できるメイド様

できるメイド様【134話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は134をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【できるメイド様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっておりま...

 



 

特技が一つもない冴えない侍女マリ。

いつもいじめられるばかりだった彼女に、ある日信じられないことが起きた。

「君のために最後にお祈りをしてあげよう、君の願いは何だい?」

死んでいった囚人を看病していたマリに訪れた奇跡。

「万能な人になりたいです」

その日からとても神秘的な夢を見始めることに。

完璧な侍女!最高の彫刻家!天才音楽家!

夢を通して夢の中の人物の能力を得て、何でも完璧な侍女マリの物語がいま始まる!

マリ:本作の主人公。クローヤン王国の元王女。身分を隠して侍女として働いている。本名は、モリナ・ド・ブランデン・ラ・クローヤン。

ラエル:皇太子。血の皇太子と呼ばれ恐れられている。

キエル:皇室親衛隊団長。キエルハーン・ド・セイトン。

オルン:公爵で宰相。ラエルとは昔からの親友。

ヨハネフ三世:西帝国の皇帝。

オスカー:第十皇子殿下。

アリエル:皇太子妃候補。シュレーアン家。

レイチェル:皇太子妃候補。イーストバーン家。

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134話 ネタバレ

できるメイド様【133話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 今回は133話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • キエルハーンの覚悟

「はあ・・・」

その瞬間、思いがけない声がマリを呼んだ。

「どうしてため息をついているのですか、マリちゃん?」

マリが驚いて首を傾げると、そこには彫刻のような銀髪の男前が彼女を見つめていた。

「キエル様!」

皇室親衛隊団長のキエルハーン侯爵が微笑んだ。

久しぶりに見たが相変わらず美しい。

「お会いできて嬉しいです。ご無沙汰しております」

マリは嬉しくて、悩みを忘れてうなずいた。

「はい、私は元気でした。侯爵様もお元気でしたか?」

キエルハーンは笑顔でうなずく。

ところが、その笑顔に陰が濃く感じられ、マリは不思議に思った。

(何かあったのかな?)

そういえば、マリは彼がこれまでどのように過ごしていたのか全く知らない。

ヨハネフ三世との事件のため、彼をことを気にする余裕がなかったのだ。

大切な友達を疎かにしたようで、マリは申し訳ない気持ちになる。

「ところで、ここの庭にはどんなご用件でいらっしゃったんですか?」

ここは宰相オルンの行政府近くの庭園だ。

キエルハーンが滞在する皇帝トルン二世の慈雲宮とは程遠い。

彼は微笑みながらマリを見つめた。

「マリちゃん、あなたを見ようと思って」

「え?」

「あなたを見に来たのです。あまりにも長い間お会いできなかったので、お会いしたかったのです」

「あ・・・」

マリは、その言葉に恥ずかしそうな顔をした。

「すみません。しばらく私が忙しくて・・・」

どんなに忙しくても気をつかうべきだったのに。

いつもキエルハーンには受けるだけの立場なので、自分が彼なら残念だっただろうと思った。

しかし、キエルハーンは気にしないでと言わんばかりに首を横に振った。

「いいえ、気にしないでください。今日こうしてお会いできて嬉しいです」

彼は庭を眺めながら尋ねる。

「しばらく歩きながら話をしませんか?久しぶりにお会いできたのに、すぐに別れたくないですから」

「はい、そうしましょう」

キエルハーンとの出会いが嬉しいのは同じなので、マリはうなずいた。

どうせ時間には十分に余裕がある。

 



 

「庭の花が本当に綺麗に咲きましたね。好きな花はありますか?」

軽い話題から始めて、マリとキエルは色々な話をした。

いつも思うことだが、これといったテーマでなくても、彼との対話は本当に気楽で楽しい。

心が通じ合う人と一緒にいる感じだ。

久しぶりに会ったが、まるで昨日会ったかのような。

ただ、彼女の心に引っかかることがあった。

それは彼の顔に見える闇。

この前の出会いを思い出す。

『私と・・・、私と一緒にすべてを置いて去ってくださることはできませんか?』

当時、キエルはマリに自分と一緒に離れないかと尋ねた。

彼の心を受け入れることができなかった彼女は、その提案を断ったのだ。

(ところで、あの時キエルさんは何で私に一緒に去ろうと言ったんだろう?)

当時は自分への思いのためだと思ったが、あの暗い姿を見ると他の疑問が浮かぶ。

ひょっとして彼に何かあったのではないだろうか?

結局、マリは我慢できずに口を開いた。

 



 

「キエル様、何か悪いことでもありましたか?」

キエルハーンは口を閉じて首を横に振った。

「いいえ」

「おっしゃってください。私はキエル様を大切な人だと思っています。だから、良くないことがあればお手伝いしたいのです」

彼の心を受け入れることはできないが、それでも彼が大切な人であることは変わらない。

マリの言葉にキエルは微笑む。

彼女への感謝と苦々しさ。

そして、複雑な苦しみが混じった笑みだった。

「分かりました、すべて申し上げます。ただ、少々お待ちいただけませんか?もしかしたら、マリちゃんと最後になるかもしれない散歩ですから、この気持ちをもっと大事にしたいのです」

マリは彼の言葉に表情を引き締める。

(最後?一体何があったの?)

「こちらへ歩きましょうか?この方向の道がもっと綺麗で見応えがあります」

キエルハーンは優しく、彼女をエスコートしながら散歩を続けた。

しかし、マリはその姿がどこか、悪い心を無理に隠そうとするようで不吉だった。

やがてキエルは遊歩道の端で立ち止まる。

細やかな池があるところで、人通りの少ない場所。

「キエル様・・・」

マリは彼を見た。

「おっしゃってください。一体何があるのか」

「・・・分かりました」

キエルはしばらく黙って彼女を見つめる。

あまりにも大切なものを眺めるような視線が、なぜか朧げに感じられ、マリは唇を噛んだ。

それからしばらくして、彼が口を開く。

「申し訳ありません、お伝えします」

彼の口から出た言葉は思いもよらない衝撃的なものだった。

 



 

キエルとの関係は落ち着くものですよね。

彼の口から出た衝撃的なものとは?

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