こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は203話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
203話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 救援
そう、イルカだった。
イルカ3、4匹が私たちを見てクスクス笑っている。
まるで面白い見物でもしているように。
「キィッ?」
どうしてイルカ?
いや、それよりさっき何が起ころうとしてたの?
いやいや、そんなはずがない!
何かがついてたから剥がそうとしただけだろう。
私は恥ずかしさを取り除くように訳もなく大騒ぎした。
「あら!イルカですね。珍しい!」
今、セーブルが素手だということをイルカたちは幸いだと思わなければならない。
剣があれば、すぐにイルカを刺し殺すような目つきなのだから。
「このイルカ共・・・」
セーブルは話している途中、慌てて口を閉じて壁を眺めた。
どうしたんだろう?
まるで見苦しい目にあった人のようだ。
・・・私が見られない格好をしているからだね!
私は相変わらず下着姿だった。
慌ててパジャマを引っ張り出して身を隠す。
「殿下!私、体を隠しましたので!ごめんなさい!」
「すみません、アビゲール。私がおかしくなったようです」
セーブルは壁に頭をぶつけたまま、不明な謝罪をしていた。
イルカたちは面白がっているように音を立てている。
その時、遠くから何かが近づいてくるのが見えた。
小さな船だ。
誰かが大きく手を振っている。
「国王殿下と王妃殿下を発見しました!」
船に乗っていた船員たちだ。
イルカたちは船が近づくと水中に消えてしまった。
セーブルは思わずため息をつく。
乗組員の助けを借りて、私たちは船に乗り込んだ。
女性船員たちが大きな毛布を持って走ってきて、私を包んでくれる。
船長は涙ぐみながら言った。
「お二人が無事で何よりです!」
「・・・そうだね」
セーブルは何とも言えない複雑な表情を浮かべている。
毛布にぐるぐる包まれたままじっとしていると、船長の声が聞こえてきた。
「半信半疑でしたが、あの女性の言葉は正しかったですね」
「女性?」
「はい。お二人を探していたところ、漂流していた女性を見つけました。その女性がお二人を見た位置を教えてくれたおかげで早く見つけることができたのです」
私たち以外にも漂流した人がいたようだ。
そっか・・・、そのおかげで早く見つかったんだね。
少し遅れて探してもよかったのに・・・。
不良な悔しさを感じている間、船は本船に近づいていた。
近づくと甲板に立っている小さな人影が。
ブランシュだった。
「うわぁ!お父様、お母様!無事で良かったです!」
本船に上がってすぐにブランシュが私たちを抱きしめて悲しそうに泣き出す。
このように大泣きする姿を見ると、心が張り裂けそうだった。
どれだけ泣いたのか、顔に涙の跡がいっぱいある。
「ブランシュ、私たちは無事です。もう大丈夫ですから」
「ブランシュ、泣くな」
私たちがどれだけ言ってもブランシュの涙は止まらない。
その姿を見ると、少し遅れて救助されたことを願っていた自分が本当に憎くなった。
ブランシュがどれほど心配したか。
それもそのはずで、両親が二人とも溺れて行方不明になったのだ。
この小さな子供にとってどれほど大きな衝撃だったか、想像もつかないだろう。
「ブランシュ、一人でとても怖かったですよね。私たちを待ってくれていてありがとう」
「ぐす・・・、ぐす・・・。あの、でもカモメとイルカが手伝ってくれました」
・・・うん?イルカ?
「イルカが助けてくれたのですか?」
「はい。お母様とお父様を探してほしいとお願いしたんです」
ブランシュは誰にも聞こえないように小さな声で囁いた。
さっきのイルカたちはブランシュに頼まれて来たようだ。
ブランシュをなだめていたセーブルは立ち上がり、船長に向かって厳しく問い詰める。
「ところで、どうしてブランシュが本船にいる?まさか一晩ここで過ごさせたのか?」
ブランシュを慰める優しい手と違い、船長への視線は厳しかった。
「万一の事態に備えてブランシュ王女を東部の港に送ろうとしたのですが、絶対に戻らないと言われましたので・・・」
私たちを置いて港に帰ることができなかったようだ。
ブランシュを見ていると、やっぱり私が死んでもセーブルは生きなければならないという気がした。
「そ、その通りです、お父様。私がここに残ると意地を張ったんです。船長のせいではありません」
ブランシュは涙に濡れた顔で船長を弁護する。
セーブルは低いため息をついて口を開いた。
「分かった。船長、早く陸に向かってくれ」
「はい、殿下。島より本土が近いので、そちらに船を回します」
「そして船医を呼んで王妃の状態を診察するように。体がかなり冷めている」
「はい。今救助者を見ていますが、すぐに呼んできます」
救助者?
さっき船長が漂流した人がいると言ったのを思い出した。
そして、その女性が私たちの位置を教えてくれたと。
「そういえば、さっき私たちを助けてくれた女性がいると言ってましたよね。船医が診察している方が、その女性なのですか?」
「はい、王妃様」
「そうなのですね。その女性にお礼を言いたいのですが、会えますか?」
「おそらく可能だと思います。すぐに連れてきます」
船長の指示で乗組員が甲板の下に降りる。
そしてしばらくして、船医と共に女性が出てきた。
アビゲールとセイブリアンが無事に救助されて良かったです。
ブランシュがイルカとカモメにお願いしたことも大きな貢献ですが、二人の位置を教えた女性も気になりますね。