こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は173話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
173話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ケイン・クローネンバーグ
「それが・・・、セーブルがおかしいの!」
アビゲールもセイブリアンの奇行を聞いたようだ。
自分は余計なことをしたのかと思い、ヴェリテは少し複雑な気分になる。
アビゲールが鬱蒼とした声で話した。
「セーブルが人を抱きしめているけど、もしかして私のせいかなと思って・・・」
その言葉にヴェリテはビクッとする。
自分とセイブリアンの間でしか分からないはずなのに、どうしてそんな話をするのだろうか?
アビゲールの表情が暗い。
まるでこの全ての事態が自分のせいだというように。
彼女は心配そうな目で言った。
「私が作った呪いが、もしかしてセーブルにかかったのかしら?」
「・・・うん?」
呪い?
ヴェリテは何を言っているのか分からないという表情を浮かべる。
アビゲールは途方に暮れたまま話を続けた。
「私が以前に呪いをかけたことがあるじゃない?性格が正反対になる呪い」
アビゲールは依然としてヴェリテと訓練中だ。
彼女は自分に呪いをかける練習をしていたが、すべて失敗に終わった。
性格が反対になる呪いをかけたのだが、何の効果も無かったのだ。
ところがその頃、セイブリアンが異常症状を見せ始めるようになる。
「私にかけなければならなかったのに、間違ってセーブルにかけちゃったのかな?だからあんな風に誰でも抱きしめるように歩いているのかもしれないわ」
その反応にヴェリテは一瞬呆然としてしまう。
二人の誤解を解こうと始めたことなのに、どうして事がこんなに拗れてしまうのだろうか。
「セイブリアンは呪いにかかったんじゃない。だから心配しないで」
一人は呪いにかかったかのように振る舞って、一人は自分が呪いをかけたのではないかと焦っているなんて。
ヴェリテはため息をつく。
セイブリアンがアビゲールを抱きしめれば済むことだが、一体彼は何を考えているのか。
ヴェリテはもどかしさにため息をついた。
かなり長く続いた梅雨は、国賓が来る日が近づくと静かに収まった。
おかげで視界は青い。
外を見なくても水気を含んだ草木の爽やかな香りを嗅ぐことができる。
もちろん、現実の雰囲気はそのようなこととは関係なく厳しかった。
クローネンバーグの王子様を迎える席なのだから、そうするしかない。
私も久しぶりに王冠までかぶっている。
王座にはセーブルが、そしてその隣にはブランシュが座っていた。
謹厳な姿に思わず視線が移る。
「ビビ、どうかされたのですか?」
「あ、いいえ」
うーん、セーブルで合ってるよね?
ここ数日間、彼が見せてくれた姿のせいで、このように威厳溢れる姿が少し生々しく感じられた。
突然王宮に押し寄せたフリーハグブームのせいで、この人がこんなに威厳のある王だという事実をうっかり忘れてしまっていたのだ。
未だになぜセーブルがフリーハグを広めているのか分からない。
呪いではないと言うから幸いだけど、なぜ私はそのフリーハグに該当しないのか少し寂しかった。
ある時は冷静に接してくれることを願いながら、いざ距離感が生まれると寂しい。
自分でも笑ってしまう。
一体、どのリズムに合わせればいいのだろうか。
「クローネンバーグの第2王子、ケイン・クローネンバーグが入場します」
そんな中、ラッパの音と共にケインの入城を知らせる叫びが聞こえてきた。
私も彼らに続いて立ち上がり、入口を眺める。
そこにアビゲールに似た男が入ってきた。
砕け散りに輝く銀髪に神秘的な自我を持った男性。
彼は誰が見てもアビゲールの兄妹だ。
顔だけで身分証明ができるとは。
ただ、違いがあるとすれば、ケインの笑顔はアビゲールの笑顔とは違って、かなり柔らかい。
彼は片手を胸に乗せて頭を下げた。
「ネルゲン国王にお目にかかれて光栄です。クローネンバーグの第2王子でシャボー公爵のケイン・クローネンバーグと申します」
「お目にかかれて光栄です、ケイン卿」
セーブルは多少淡々と挨拶を交わすかと思ったら壇上から降りた。
そして静かにケインに近づく。
みんな怪しげな表情を浮かべていたが、すぐ驚愕に染まった。
セーブルがケインをギュッと抱きしめたためだ。
それは前例のないこと。
どんな来賓が来ても、彼はあんなに歓迎することはなかったのだから。
場内の空気が一瞬ざわついた渦中、その上にケインの愉快な笑い声が溢れる。
彼は明るく笑っていた。
「こんなにも歓迎して下さってありがとうございます」
「遠い所からお疲れ様でした」
いや、何だこの暖かい光景は。
他の人たちが戸惑う中、二人だけが平然としている。
自分に呪いをかけたアビゲール。
性格が正反対にならなかったのは本当に失敗しただけ?
もし成功していたら過去のアビゲールのような性格になっていたのでしょうか?
そしてクローネンバーグから兄のケインが来ましたね。
彼の性格は?