こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は147話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
147話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- お姫様の上目遣い
ダリアは満足げな笑みを浮かべながらクリーナーを渡してきた。
おお、不思議だ。
こんな風に補充するんだね!
不思議な見物をして満足な一方、申し訳ない気持ちになる。
まだダリアの指先には血が滲んでいた。
ブランシュが真っ青の表情で尋ねる。
「ダリア魔法使いさん、首と腕に巻かれた包帯も魔法を使うために怪我をしたのですか・・・?」
はっ、そんな理由があったのか。
けれど、ダリアは大したことない口調で話す。
「いいえ、あえて傷つかなくても魔力を使うことはできます。この包帯の下に傷はありませんよ」
「すると、どうしてさっきは怪我をしたのですか?」
「魔力が血に宿っているからです。そのため、魔法入門者たちは普通、血を直接吸って魔力を出します。私があえて血を流したのは・・・」
彼女は右手で前髪を撫で下ろす。
そして、とても真剣な眼差しで告げた。
「こちらの方が早く、カッコいいからです」
うーん、訳もなく心配した!
素敵さのために手を切るなんて、流石というか・・・。
そんな中、ブランシュは悲しい顔を浮かべて、ダリアの左手を掴んで調べた。
そして巻いていたスカーフを外して止血をする。
「大丈夫ですか、魔法使いさん?医者を呼んだ方がいいと思うのですが・・・」
自我陶酔に陥っていたダリアが驚いた目になって手を横に振った。
「お姫様!大したことない傷です。どうして貴い方が私のために衣服に血をつけるのですか!?」
「スカーフは洗濯すればいいですから。ですが、怪我をしたら直ぐには治りませんよ。いつもこんなに傷ついているのですか?」
ダリアが深いため息をつく。
そして悲壮な目つきになってブランシュを眺めた。
「血の宿命が私を呼ぶので、それに服従するしかありません。傷は魔法使いにとって仕方のない・・・・」
「また怪我をするのですか?」
ブランシュが涙目でダリアを見上げる。
「本当?本当にまた怪我をするの?」という目つきだった。
私はあの視線攻撃に勝った人を見たことがない。
予想通り、ダリアの瞳孔が激しく揺れ始めた。
「・・・怪我は控えさせていただきます」
やはり予定された敗北だった。
ふぅ、ダリア、敗北を悲しまないでちょうだい。
相手があまりにも強敵だったのだから。
ブランシュがニッコリ笑って手をギュッと握る。
「はい。これからは怪我をしないでほしいです。もし怪我をしたら必ず治療します!」
二人は小指をかけて約束した。
そして、ブランシュが好奇心いっぱいの目で尋ねる。
「ところでダリア魔法使いさん、魔力の色は人によって違うのですか?」
それは私も気になっていた質問だ。
この前クリーナーを満たしていた魔力は黄色だった。
周囲を見ると、宮廷の魔法使いたちの手から飛び出す魔力もそれぞれ違う色だ。
「はい。生まれつきの魔力の種類が違いますので、色もそれによって変わります」
「それではダリア魔法使いさんはどんな魔力を持っているのですか?」
「私の場合は主に新緑と関連した魔法に特化しています」
ふむ、新緑か。
おそらく草木に関わる魔力なのだろうか?
それじゃあレイブンの魔力はどんな特徴を持っているのだろうか。
その時、どこかから聞き慣れた声が聞こえてきた。
「王妃殿下?」
びっくりして後ろを振り向くと、黒髪の男性の姿が。
レイブンだった。
彼の瞳は陰でも鮮やかな金色に輝いている。
まるで彼の魔力のように。
いや、レイブンがどうしてここに?
慌てた私と違って、彼はただただ嬉しそうな様子だ。
レイブンが優しく微笑む。
「偶然に感謝する日ですね。このようにお会いできて嬉しいです、王妃殿下。ブランシュお姫様も久しぶりにお会いしますね」
嬉しい挨拶に私はすぐに反応できなかった。
「お元気でしたか、レイブン公爵様」
まずブランシュがスカートの裾を掴んで丁寧に挨拶をする。
私は慌てた気持ちを落ち着かせた。
「お久しぶりです、レイブン公爵。ところで、今日はどうしたのですか?」
「ええ。たまにダリア魔法長に本を借りに来ているのです。魔法に関する本がここにはたくさん置いてありますから」
レイブンはダリアに同意を求めるかのように眺めた。
彼女はスカーフで手を包んだまま頷く。
「知識を探求するために、この陰の地にたびたび訪れます。もし魔力量がもう少し多かったら、きっと優れた魔法使いになっていたはずです」
「ありがとう、ダリア魔法使い」
レイブンはニッコリ微笑んだ。
そうするうちに、ふと私の手に持ったクリーナーに視線を移した。
「ああ、クリーナーを使い終わったようですね。私に頼んでも良かったのに」
彼の視線に物足りなさが滲んでいた。
その悲しい瞳を見て思わず言い訳が飛び出してしまう。
「そ、それは。ずっとプレゼントを貰ってばかりいますので、申し訳なくて・・・」
いやいや、ビビらないで。
私が間違っているの?
深呼吸した後、ゆったりとした口調で話した。
「まだお返しもしていないのに、お願いすることはできないじゃないですか」
「お返しですか?」
「はい。2度もプレゼントを貰ったので、私も何かを差し上げましょう。何か必要なものはありませんか?」
ブランシュは何の話か気になるように私を見つめている。
そしてクリーナーの方に視線を向けた。
レイブンはお礼という言葉に目を大きく開く。
そして、彼はしばらく躊躇って口を開いた。
「それでは、お願いを一つだけしてもいいでしょうか?」
ブランシュが最強ですね!
上目遣いでお願いをされて断れる人はいないでしょう(笑)
金色の魔力の性質が気になりますが、レイブンが魔法館を訪れたのは偶然?
それとも監視していた鳥からの情報でしょうか?
レイブンのお願いが気になります。