継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【38話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は38をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 



 

<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>

子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。

しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!

可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。

「君がブランシュの心配をするとは面白いな」

クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!

「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」

「謝らなかったら?」

「今夜、殿下の寝所へ伺います」

アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。

ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。

セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。

クララ:新人侍女。

ミラード:セイブリアンの側近。

ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。

ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。

ヴェリテ:真実を告げる鏡。

ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。

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38話 ネタバレ

継母だけど娘が可愛すぎる【37話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 今回は37話をまとめました...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • セイブリアンの過去

「・・・軽蔑ですか?」

セイブリアンの顔に、微かに動揺が滲んでいる。

「私はあなたを軽蔑していません」

「私の手の届くところさえ、堪えられない方が?」

「・・・」

セイブリアンは唇を噛んだまま黙る。

彼は窓際に座っていたので、香りが私の方に漂ってきた。

香油とワインの匂い。

「私があなたの手を放したのは・・・」

彼が珍しく躊躇い、混乱していた。

互いの顔が隠れた後、ようやく彼は口を開いた。

「あなたが嫌いなのではなく、ただ女性と接触するのが生理的に無理なだけなのです」

セイブリアンがヤケクソ気味に言う。

「あなたはそれ以外にも、私を誤解している事が多いようです」

「それ以外というと?」

「私が前王妃、ミリアムを愛していたとか・・・」

彼は、ミリアムという名が「酷い悪口」でもあるかのように話した。

「もし彼女がいなければ、今日あなたと踊ることができたのに」

後悔と恨みが感じられる声。

前妻のせいで女性恐怖症になったのか。

 



 

「・・・もしかして噂は事実なのですか?」

ブランシュ王女が王様の子供ではないという慎重な質問に、セイブリアンは答えない。

そしてすぐに唇を殺して笑っているのが見えた。

「いいえ、ブランシュは私の娘です。彼女は性格上、他の男と寝ていないはずですから」

「・・・どうして王妃様を敬遠するのですか?」

しばらく時間が経ってから、セイブリアンは口を開いた。

「私が何歳か覚えていますか?」

「それは・・・」

アビゲールより3歳年上。

じゃあ26歳・・・。

そしてブランシュは11歳。

咄嗟に言い淀んでしまう。

気持ち悪い何かが、喉をつたって上がってくるような感覚。

「15歳の時、産婆が私にブランシュを抱かせてくれました。そして私の子供だと言ったのです」

この国では16歳で成人になる。

私は15歳のセイブリアンを想像した。

幼い少年が赤ん坊を抱える姿を。

父親と娘というよりも、兄と年老いて生まれた妹に近い姿だったはずだ。

「先代が亡くなった時、私は14歳でした。王位継承権は一番高かったのですが、幼すぎました。それに今は大丈夫ですが、子供の頃は病弱で、何度か死ぬところでしたから」

子供が背負うには、王冠は大きすぎて重く見えた。

「母は私が死ぬことを怖がっていました。正確に言えば、嫡子の血統が絶えることを恐れていたのでしょう」

彼はただ淡々と話す。

「母は私に言いました。必ず子供を作れと。それが王の義務だと」

不快な感情が次第につのってくる。

「彼女・・・、ミリアムも同じ考えでした。王子を産んでこそ自分の地位が固まるのだから、私が高熱で横になっていた時も、私の体調よりも子供を作ることがもっと大切だと言われました」

彼の声は色落ちしたように、いかなる感情も感じられない。

「女性が嫌いになったのは、その時からです。ですから、私があなたとダンスをできない理由は、ただ私のせいなのです」

彼の声には慎重な反応があり、申し訳ない気持ちが滲んでた。

「前もって言わなくて、本当に申し訳なかった、アビゲール」

何も言えなかった。

私の答えを待っていたセイブリアンが小さな声で言う。

「私には失望されても理解しています。自分がおかしいということは分かっていますから。王としてやるべきことなのに、それを恐るだなんて・・・。滑稽にしか見えませんよね?」

彼は自分自身を嘲笑っているようだった。

 



 

私は無理矢理口を開く。

「・・・違います」

「え?」

「殿下は絶対に、滑稽ではありません」

息が詰まって目頭が熱い。

「滑稽ではない上に、そうなったのは殿下のせいではありません」

それはあなたのせいではない。

死にかけている少年に、後継者を強要した者たちの過ちに過ぎないのだ。

自分の子供を種馬のように寝室に押し込み、それを止めなかった全ての者の罪。

全てのことに腹が立つ。

セイブリアンの心を壊してしまった人々。

彼が自分のせいだと自責させた人々。

そして、私自身に腹が立った。

彼が怪訝そうに尋ねた。

「泣いているのですか?」

思わず頭を下げると、涙が頬を伝って顎に流れ落ちた。

「なぜ泣くのですか?アビゲール」

セイブリアンは席を立って私に近づいてくる。

「分かりません。どうしてあなたも、ブランシュも、なんでもないことに、こんなに簡単に涙を見せるのかが」

彼が泣かなかったので、私は泣き止むことができなかった。

 



 

母親と妻から強要されてきたセイブリアン。

彼のトラウマは想像以上に深刻でしょう・・・。

ミリアムの姿は分かりませんが、ブランシュに似ているとしたら、自分の娘とは言え厳しいかもしれません。

少しずつでも改善されることを願っています。

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