こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は188話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
188話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 憂鬱なお茶会
馬で馬場に一緒に行こうという話をしていると、いつの間にか時間が過ぎていた。
宮殿に戻った後、ブランシュがヴェリテに花を見せると言ったので一緒について行こうとしたが、クララが私に話しかけてきた。
「王妃様、ピクニックはいかがでしたか?」
「ええ、楽しかったわ。何もなかったわよね?」
「実はケイン様が訪ねてこられました」
え?
ケイン?
「何の用事で来たの?いつ来たの?」
「ピクニックに行ってから1時間ほど後に来ました。用件を代わりにお伝えしますと言ったら、謝らなければならないので直接会うと言われました」
ケインが謝る?
何となく気になった。
酒を飲んで事故を起こして正気に戻ったら後悔でもしたのだろうか?
「明日、お茶でも一緒にしようという伝言を残されましたが、どうしましょうか?」
「出席すると伝えてちょうだい。とりあえず服を着替えるわ」
はぁ、でも家族だから顔は見ないと。
私はため息をつきながらドレスルームに向かう。
花畑にいたから、ドレスに草や花びらがたくさんついていた。
むしろシャワーを浴びようかな?
新しい服に着替えている途中、あるドレスが目に入った。
それはケインがプレゼントしたドレス。
藍色の生地を使ったロブ・アラ・フランセーズだ。
うーん、コルセットを着ないといけないから嫌なんだけど・・・。
息苦しいだけでなく、長く着ると健康に致命的な悪影響を与える服だ。
あのように腰を締めると内臓器官が耐えられないだろう。
それでもプレゼントなので、一度くらいは着た方がいいかもしれない。
ケインは昨日のことを後悔していた。
アビゲールを怒鳴りつけた当時は怒りが解けてスッキリしたが、部屋に戻るとようやく若干の理性が戻ってきたのだ。
「理由が何であれ、よく口説いて宥めなければならなかったのに・・・」
セイブリアンが同盟を拒否した以上、残った盾はアビゲールだけだった。
アビゲールがセイブリアンを上手く説得すれば、まだ可能性はある。
しかし、それは本当に可能なのだろうか?
太ったアビゲールの姿を思い出してイライラした。
性格が気難しいのであれば外見だけでも良くしておくべきではないのだろうか。
そう言ってしまいそうになる気持ちを辛うじて抑えた。
「もしアビゲールがセイブリアンを説得できなければ、この品物についても話をしなければならない」
実際、ケインはセイブリアンにすべてを語っていない。
最後まで隠しておいた手札が一つあったのだ。
それは妖精たちから購入した魔法兵器。
妖精たちは、それを「銃」と呼んだ。
いまだに人間は剣と槍で武装して戦う時代。
そんな中、妖精たちが見せたのは弓のように遠距離から攻撃できるが、それより強力な武器だった。
この武器があれば戦争で優位を占めることができるはず。
「セイブリアンがこの事実を知ったら戦争に興味を持つかもしれない・・・。むしろ僕たちが牽制の対象になるかもしれないな」
中途半端に強い敵は皆の目標になる。
だから、この事実は最後まで秘密にしたかった。
レタと1対1で戦えば、同等だが損失は大きいだろう。
やはりセイブリアンを説得しなければならなかった。
だからこそアビゲールをよく宥めなければならない。
ケインはどうやって妹の心を変えるか悩みながら応接室に入る。
「お兄様、いらっしゃいませ」
アビゲールは先に到着してケインを待っていた。
その姿を見て彼は少し気分が良くなる。
それに自分がプレゼントした服を着ていた。
ウエストのサイズが大きくなって期待していたほどの格好ではないが、一応気づかないふりをする。
ケインは慈悲深く微笑んだ。
「やあ、アビゲール。服が本当に似合っているよ。本当に美しい」
美しいという言葉にアビゲールは微かに笑う。
やはり綺麗だと言えば女はすぐに喜ぶ単純な生き物だ。
妹が大人しい間に、あの火のような気性を抑えながら彼女を説得しなければならない。
「昨日は私が悪かった。仕事のせいで頭が複雑になってしまって、君に八つ当たりをしてしまった」
謝罪なのか弁解なのか見分けがつかない言葉。
アビゲールが許しの言葉を持ち出す代わりにじっと眺めていると、ケインは咳払いをして口を開いた。
「他でもなく、君に頼みがあるんだ。重要な問題でね」
「戦争のことですか?」
アビゲールの口から先に「戦争」という言葉が流れるとは予想もしていなかった。
ケインは驚きながら尋ねる。
「どうして知っているの?セイブリアンが言ったのかな?」
「はい。それと敬称を使ってください」
面食らった気分になる。
そんな重大な件をアビゲールに言ったというのか?
自分は妻に政治について話したことがない。
話しても理解できないだけでなく、あるいは他の人たちに思わず言葉を流してしまうのではないかと心配したためだ。
セイブリアンも自分と似ていると思ったが、まさかアビゲールに教えたなんて。
思った以上に二人の仲は固いようだった。
幸いなことにケインは少し緊張が緩んだ。
しかし、すぐにアビゲールの口から乾燥した声が漏れる。
「私は戦争に反対します。もしセイブリアン殿下を説得してほしいというお願いなら言わないでください」
ケインは女性の敵ですね。
彼に制裁を!