミラードは何か対策を思いつくことができるのでしょうか?

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