こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は149話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
149話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 好奇心旺盛なヴェリテ
馬車が本宮に到着した。
ブランシュの表情も元に戻っている。
「ブランシュ、授業には間に合いますか?」
「はい。今行けばピッタリだと思います。お母様、今日は魔法館に連れて行ってくれてありがとうございました」
「一緒に行けて楽しかったですよ。授業頑張ってくださいね」
私は手を振ってブランシュを見送った。
ブランシュがペコリと挨拶をして立ち去ろうとした時、彼女は立ち止まった。
そして私の方へ戻ってくる。
あれ?
何か忘れたことでもあるのかな?
「何か忘れたことでもあるのですか、ブランシュ?」
その時、リスのように走ってきたブランシュが私を抱きしめる。
そして、恥ずかしそうにエヘヘと笑った。
「いいえ、ただお母様を抱きしめたくて」
くあー!
みんな!
うちの子がこんなに可愛いんです!
甘える姿も可愛いわ!
私もブランシュを思いっきり抱きしめる。
さっきのレイブンのせいで凄く不安になったのだろう。
しばらく抱きしめてあげると、ブランシュは幸せそうな表情を浮かべて授業へ向かった。
ふぅ、今日は1日が長い。
色々なことが起きすぎた。
このまま午後は昼寝でもしながら休もうと思ったけど、引っかかる部分があるので確認したい。
私はすぐに鏡の部屋に向かった。
「ヴェリテ、来たよ」
ヴェリテを呼ぶと、すぐに鏡の中から小さな少年が現れた。
彼は珍しく期待感に満ちた表情を浮かべている。
「アビゲール!」
セーブルがヴェリテに愛称を使わないように命令したのだ。
ヴェリテは愚痴をこぼしながらも意外と素直に承諾してくれた。
「魔法使いたちに会ってきたんだろ?何の話をしたの?早く聞かせて!」
銀色の瞳がキラキラ輝く様子がかなり可愛い。
くぅ、ブランシュほどの子供が迎えてくれるから、まるで息子も一人出来たような気分だ。
こんな姿を見ていると改めて不思議になる。
魔法館で見た魔道具とは全く違う反応。
ヴェリテは明確に自分の意志を持っている存在としか見えなかった。
自我があり、また空間に関連した魔法も使用している。
ダリアは、「そのような魔道具は存在しない」と断言していたのに。
妖精の中でも一番腕のいい妖精が作ったのだろうか?
私はしばらく悩んだ末に口を開いた。
「ヴェリテ、あなたは本当に鏡よね?」
「え?アビゲール、何か食べ間違えたの?」
ふむ、見た目は小さくて可愛いのに口は相変わらず荒いわね。
「いや、さっき鏡の魔道具に会ってきたんだけど。少し違ったのよ」
「何が違ったの?」
「あなたの方が賢かったわ」
「当然だろ。そんな奴らと比べられることが間違いさ」
自分が特別だという認識はあるのね。
「ヴェリテ、あなたは他の魔道具とは違うのでしょ?なんで違うの?」
「そうだね、私も知らない。作られた解きから完璧だったから」
わぁ、むかつく!
とにかく、ヴェリテも自分がどうして違うのかは分かっていないんだね。
ヴェリテは気さくに答えると、すぐに鏡から飛び出る勢いで尋ねてきた。
「それ以外に他のものはなかったの?鏡の魔道具だけ見てきたの?他に面白いことはなかった?」
この子が魔法オタクであることを忘れてた。
うーん、他に何かあったっけ?
あ、そういえば変わった椅子があったよね。
「安楽の忠犬とい椅子があったわ。主人が呼んだら走ってくる椅子なのに、なぜか私のことを嫌っていたの」
「君を攻撃したの?」
「いや、そうじゃなくて、私の周りをぐるぐる回っていたわ。ぴょんぴょん飛んだりもして、魔法使いも初めて見たらしいよ」
ヴェリテは私の話を聞いて首を傾げる。
幼い少年はしばらく悩んでいた。
「その魔道具、君が嫌いじゃなくて好きだからだと思うのだけど?」
「え?」
「君の周りをしきりに回って関心を惹きたかったんじゃない?危害も加えていないし」
うーん、そう聞くとそんな気もする。
楽しそうな子犬が主人に飛びかかるのと似ているように見えたりもしたし。
「そうかもしれないわね。でもヴェリテ、何でそんなに深刻な表情をしているの?」
「少し気になって。この前、ガラスの鳥が君にすごく従ったじゃないか」
「ああ、あの時もそうだったわね」
アビゲールは人間と動物には人気がなくても、魔道具には愛されるタイプなのかな?
やっぱり神は公平ね。
「魔道具も好みのタイプがあるのね」
「うん。どうやら魔道具は、魔力を所有する者に惹かれるらしいよ」
おお、自我はなくても本能みたいなものはあるのかな?
それとも磁石同士が惹かれるように、魔道具も魔力所有者に轢かれるのだろうか?
・・・あれ、ちょっと待って。
ということは?
「じゃあ、私には魔力があるってこと?」
ブランシュが安定の可愛さを見せてくれます。
アビゲールもメロメロですね笑
アビゲールにも魔力があったら興味深いです!