こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は148話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
148話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ブランシュの焦り
「お願いですか?」
一体何を頼もうとしているのか?
むしろ物で解決したいのに。
レイブンは微かな笑みを浮かべながら言った。
「後で私に時間を作っていただきたいのですが」
うーん・・・、内容も知らないまま受諾するのは曖昧ね。
その時、ブランシュの切羽詰まった声が聞こえてきた。
「お、お母様は忙しいです!」
ブランシュが突然私のそばに近づいてきて私を抱きしめる。
らしくない焦燥感のある顔だ。
「あ、明日は私と約束がありますし、明後日にはお父様と約束がありますし、文筆にも忙しいです・・・!」
まるで私がぷかぷか浮かび上がるのではないかと全力を尽くして私を捕まえている人のようだった。
「そうなのですね。それでは一週間後はいかがでしょうか?ブランシュ姫」
「い、一週間後も忙しいです!お父様とお母様はデートをするんです!」
なんと、私も知らないデートがあったなんて。
レイブンはそんなブランシュが可愛いのか笑っている。
ブランシュは切実な目で私を見上げてくる。
「あの、お、お母様。宜しければそろそろ帰りたいです。私、午後から授業があるので・・・」
そうだ、午後にはブランシュの授業があったよね。
用事もすべて終わったので、これ以上留まる理由もない。
「レイブン公爵、午後の日程がありますのでもう行かなければなりません。お願いに関しては後で話を聞かせてください」
「はい、それでは今度お会いしましょう」
レイブンはそのように言ってブランシュを眺める。
そして目尻を曲げながら微笑んだ。
「お姫様もまたお目にかかります」
「・・・はい」
ブランシュらしくない厳しい返事だ。
視線も合わせていない。
どうやら叔父のレイブンが気まずいようだ。
私はレイブンとダリアに見送られながら魔法館を出た。
馬車に乗って一息つく。
レイブンに会って驚いたが、魔法館に行ったのはかなり楽しい経験だった。
ダリアに色んな話を聞くこともできたし。
ただ、ブランシュはそうではないようだった。
表情が固いままだ。
「ブランシュ、気分が悪いのですか?」
「え?あ、それは・・・」
窓から日差しが入ってくるにもかかわらず、ブランシュの顔は暗い。
「あの、お母様。ごめんなさい、さっきレイブン公爵様と話をする邪魔をして・・・」
大きな過ちを犯した子供のようにブランシュは縮こまっている。
私としては特に気分も悪くないし、むしろあの場を離れることができて良かったけど。
けれど、ブランシュがなぜ妨害したのか気になった。
もしかしてレイブンと仲が悪いのかな?
「気分が悪くないから心配しないで、ブランシュ。ところで、どうして邪魔をしたのか教えていただけますか?」
ブランシュは私の手を触りながら言葉を選んでいた。
馬車のガタガタ音の間から、小さな声が聞こえてくる。
「よく分からないのですが、何か奪われる気がして、それで私も知らないうちに・・・」
「奪われるですか?」
「はい。何だか奪われているような気がして・・・」
もしかしてアレかな?
親が他の人と親しく過ごしているのを見ると、親を奪われるような気がするアレ?
わあ、ちょっと驚いた。
ブランシュもそう思うんだね。
いつも天使のような子だとばかり思ってたから。
むしろ安心した。
嫌な時は嫌だと表現した方がいいよ。
私は「こっちにおいで」という意味で、隣の席を軽く叩いた。
ブランシュは躊躇いながら私の隣に座る。
ブランシュの頭を軽く撫でた。
「ブランシュ、私はいつまでもブランシュのママです。だから心配しないでください。私はブランシュが大好きですから」
「お父様のことも好きですか?」
「え、ええ。好きですよ」
か、家族としてね!
そんな言葉を付け加えることはできないまま。
ブランシュはその答えを聞いて満足げに笑った。
まだ子供よね。
嫉妬もして、焦ったりもして。
ブランシュがこんな風に自分の年齢に合った姿を見せてくれるたびに小さな星のかけらを拾っているような気がする。
次男が生まれたら長男がとても不安で焦るような___。
バチン!
「え、お母様?どうしたのですか?」
「大したことではないです!頬に虫がついてたので!」
私は慌てて自分の頬を殴りつけて理性を取り戻す。
二人目だなんて、どうして無駄な考えをしたのだろう?
これじゃあ、まるで私がセーブルと・・・!
「大丈夫ですか、お母様?痛そうですが・・・」
「痛くないです!むしろ目が覚めますよ!」
ブランシュが不安を感じないように精一杯表情を整える。
ごめんね、セーブル。
あなたとそんな関係を想像してしまうなんて・・・。
ブランシュが感じた不安。
レイブンの悪意を感じ取ったのではないのでしょうか?
ブランシュからセイブリアンに相談してほしいです。