こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は103話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
103話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- さまざまな形の幸せ
アビゲールは苦汁を飲んで食堂に入る。
幸いなことか不幸なのか、今日はセイブリアンと相席する日ではない。
「あ、そういえば」
ブランシュが着席した後、彼女はアビゲールを眺めながら口を開く。
「今回、私の侍女の一人が結婚して宮殿を離れることになりました」
「そうなのですね。おめでとうございます」
結婚か。
あちこちから結婚の話が聞こえてくるね。
いつかはブランシュも結婚することになるだろう。
原作通りであれば、隣国の王子と結婚していつまでも幸せに暮らすはず。
「ブランシュ。ブランシュは結婚したいですか?」
「え?」
やや突拍子もない質問に、ブランシュは戸惑った表情を浮かべる。
アビゲールは平然と言葉を付け加えた。
「いや、ただ思い浮かんだだけですので。周りが結婚していますから」
「あ・・・」
ブランシュは深刻な表情を浮かべる。
本当に結婚を控えたかのように。
「よく分かりません。ですが、外国に結婚しに行くのは嫌です」
「何故ですか?」
「そうすると、お母様とお父様と離れることになるじゃないですか。私はお二人と末長く過ごしたいです」
その話を聞いて、いつの間にか原作の考えは消えていった。
そうだよね、原作なんて何の役にも立たない。
だってブランシュが私たちのそばを離れたくないって言うんだから!
原作のお姫様が幸せになったとしても、必ずしもその方法に従う必要はないだろう。
幸せは様々な形をしているのだから。
「分かりました、ブランシュ。私もブランシュと末長く一緒に過ごしたいです」
ブランシュはその答えを聞いて嬉しそうに笑う。
そして、ようやく自分の前に置かれたグラタンを食べ始めた。
アビゲールが微笑ましい表情でその姿を見ていると、誰かが食堂に入ってくる。
セイブリアンだった。
彼は自然に歩いてきて、空席に座る。
「遅くなってすみません」
「いらっしゃいませ、お父様」
「いらっしゃいま・・・」
アビゲールは途中で言葉を切った。
あれ?
彼は昨日私たちと食事をしなかったか?
セイブリアンがとても自然に見えたので、今日は定期的な食事をする日だと思った。
「殿下。今日は一緒に食事をする日ではありませんが・・・」
日付を間違えたのかな?
アビゲールは慎重に尋ねたが、セイブリアンの顔に動揺は見られない。
「どうせ食事をしなければならないので寄りました。不便なら出て行きます」
「ああ、いいえ。その必要はありません」
アビゲールは食事をするために訪ねてきた人を、敢えて追い出すほどの偉人ではなかった。
けれど、戸惑いはする。
セイブリアンが、この食事に大きな意味を置く人ではないことを知っているから。
一人で食べた方が時間もかからないし、気楽だと思うのだけど。
どうしてわざわざ訪ねてきたのだろうか?
アビゲールが不思議そうにセイブリアンを見つめていると、一瞬目が合った。
あの青い瞳。
昨夜、自分を見つめていた瞳と。
すると、同室しなければならないという事実が後になって思い出される。
顔が真っ赤になったので、慌てて項垂れる。
まだ心の準備が出来ていないのに、昼から会ってしまうなんて。
途方に暮れるアビゲールとは違って、セイブリアンは淡々としていた。
「アビゲール」
「は、はい?」
アビゲールは驚いて顔を上げる。
セイブリアンの無表情な顔を見ると、さらに恥ずかしくなった。
「申し上げたいことがあります」
同室についてだろうか?
しかし幸い、あるいは不幸にも彼の口からは別の話が出てきた。
「辺境でお過ごしになっていた大妃が、今回本宮にお越しになることになりました」
「・・・お母さんですか?」
コントラストと言えば、まだ顔を見たことのないアビゲールの姑。
結婚式の時も見たことのない人だ。
「この前、大妃が緑色の病気によって体が病弱になったそうです。治療を要請して、しばらく本宮に滞在する予定です」
その知らせを聞いている間にアビゲールの表情が固まる。
大妃がセイブリアンに何をしたのか、彼女は知っていたから。
しかし、いざ当事者であるセイブリアンは淡々としていた。
自分とは関係のない客のように。
しかし、本当に大丈夫なのだろうか?
違う、彼は元々そんな人だ。
苦しくても、そんな素振りを見せない人。
「すぐにお帰りになるので、あまり心配しないでください」
セイブリアンが大丈夫かというように、アビゲールの顔色を伺っていた。
心配って。
アビゲールはその言葉を飲み込む。
一体、誰が誰を心配するのか。
向き合えば、一番苦しい人はセイブリアンであることは明らかだが・・・。
ブランシュの結婚は、相手を迎える形にしましょう!
セイブリアンの母親が来訪するということですが、一体どんな母親なのでしょうか?
過去の行動を見る限りでは、嫌な予感しかしませんね・・・。