こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は275話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
275話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ブランシュの決意
ヴェリテは私たちの会話を静かに聞き、口を開いた。
「毒リンゴを得た経路も調べてみないと。そんな呪いをかけるのは簡単ではないのだから」
むしろ反抗道具が珍しいのが幸いかも。
そうするうちにふと疑問になり、ヴェリテを眺める。
「でも不思議ね。黒い魔力は珍しいって聞いたけど」
「うん。でも黒い魔力じゃなくても呪いをかけることはできる。それなりの代償を払うなら」
以前、ヴェリテの説明が思い浮かんだ。
私が魔力をもっと使えば、火と関連した魔法を使うこともできるという話を。
そして魔力以外のものを代価として捧げることもできると言った。
「人魚姫」で呪いを解くために髪を切ったように。
「とりあえず、魔法館に行かないといけませんね」
セーブルは淡々と語る。
数多くの魔法使いたちが集まって住んでいるので、一番最初に疑わしい場所に行く。
彼らのうちの一人が犯人だったら、あまりにも苦々しいと思うけど。
「魔法館以外に他の経路はないのでしょうか?」
「おそらく闇市場を通じて取引されるものがあるのでしょう。調査を命じるようにします」
やはりセーブルが一緒だから、色々な方法ができる。
絶対に犯人を捕まえることができるだろう。
原作と私の記憶を通じて、もっと把握できることはないのかな?
悩みに陥っていたその時、慎重な声が聞こえてきた。
「あの、ところで」
ヴェリテだった。
鏡を見ると、ヴェリテは私たちの顔色をうかがいながら言った。
「ブランシュはどうするの?秘密にする?」
部屋の中にしばらく沈黙が流れる。
セーブルも、私も簡単に答えることができなかった。
今、最も危険なのはブランシュだ。
現在何が起こっているのか説明をしなければならないが・・・。
私は躊躇った後、口を開いた。
「自分が渡した毒リンゴのためにセーブルが死んだということを知ったらショックを受けるのではないでしょうか」
もし自分が渡した食べ物に毒が入っていて、それを食べて誰かが死んだら?
無実だと自分自身を説得させることができるだろうか。
正直、自信がない。
ブランシュのような優しい子なら尚更だ。
ヴェリテもセーブルの言葉に同意するかのように沈黙していた。
私は注意深く沈黙を破る。
「殿下はどう思いますか?」
「次期王位継承者なら知っておくべき事案です」
確かにそうなのだけど・・・。
なんて言えばいいのか迷ったその時、セーブルが言葉を続けた。
「しかし、幼い娘に知らせる内容ではないですね」
私もそれに同意する。
幼いという理由でブランシュを無視するつもりはないが、今は娘を保護しなければならなかった。
「ひとまず殿下が死ぬところだったので、ブランシュにもしばらく気をつけろと言っておくのはどうかと思います。見慣れない物を受け取らないようにとも」
「ええ、その方がいいと思います」
あえてブランシュを傷つけたくない。
とても長い時間が経った後には話すこともできるだろう。
ヴェリテも複雑な顔をしてうなずいた。
まだ部屋の中からリンゴの香りが漂っている。
その甘い匂いがなんとなく不安な気持ちにさせた。
両親の葬式を3回も経験した子供は、この世に何人いるだろうか。
ブランシュは13歳になる前に、両親の死を3回経験した。
最初の葬式は生まれて間もないとき。
実母のミリアムが死んだ時は思い出せなかった。
覚えているとしても大きな関興はないはず。
顔を見たこともないのだから。
アビゲールの葬式、そしてセイブリアンの葬式は鮮明に脳裏に残っていた。
黒い服を着た弔問客の後ろ姿がまだ鮮明だ。
ブランシュは全員を送り出したまま、個室でぼんやりと座っていた。
実は、セイブリアンが死んだ時から少し魂が抜けたままだ。
アビゲールから父親が死んだという話を聞いた時、ブランシュは泣かなかった。
アビゲールが泣くのを我慢しているのが、幼い彼女の目にもハッキリ見えたためだ。
その姿を見ると、なぜか泣いてはいけないような気がした。
一方では現実感がなくて涙が出てこない。
お父様が本当に死んだ?
嘘みたいだった。
アビゲールがそうだったように、セイブリアンも生き返るのではないか。
そんな虚しい夢を見ることも。
そして夢は現実になった。
セイブリアンが生き返ると喜びを禁じえなかったが、心の片隅はぬかるみのように揺れる。
「誰がお母様とお父様を殺そうとするの?」
再会の喜びを感じる中、冷静な現実がブランシュの足元に敷かれていた。
セイブリアンがどうして死んで、どうして生き返ったのか、ブランシュは知らない。
しかし、何かおかしいと感じていた。
果樹園で自分を護衛した騎士たちが数回呼び出され、両親が自分に慎重に接することから、なぜか分からない違和感を感じた。
それに見知らぬ人からの品物を受け取るなという話も聞いた。
その話を聞いた瞬間、老人が渡したリンゴが思い浮かんだ。
ブランシュも違和感を感じている様子。
親の葬式を3回も経験するのは辛いですよね・・・。