こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は239話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
239話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- それぞれの価値観
「ナ、ナディア王女、そうやって生で食べて大丈夫なのですか?お腹を壊したらどうするのですか?医者を呼びましょうか?」
ブランシュが途方に暮れて尋ねた。
ナディアはその心配が嬉しいのかニヤリと笑う。
「どうせ、いつも生で食べるものだから。魚なら、もっと良かったのだけど」
「次は魚を手に入れるよう命じます。近くの湖で捕まえられると思いますので」
「ありがとう、アビゲール。いつも優しいね」
カリンが鋭い目で私を見ている。
私が驚かなかったのが不思議なようだ。
私も最初はナディアの食事シーンを見て驚いた。
彼女は主に調理されていない生の食材を好む。
「生肉を食べるのはともかく、必ずそのように手で召し上がらないといけないのですか?もう手が汚れているじゃないですか」
カリンがブツブツ言いながら、水に濡らしたタオルを持ってきた。
「でもフォークとナイフを使うのは面倒だし」
「レディーなら教養がないと!」
「ああ、小言はやめて。私は海の教養に従うだけだから」
二人がギクシャクしているのを見ていると、なんとなく笑みが出た。
カリンが侍女として入ってきたばかりなのに、いつの間にか、こんなに親しくなったなんて。
「二人の仲が良さそうで嬉しいです」
「え?」
カリンが呆れたように反問する。
気分を害したのか、顔を少し顰めていた。
ナディアがそんなカリンと肩を組んで口を開く。
「うん、私たち仲良いよ」
「ううっ・・・」
自分の目上の人であるため、カリンはどうしても否定できなかった。
「ところでアビゲール、話をしに来たんだよね?」
「はい。そしてブランシュも一緒に聞いてもいいですか?」
ブランシュは、今日も私のそばにくっついていた。
普段は私の後ろに隠れていることが多いが、今日は私より一歩前に出ている状態だ。
「失礼してもいいですか?ナディア様」
まるで私を守ろうとしているような感じ。
初めて出勤した赤ん坊の警察犬のように頼もしくて可愛かった。
その姿にナディアはクスクス笑ってブランシュに近づく。
彼女の目尻は泳ぐ魚のように柔らかく曲がっていた。
「もちろん歓迎だよ。私のせいで気苦労が多かったでしょう?」
彼女はそう言って慎重に手を差し出す。
「これ以上アビゲールを苦しめないから安心して。私たちは友達として過ごすことにしたから」
「友達ですか?普通の友達?」
「うん、本当に普通の友達」
「友達」という言葉にブランシュの顔から緊張が解ける。
先ほどまで感じられた警察犬の地位は消えて、今は大人しい子犬になっていた。
ナディアはそのようなブランシュの反応がとても嬉しそうだ。
カリンが睨みつけていることも気にせず、彼女は話し続ける。
「だから前のように仲良くなれるかな?ブランシュに嫌われるのは悲しいし」
「・・・私も本当はナディア様と親しくなりたかったんです」
以前は仲の良い二人だった。
私に求愛したせいでブランシュの反感を買うまでは。
ナディアが降伏を宣言し、ブランシュは寛大にそれを受け入れた。
ふぅ、ひとまずは安心だね。
ただ、カリンは依然として疑わしい表情を浮かべているけれど。
「じゃあ、これから本論に入ろうか?ここで言えばいいの?それともあなたの部屋に行こうか?」
「ここでやりましょう。準備物は全部持ってきましたから」
私は持ってきたスケッチブックと鉛筆を取り出す。
カリンは私が持ってきた物を覗き込んで尋ねてきた。
「王妃様、それは何ですか?絵を描くものですか?」
「ええ。今日は人魚たちの服飾について話を聞くことにしているの」
服飾という話にカリンの目が輝く。
それからナディアの顔色を伺いながら尋ねた。
「よろしければ私も聞いてもいいですか?」
「ええ、いいわよ。アビゲールも構わない?」
「もちろんです」
カリンはナディアの侍女だから、人魚について知っておくと色々役に立つだろう。
ナディアは腕を組んだまま息を吐く。
「どこから話せばいいのかな。服の種類があまりにも多いから」
確かに。
私も誰かがいきなり「人間の服飾について教えてください」と言ったら途方に暮れてしまいそうだ。
性別、階級、職業によって服の種類は無限だから。
私はしばらく悩んだ末に口を開いた。
「この前、人魚文化にズボンはないと言ったじゃないですか。それじゃあ男性たちもスカートを履くのですか?」
「ええ。みんなスカートを履いているわ」
その言葉にブランシュとカリンが目を丸くする。
かなりショックを受けたように見えた。
予想通りカリンがとんでもないように叫んだ。
「どうして男性がスカートを履くのですか?」
「何で着たらダメなの?」
「恥ずかしいじゃないですか!スカートは女性のための服で、ズボンは男性のための服なのですよ」
ナディアはその言葉に眉をひそめた。
全然理解できないという表情だ。
「あなたたち、本当におかしいわ。女性じゃないから恥ずかしい?そもそも、私たちはズボンを履くこともできない身体構造なのよ?」
「それはそうですが・・・」
人魚にズボンを履かせるのは不可能だ。
それを理解しているので、カリンはすぐ静かになった。
ブランシュとナディアが仲直りしましたね。
ナディアは本当にアビゲールを諦めた?
人魚のファッションは気になりますが、最初からお互いの価値観がズレています。
お互いが納得できる答えはあるのでしょうか?