こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は269話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
269話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 事件の真相
数日前までは黒い喪服でいっぱいだった宮殿に色が戻ってきた。
短い国葬が終わると同時に、宮殿の中に春が訪れたようだった。
喪服を脱いだ人たちは嬉しそうな顔でお喋りをし、祭りのような活気が宮殿中に溢れている。
そしてそんな中、私は自分の過去を反省していた。
「愛称を間違えた!」
苦痛の中で頭を掻きむしる。
ああ!全く、こんなことになるとは夢にも思っていなかった。
私が鏡の部屋の中で静かに唸っていると、ヴェリテが可哀想だという目で私を見ていた。
「セイブリアン、人気者になって良かったね」
そう、セーブルは人気が高くなった。
彼が死んだ後に生き返ったことは、予想通り大きな注目を集めたのだ。
ただ、こんな風に噂が広がるなんて・・・。
現在、宮殿に広まっている噂はこうだ。
<王妃様が「バンビ!」と叫びながら、泣いている7人の中年大臣たちを抜いて入ってきて死んだ国王にキスをすると彼が目覚めた>
おかげで、セイブリアンは「バンビ殿下」と呼ばれているところだった。
バンビという愛称が歴史書に長く書き込まれるだろうと!
「元気出して。バンビという愛称、可愛いじゃないか」
「ぐすん・・・、私だけのバンビで十分なのに」
最初から二人きりの時だけ呼ぶことにした愛称なのに。
王は威厳がないと駄目じゃない?
私のせいで馬鹿に見えるんじゃないの?
ソファで死んだように垂れ下がっていた体を起こす。
今からでも収拾しないと。
「これからは他の愛称で呼ばないと」
「何て呼ぶの?」
「うーん・・・。セイ?リアン?それとも愛らしいから、ラブリーアン?」
「ああっ!」
ヴェリテが聞こえないものを聞いた人のように体を震わせる。
目を閉じて耳を塞ぐまでした。
「お願いだから私の記憶を消して!」
冗談だったのに、そんな激しい反応だなんて。
だけど、セーブルが愛らしいのは事実。
「じゃあ、違う風に呼ぼうか?ラブリー?それともブリー?」
「本当に・・・、やめて」
ヴェリテは地面がへこむほどため息をつく。
なんとなく憔悴しているように見えた。
「それでもラブリーアンは少し違うんじゃない?それが似合うのはブランシュだよ」
確かに、ブランシュは世界で一番可愛いし、セーブルは大陸で一番可愛いから。
その通りだが、何かが気になった。
目を細めると、ヴェリテがぎくりとして後退りする。
「な、なんでそんな目で見てるの?」
「いや、それは・・・。私は勘がいいのよ?」
ヴェリテがブランシュに接するのが単純な友達以上に雰囲気のような・・・。
すると、ヴェリテが冷たい目で私を見つめた。
「君が勘がいいって?じゃあ良心があるなら、それ以上言ったらダメだよ」
「どうして?」
「私がそばでセイブリアンが君を好きだと何度も言ったのに違うと言ったじゃないか!」
ヴェリテが悔しそうに叫ぶ。
いや、それには深い事情があって、仕方がなかったのだけど・・・。
そんな反応を見ると自分の勘に自信が無くなる。
ヴェリテは私とチラリと見て口を開いた。
「とにかく、愛称は重要じゃない。犯人を先に捕まえないと」
そうだよ、何よりも重要なことがあった。
まさにブランシュにリンゴを渡した犯人を捕まえることだ。
セーブルが吐き出したリンゴは、予想通り呪いがかかっていた。
私はすぐに果樹園での出来事を調べた。
結果は全く違うが、内容自体は原作と同じ。
老人がリンゴを渡し、それを食べて仮死状態に陥り、キスで目覚めて。
それは全て偶然とみなされるかもしれない。
しかし状況を知った後、私の頭の中に浮かんだのはただ一つの可能性。
もしかして・・・、誰かが原作の結末を強制的に完成させようとしているのでは?
そうじゃなければ変な部分が多すぎる。
私の推測通り、誰かが原作を再現しようとしているのなら、その人は誰だろう?
私と同じ転生者?
それとも、この世界に童話の本が落ちたのかな?
そんな中、ヴェリテは息を切らしていた。
「ところで、護衛の人たちは一体何をしていたんだ!?大変なところになるところだったから、確認しないと!」
ヴェリテは既に知っている事実であるにもかかわらず何度も怒っている。
私も腹は立ったが、無条件に護衛騎士たちを責めることはできなかった。
通常、毒殺を試みるなら、毒がよく吸収されるような食べ物を選ぶだろう。
どれだけ毒を盛ってもリンゴは吸収できないはず。
それにリンゴの果樹園だったのだから、特に不思議に感じることもなかったのだろう。
「これからは食事の前に呪いがかかっているか確認してみないと」
「君が呪いを確認できて幸いだった。さて、一体誰がブランシュを、何の目的で・・・」
ヴェリテは両手を握りしめて震えていた。
両目が刃のように鋭い銀色に光っている。
こんなに怒った顔は初めて見たような気がした。
子供の姿にもかかわらず、たじろぐほどの殺気。
私は躊躇った後、慎重に口を開いた。
「ヴェリテ、これは私の推測だけど・・・。犯人は単純にブランシュを殺すのが目的ではなかったと思うの」
セイブリアンがバンビとして周知されるとは。
本人はどう思っているのでしょうか?
そしてアビゲールの推測の意味とは?