こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は115話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
115話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 年頃の子供
「殿下、最近ブランシュ姫を可愛がっているようですね」
決裁が終わった書類をまとめてミラードは言った。
セイブリアンが流麗に署名を入れて頭を上げる。
「それはどういう意味だ?」
「最近ブランシュ姫をそばに置いて寝かしつけていませんか?」
ニコニコ笑いながら、ミラードは話す。
ここ数日期限が良さそうに見えるのはそのせいか、とセイブリアンは考えた。
「そうだな、アビゲールがブランシュをそばに寝かせるのを気に入っているから」
ミラードは、最近アビゲールについて話しても特に警戒心を示さない。
むしろ喜んでいるようだった。
「そうだったのですね。良いことです。王妃殿下のおかげで、お姫様と殿下の仲が近くなったようで見栄えがいいですから」
「そうだろうか?」
「ええ。ブランシュ姫がようやく年頃の子供のように見えたりもします」
その言葉にセイブリアンは沈音を飲み込んだ。
年頃の子供のように見える?
甘さが増えたという話なのだろうか。
成長するのに甘えるなんて、あまり良い現象ではなかった。
賞賛に値する行動ではないことを理解している。
ブランシュはもうすぐ12歳になる。
帝王学を聞いて、礼儀を学び、大人になる準備をしなければならない年齢だ。
そんな年齢の子供が親のそばで眠ることが望ましいとは言えない。
その一方、アビゲールがブランシュをもう少し暖かくしてほしいと言ったことが思い出され、頭が複雑になった。
「今日の急用は終わったようだから、もう帰っていい」
「はい、殿下。安らかな一日をお過ごしください」
ミラードが退いた後、セイブリアンはしばらく考え込んでいた。
最近になって、自分は寛大になっている。
ブランシュに、そして自分にも。
いつからか心弱くなる自分を発見することができた。
この頃は一人で食事を済ますことも殆どない。
忙しくなければ、ブランシュとアビゲールを訪ねて一緒に食事を取っている。
おかげで、以前より食事の時間が2、3倍ほど増えた。
特に歓迎すべきことではない。
ベッドに横になっている時間も増えた。
寝坊することはないが、隣で寝ているブランシュとアビゲールを見ていると中々ベッドから抜け出せなかったのだ。
『人じゃなく王として考えなさい、セイブリアン』
ふとこの前の大妃の言葉が浮かんだ。
彼女は好きではないが、その言葉には同意せざるを得なかった。
この頃は考え事が多くなった。
自重の意味で、夕食はアビゲールたちと一緒に取らないことに。
夜が来ても悩みは依然として残っている。
寝所への道がいつもと違って遠く感じられた。
ブランシュをどうすればいいのか?
今日からは別々に寝ろと言うべきなのだろうか?
そんなことを考えながらドアを開けた瞬間、アビゲールの緊迫した声が聞こえてきた。
「ブランシュ、ブランシュ?」
「私です、アビゲール。セイブリアンです」
セイブリアンの姿を確認すると、アビゲールは一気に落胆してしまう。
彼はその反応に驚くしかなかった。
自分が来て嫌なのだろうか?
いいや、そうではなさそうだ。
おそらくブランシュに何かあったのだろう。
「ブランシュをお待ちになっていたのですか?」
「・・・はい」
「何があったのですか?」
アビゲールは小さくため息をついて口を開く。
「あの・・・、殿下。今日は二人で寝なければならないようです」
「え?」
「ブランシュは、これから一人で寝るそうなので」
セイブリアンは妙な気分になり、彼はベッドの方をチラッと見た。
アビゲールと二人きりで寝る?
戸惑ったが、悪い気分ではなかった。
いいや、むしろ良かった。
ブランシュのおかげで忘れていた緊張感が、再び彼の心臓をくすぐり始める。
けれど、一つだけ引っかかることが。
アビゲールの表情が良くないのだ。
「アビゲール、私と二人で寝るのは不便でしょうか?」
「いいえ、そうではありません。ただブランシュが心配なだけです。大妃殿下と話を交わした後、急にそんなことを言ったものですから・・・」
セイブリアンは一瞬動揺したが、すぐに心を落ち着かせる。
大妃に会って来たと言うのは確かに気になる。
でもブランシュが別々に寝るということは心配することなのだろうか?
「良かったじゃないですか」
セイブリアンの声はただ乾いていた。
アビゲールが少し呆気に取られて聞き返す。
「良かったですか?」
「ええ。いつまでも一緒に寝るわけにはいかないのですから」
ちょうどブランシュに別々に寝ようと言おうとしていたところだが、手間が省けて良かった。
しかしアビゲールは彼の考えに同意していないようだ。
セイブリアンは言葉を続ける。
「今までブランシュを甘やかし過ぎていたのではないかと思っていたところです。良かったじゃ___」
アビゲールは自分の考えに同意するだろうと彼は思っていた。
しかし、彼女の顔には最近見られなかった怒りが浮かんでいる。
訳が分からない。
けれど、自分の発言のせいであんな表情になったことに、少し怖くなった。
王としての考えと、親としての考えでセイブリアンは苦悩しているようです。
まずはセイブリアンとアビゲールの考えを一致することが重要な気がしますね!