こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は192話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
192話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ヴェリテ先生
目を閉じて闇の中を眺めた。
闇は極彩色で、光の染みがいっぱいになっている間に文字が見える。
文字という言葉が正確なのかな?
文様といった方が似合うかもしれない。
目の結晶に似た文字は暗闇の中で黒く輝いていた。
「どう、見える?」
「ええ、見えるわ」
私は目を閉じたまま数式を読み上げる。
外国語を初めて学ぶ人のように、一字一字慎重に辿って。
[この水を飲んだ者は呪いを受けて・・・]
ペンを握って文字を書くイメージを想像した。
黒く輝く魔力が、まるでインクのように見える。
文章を仕上げて目を開けた。
私の前にはコップ一杯の水が置かれている。
これは上手くいったのかな?
「成功した・・・?」
「一度見てみて」
ヴェリテの指示に従って、私は魔力を両目に集中させた。
瞼が熱くなるかと思ったら、すぐに冷たい空気がちらつく。
「あ、見える!見えるわ!」
「おめでとう、アビゲール」
先生、私やり遂げました!
呪いをかけることも数式も読むことも、ついに成功した!
ああ、本当に大変だった・・・。
ヴェリテが助けてくれて、なんとかやり遂げた。
一人だったら絶対に無理だ。
この人、私の時代に生まれていたらプロの講師になっていたと思う。
信じて生徒を任せるヴェリテ先生。
彼も感激している様子だった。
「アビゲール、本当に素晴らしいよ!本当に!こんなにも呪いをかけれるようになったし!今年中に成功させても凄いことだったのに!」
ヴェリテに魔法を習っている間に、いつの間にか夏も終わりを告げていた。
その間に、私の実力も大きく伸びていたし。
私は呪いをかける二つの方法を身につけた。
呪いには大きく2種類あるが、1つは人に直接かける方法。
そしてもう1つは、物事を触媒に呪いをかける方法。
今日、私が使った呪いでもある。
「このように呪いの触媒として使われる物も一種の魔道具であるわけだ。対象を特定することはできないが、魔力のない人でも使える」
「そうなんだ。じゃあ、これを遠いところに送ることもできるの?」
「今これは水だから無理だと思うけど、破損しないのなら大丈夫。誰に送るの?」
しばらくケインに呪われた魔道具を送るか悩んだ。
先日、セイブリアンに殺害予告を受けた後、彼は翌日すぐにクローネンバーグに戻った。
時間が経って残念。
勃起不全の呪いでもかけてしまえば良かった。
「アビゲール、最初は呪いをかけるのが嫌だって言ってたのに・・・」
「ち、違うわ!悪いことなんて考えてないから」
「それにしては頑張っていたと思うけど?」
「まず呪いを解く練習をするには、呪われた対象が必要だから。だから頑張ったのよ」
どこかで既出問題集を売るように呪われた魔道具が売ってくれれば本当に良かったけど、ないのでセルフで製作するしかない。
そして・・・。
「はぁ・・・。飲まないと」
私はコップを見下ろした。
無色透明な水だが、私の目には猛毒のように見える。
呪いを解くには、呪いにかかった対象が必要だ。
私は人体実験の実験体にならなければならなかった。
水をグイッと飲み干す。
水は幸い何の味もしなかった。
呪いが失敗したのかな?
確認のため事前に持ってきたチョコレートを食べる。
「うーん、この味は・・・!」
チョコレートが舌に触れた瞬間、宇宙が見えるようだった。
口の中に含んだ瞬間、泥を飲み込んだような感触。
歯ごたえが感じられ、喉を通るチョコレートは、まるで汚水のような味だ。
つまり・・・。
「すごく不味い!」
ああっ、許せない味だ!
私は他のお菓子も食べてみた。
マカロンはまるでスポンジを食べるような感触で、アーモンドクッキーは木の根の方が美味しいかもしれない。
「どう?アビゲール?」
「つ、土の味がする・・・」
「土を食べたことあるの?」
「ないわよ!ところで、ちょっと鏡を見せて」
すぐにヴェリテが鏡から消えた。
そこにはアビゲールの姿が映っている。
黒い魔力が彼女の体の周りを微かに覆っていた。
目に集中してその魔力を読んでみると、私が作った魔法の数式が見えてくる。
[この呪いにかかった者は、何を食べてもマトモな味を感じないだろう]
かけるのは成功したから、解くのも確認してみないと。
「ヴェリテ、もう呪いを解いてちょうだい」
「分かった」
ヴェリテが表情を整える。
そして、まるで決戦舞台に上がる人のように大きく深呼吸をして叫んだ。
「世界で最もチャーミングで賢く、可愛くて、素敵なアビゲール!君は最高だよ!」
あらかじめ作っておいた鍵の言葉をヴェリテは誠心誠意読む。
その瞬間、何かが私の体からフッと抜け出るような気がした。
手を見下ろすと、微かに揺れていた黒い気運が消えている。
上手くいったのかな?
私はもう一度チョコレートを食べてみた。
チョコレートは涙が出るほど甘い。
ケインは逃げていったのですね。
アビゲールには呪いをかけて欲しかったです。
それとヴェリテの叫んだ解除の言葉は、誰が考えたのでしょうか?笑笑