こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は268話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
268話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 真実の愛②
広い川の上に木の影と雲が映っていた。
今年は雪が早く降り、床には薄い雪が積もっている。
人魚たちはこのような天気が全く問題にならないかのように平気な顔で立っていた。
むしろ馬車に乗っている時の方がもっと苦しそうだ。
「これまでの歓待に感謝の言葉を伝える」
グンヒルドが軽く頭を下げ、使節団も彼女に従って礼を言う。
彼女はセーブルを見つめながら話し続けた。
「また、死から帰ってきたこともおめでとう」
「ありがとう」
セーブルは淡々と彼らの挨拶を受ける。
セーブルが復活した翌日、使節団も辛うじてアトランシアに戻ることになった。
実はもっと早く出発しなければならなかったが、犯人を捜索するために出発が遅れてしまったのだ。
私は彼らを見つめながら口を開く。
「これまで捜査に協力していただきありがとうございます」
人魚の腕力と実力なら十分に宮殿から脱走できたはずなのに、彼らは最後までここに残ってくれた。
グンヒルドは黙々と私を見つめている。
初日とは違って、かなり柔らかくなった視線で。
「かえって聞きたいな。なぜ私たちを守ってくれた?景況上、私たちが犯人だと思われそうだが」
「使節団の皆さんの無実を知っているのに、どうして処罰できますか?」
私はそっと微笑む。
実際は彼らを疑っていた、「人魚姫」に登場したようにセーブルが刺されて死んだら、私も理性を失っていたかもしれない。
「もし人間の使節団がアトランシアに来た時、私の姉妹兄弟の誰かが死んだら、私はその場で使節団を皆殺ししてしまっただろう。信じられないだろうから」
グンヒルドは淡々とした声で殺伐とした話を伝えた。
「・・・まだ私たちは人間が嫌いだし、信じられない」
私たちを取り囲む護衛騎士が緊張しているのが感じられる。
しかしグンヒルドはここに私しかいないように、私をはっきりと見つめていた。
「でも、あなたが私たちを信じてくれたから、私も一度だけ人間を信じてみようと思う」
グンヒルドは腰につけていた布を引っ張り出してくれた。
ナディアのネックレスと同様に波模様が刻まれている。
「貿易船の船底にアトランシアの紋章を刻んでおくようにしなさい。その船は私たちの領域を通っても攻撃しないから」
予期せぬ贈り物に私が少し戸惑うと、グンヒルドは少し鋭い声で話し始めた。
「もしネルゲンの人間が人魚を害するなら、むしろ反対になるだろうけど」
やっぱり最後まで警戒を緩めないね。
むしろその方がグンヒルドらしい。
「はい。絶対にそんなことが起こらないようにします」
グンヒルドは視線で答え、ブランシュを見つめた。
彼女は静かに跪いてブランシュと目を合わせる。
「父が無事で良かったね」
「はい、本当に良かったです」
ブランシュが微笑むと、グンヒルドはとても寛大な顔をして話し続けた。
「君のおかげで面白いものをたくさん見れた」
「私もグンヒルド様のおかげで楽しかったです」
種族も体躯も年齢も全く違う二人だが、なんとなく友達のように見える。
グンヒルドの目尻が柔らかく曲がっていた。
「機会があれば、君が言うマスカットというものを食べてみたいね。夏に来られるかどうか分からないが」
その言葉にブランシュの目が丸くなり、彼女は大いに興奮した。
「は、はい!ぜひ来てください。美味しいものをたくさん準備しますから・・・!」
グンヒルドがニヤリと笑って頷く。
そして私の後ろに向かって言った。
「じゃあ、もう行くことにしよう。ナディア、行こう」
ナディアは私の後ろに隠れて泣きべそをかいていた。
彼女は躊躇いながらグンヒルドに話しかける。
「姉様、私・・・」
帰りたくない様子が歴然としていた。
どうしても行きたくないと言うこともできず、グンヒルドに従うこともできないままじっと立っているだけ。
常に自己主張が明白なナディアがこのように弱い姿を見せたのは初めてだ。
グンヒルドが鋭い声で尋ねる。
「帰りたくないのか?」
「・・・」
「約束したじゃないか」
ナディアがうつむいて木のように立っていると、グンヒルドは彼女を睨みつけ、軽くため息をついた。
「分かった」
「え?」
「お前の性格上、無理やり連れて行っても、また家出をするだろう。そして・・・」
彼女はそう言った後、私とセーブルの方をチラリと見る。
なんで私たちを見るのだろうか?
「失恋までそんなに長くかからないと思うから、自分で満足するまでいなさい」
「本当に?」
「ただし、パノが君の護衛としてここに残る」
パノはあらかじめ言質を聞いていたのか、それとも最初から覚悟をしていたのか、無表情な顔だった。
ナディアは呆然としていたが、すぐにニッコリと笑う。
「姉様、ありがとう!愛してる!グンヒルド様、最高!」
「はぁ、本当に・・・」
グンヒルドはブツブツ言いながらも嫌な様子ではなかった。
「私たちだけで事前に決めてしまって申し訳ないが、ナディアとパノをここに泊めてほしい」
「はい、もちろんです」
「ありがとう」
むしろ私の方がありがたいと感じた。
私たちを信じているから、自分の大切な妹がここに留まることを許してくれるのだろう。
姉妹が短い挨拶を終えた後、使節団は川の中に歩き始めた。
なんとなく夢を見ているようだった。
その時、セーブルがそっと私の肩を抱きしめてくれる。
「本当に良かったです。アビゲールのおかげで仕事が上手くいきましたね」
彼は愛らしいように私を見つめていた。
私を抱いている彼の体温があまりにも夢のようで、私も向かい合って微笑んだ。
「殿下とブランシュのおかげです」
ブランシュは嬉しそうに笑いながら私の手をギュッと握る。
このように3人が一緒にいるのが奇跡のように感じられた。
会談も無事に終わった。
今後、海側と大きな問題はなさそうだ。
アトランシアとの交流のおかげで心の片隅が胸いっぱいになる一方、反対側はナイフでも刺されたかのようにズキズキしている。
それはセーブルの死のため。
彼は毒リンゴを食べ、キスを受けて生き返った。
原作とは微妙に違うが、大きな流れは同じだ。
毒入りのリンゴ、そしてキスで解ける呪い。
これらのことは果たして偶然なのだろうか?
もし偶然でなければ・・・。
私はブランシュの手をギュッと握った。
激しい川風が吹いてきて私の髪が舞う。
もう、冬が近づいていた。
人魚との会談が無事に終わって良かったですね!
ナディアも滞在できることになりましたし、今後のグンヒルドの再登場にも期待ですね。
後は毒リンゴを持ち込んだ犯人を見つけることが問題でしょう。