継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【294話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は294をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 




 

294話 ネタバレ

継母だけど娘が可愛すぎる【293話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 今回は293話をまとめまし...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 大切に築いた関係②

小さくキスの音が続く中、アビゲイルの肩を握っていたセイブリアンの手が少しずつ下に降りてきた。

彼女の腕を通り過ぎて手首に触れ、彼女と必死に手を組んだまま彼女の唇を飲み込んだ。

空気がいつの間にか気だるく染まっている。

薄暗い照明、そして夜のささやきが二人を取り巻く中、月が雲の後ろに隠れた。

セイブリアンはアビゲールを注意深くベッドに寝かせる。

銀色の髪がシーツの上を覆う。

アビゲイルはそっと息を引き取った状態で彼を見上げた。

セイブリアンの影がアビゲイルの上に垂れ下がっている。

するとその瞬間、彼女の顔が見えなくなった。

見えるのは白いパジャマと長い腕だけ。

月の明かりもなく、ただ暗かった。

あの夜も、こんな夜だった。

誰かが無理やり喉に手を入れたように、セイブリアンは胃がむかむかするのを感じた。

ミリアムが自分の部屋にやってきた夜。

自分のベッドの上に上がってきた夜。

彼女の白い手だけが見えたあの夜。

「殿下」

セイブリアンは自分を呼ぶ声にぎょっとした。

彼女、ミリアムの声が聞こえたようだった。

まるで亡霊がこの寝室をさまよっているような。

そんなはずがなかった。

自分を呼んだのはアビゲイルだ。

ミリアムはあの墓にいる、きっとそうだろう。

そのように自分をなだめようとしても、体の震えは依然として残っていた。

アビゲールに触れたかった。

彼女を抱きしめて、一晩中愛を囁きたかった。

ところが、どうしてこんなに怖いのだろうか。

なんでこんなに怖いんだろう。

男らしくない自分が憎らしかった。

ここから退いたら、ミリアムがそうだったようにアビゲイルは自分をあざ笑うだろうか。

きっと自分に失望を・・・。

しゃっくり

その時、小さなしゃっくりの音が聞こえてきた。

あの夜にはなかった出来事。

セイブリアンはようやく正気に戻る。

下を見下ろすと、やっと目が闇に熟してアビゲイルの顔が見えた。

しゃっくり

またもやしゃっくりの音が聞こえてきた。

アビゲイルの声だ。

彼女は顔を赤らめ、しゃっくりを続けている。

「殿下、申し訳ありません。き、緊張して・・・」

単語の合間にしゃっくりの音が割り込んできた。

セイブリアンはぼうっとした顔で彼女を見つめる。

あぁ、アビゲイルだ。

このベッドに横たわっているのはアビゲイルだった。

いつも優しく自分を待ってくれた彼女。

自分の愛する人。

彼女の顔を見ると、亡霊の影が日に当たったように消えていくのを感じた。

緊張が解けると思わず笑い出してしまう。

自分と同じように緊張し、恥ずかしがっている顔がただ愛らしかった。

これほと大声で笑ってみたのは生まれて初めてだ。

突然笑い出したセイブリアンのせいでアビゲイルは戸惑ってしまった。

笑い声が止まらなかったので彼女の顔は真っ赤になる。

「もう笑うのはやめてくださいよ!」

アビゲイルは恥ずかしさに無性に腹を立てた。

そんな中でも、しゃっくりが止まらなくて死にそうだった。

「すみません、ビビ。あなたがとても可愛くて笑ってしまいました」

セイブリアンの顔はいつの間にか柔らかくほどけていた。

しかし、アビゲイルはからかわれた気分で、ずっと彼を睨み続ける。

「しゃっくりが止まる、まで、待ってくだ、さい」

これほど愛らしい宣戦布告は生まれて初めてだった。

セイブリアンは優しく微笑んだまま、アビゲイルの命令に従って待ち続ける。

アビゲールは息を大きく吸い込み、口をぎゅっと閉じた。

息を我慢してしゃっくりを止めようとしたが・・・。

しゃっくり

失敗した。

セイブリアンは彼女の指に優しく触れながら尋ねる。

「今、何をされているのですか?」

「息を我慢、しているとしゃっくり、止ま、ります」

「そうなんですか。では、ちょっとお手伝いしましょう」

何を手伝おうとしているのか聞こうとしたが、アビゲイルはすぐに答えを知る。

セイブリアンは彼女にキスをしたのだ。

アビゲイルは思わず息を呑んだ。

これまでのキスが軽く感じられるほと濃く深いキス。

息をする余裕すらなく。

アビゲイルは思わずセイブリアンの背中をぎゅっと抱きしめた。

つま先が内側に曲がってぶるぶる震える。

しばらくして、セイブリアンはやっと口を開いた。

アビゲイルが驚いた目で彼を眺めていたところ。

しゃっくり

息が詰まるようなキスだったにもかかわらず、しゃっくりの音が続いた。

魂が抜けた顔でしゃっくりをするアビゲイルがただただ愛らしく、セイブリアンがぴったりと体をくっつける。

「足りなかったみたいですね。もう一度しなければなりません」

アビゲイルは驚き、彼は再び唇を重ねた。

アビゲイルは彼をぎゅっと抱きしめる。

暖かい息遣いと愛が唇を通じて行き来していた。

彼はアビゲイルの呼吸を飲み込み、彼女のパジャマをこっそりと引きずり下ろす。

 



 

温室花園の空気は夏のように暖かかった。

数多くの花々が咲いた間に蝶とトンボが飛び回っている。

そして、その間にクララとノマが見えた。

ノマはクララの手を見下ろして軽くたたいた。

「クララ、やめなさい。トンボが可哀想でしょう」

「えーん、わかりました。ノマさん。トンボよ、さようなら」

クララは取っていたトンボを放してやった。

トンボは自由に温室の花園の上空に飛んでいる。

私は、ぼんやりとその姿を眺めていた。

トンボが・・・、よく飛んでいるね・・・。

朝、目が覚めてから、私は気が付かなかった。

昨夜の出来事が夢のように感じられる。

いまだに信じられなかった。

昨日何が起こったのか、それが現実だったのかさえ信じられなかった。

でも夢じゃないよね?

目が覚めた時に服を脱いでいるセーブルもいたし、私も脱いでいたし・・・。

本当に私とセーブルがそれをしてしまったんだね。

全体観覧可で絶対に詳しく描写できないそれをしてしまった!

ああっ!

遅ればせながら恥ずかしさが押し寄せてくる。

きまり悪くて仕方がなかった。

あれが、こんなにいいことだとは初めて知ったよ・・・。

途中ではセーブルが少し緊張しているように見えて今日はだめだと思ったら、急に積極的になって・・・、それから・・・。

 



 

「王妃様、どうしたんですか!?」

私が髪の毛をかきむしっていると、ノマの引き止めに目を覚ました。

「えっ、いや!髪の毛に何かがくっついていて・・・!」

あぁ、本当に頭が回らない。

ここでちょっと休んだら調子が戻るかと思ったが、どうも私はまだ治っていない。

しきりにセーブルのことを思い出してしまう。

彼と穏やかな夜を過ごし、朝目が覚めたとき。

目を覚ますやいなや、彼が私を愛らしいように眺め、口を合わせて、恥ずかしい顔で昨日は大丈夫だったのかという対話を交わしたその瞬間がとてもきらびやかだった。

やばい、やばい。

どうしてまだ昼なの?

早く夜が来ればいいな。

早くセーブルを見たい。

もう午後4時頃かな?

「クララ、今何時?」

「午前11時30分です、王妃様」

うふふ、ずいぶん残ってるじゃん。

セーブルが見たい。

元々恋愛ってこんなにいいことなのかな?

ところで、これから何をどうすればいいんだろう?

私がうまくやっているのか分からなかった。

恋愛知識はあれこれ積んでるけど、ここは時代が違うじゃん。

現代では記念日を祝ったりするけど、私たちはどうなるの?

この時代の人々はどのように恋愛をするのだろうか。

 



 

ついに二人が結ばれましたね。

完全に浮かれきっているアビゲイルですが、セイブリアンはどんな調子なのでしょうか?

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