できるメイド様

できるメイド様【119話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は119をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【できるメイド様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっておりま...

 



 

特技が一つもない冴えない侍女マリ。

いつもいじめられるばかりだった彼女に、ある日信じられないことが起きた。

「君のために最後にお祈りをしてあげよう、君の願いは何だい?」

死んでいった囚人を看病していたマリに訪れた奇跡。

「万能な人になりたいです」

その日からとても神秘的な夢を見始めることに。

完璧な侍女!最高の彫刻家!天才音楽家!

夢を通して夢の中の人物の能力を得て、何でも完璧な侍女マリの物語がいま始まる!

マリ:本作の主人公。クローヤン王国の元王女。身分を隠して侍女として働いている。本名は、モリナ・ド・ブランデン・ラ・クローヤン。

ラエル:皇太子。血の皇太子と呼ばれ恐れられている。

キエル:皇室親衛隊団長。キエルハーン・ド・セイトン。

オルン:公爵で宰相。ラエルとは昔からの親友。

ヨハネフ三世:西帝国の皇帝。

オスカー:第十皇子殿下。

アリエル:皇太子妃候補。シュレーアン家。

レイチェル:皇太子妃候補。イーストバーン家。

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119話 ネタバレ

できるメイド様【118話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 今回は118話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 伝説の賭博師

夜になった。

月が高く浮かび上がって宵が静かになった時、マリは宿舎で体を起こし静かに皇居を出ていく。

彼女は正門を利用せず、下級侍女たちの間で知られている小さな穴からこっそり抜け出した。

皇太子が知れば防ぐのは明らかなので、マリはあらかじめ用意しておいた馬車で目的地に向かう。

そして夜道をしばらく走った後になって馬車が止まった。

「到着しました」

「はい」

マリは固い表情で馬車から降りる。

冷たい夜風が彼女の髪を乱し、彼女の瞳に大きな邸宅が入ってきた。

他ならぬカタラク伯爵、いいや、ヨハネフ三世の邸宅だ。

彼女は用意してきた仮面をかぶって屋敷に入る。

門番が前を塞ぐと招待状を見せた。

以前、カタラク伯爵がカジノを宣伝するために首都の貴族に送った招待状だ。

「ようこそ。ご案内いたします」

門番について行くと、すぐに煌めくシャンデリアと楽しい音楽の音、数多くの人が絡まっている宴会ホールが姿を現した。

(ここがカジノ)

マリは仮面の下で眉を顰める。

カタラク伯爵のカジノに入場する際は、男女とも仮面をかぶるのが原則だ。

お互いに身分にこだわらず楽にゲームをしようという理由だったが、皆派手な服を着たまま仮面をかぶっていると退廃的な雰囲気が濃く流れた。

 



 

「何かお手伝いしましょうか、レディー?」

カジノの運営を担当していた邸宅の執事ロイスが笑いながらマリを歓迎する。

「カードゲームはどうですか?美しいレディーがするには、気軽に楽しめるかと」

マリはロイスを見ながら単刀直入に言った。

「秘密賭博をしに来ました」

秘密賭博という言葉に、執事ロイスが一瞬ビクッとする。

しかし、彼は目立たないように優しく口を開いた。

「え?秘密賭博とはどういうことでしょうか?」

「このカジノにカタラク伯爵様が直接ゲームに参加する秘密賭博が開かれると聞きました。私はその秘密賭博をしに来たのです」

秘密賭博。

まさにヨハネフ三世が直接参加する隠密な賭博場で、シュレーアン大公をはじめとする4家は皆この秘密賭博に陥って破産した。

相手が正確に知っていることに気づいたロイスは、困った声で話す。

「秘密賭博は最高のVIPでなければ参加できません、レディー」

「VIPの条件は何ですか?」

「少なくとも50万ペナ以上の財産を持っているか、カタラク伯爵様が直接認めるほどのカードゲームの実力者でなければなりません」

とてつもない条件だった。

秘密賭博に参加するために50万ペナ以上の財産を所有しなければならないなんて。

首都全体を通しても資格のある人は多くはないだろう。

しかし、マリは快く頷いた。

「50万ペナもカードゲームの実力だから。分かりました」

「はい、ですから簡単なカードゲームをするのが・・・」

「今すぐ立証して見せましょう」

「え?」

マリは当惑した表情のロイスを後ろに置き、ゲームテーブルに座る。

 



 

小さな少女がテーブルに座ると、仮面をかぶってゲームを楽しんでいた人たちが驚いた表情を浮かべた。

「カードゲームをするには少し幼いみたいだけど」

「小遣いで来たのかな?小遣いを全部なくしたら家で怒られないかい?」

「まあ、お金がなくなったら相談して。その体が助けてくれるから。もちろん無料でないのは知ってるよね?」

隣に座った人たちが意地悪そうに言ってクスクス笑う。

仮面をかぶっているためか、やりとりする言葉に躊躇がなかった。

マリは何の反応もせずテーブルの上のカードを手に入れる。

「すぐ始めましょう」

「ああ、優しくしてあげるから怖がらないでね」

そうしてカードゲームが始まる。

相手は小さな女の子のマリを見下していた。

(一度にたくさん取って驚いて逃げ込ませないで、優しく取り始めて完全に全部失わせてあげなければならない。知らない子供は叱らないと)

彼らは横柄な表情でゲームをする。

しかし楽しい気分も最初だけだった。

「ストレート。持っているお金を貰おうか」

「すみません。私が勝ちましたね、フラッシュです」

「え?ちょっと待って・・・」

「次のゲーム。フルハウスです」

「あ、ありえない!」

数枚も持っていないうちに、彼らは持っているお金を全て失ってしまった。

マリの神出鬼没な腕前にすっかり巻き込まれてしまったのだ。

相手たちは幽霊に取り憑かれた表情でボロボロになった自分のポケットを眺める。

周りで見物していた人たちが驚いて嘆声を上げた。

「凄いね」

「誰だろう?初めて見るレディーなのに、あんな実力を?」

「私とも一回やってみましょう、レディー!」

好奇心を感じた人々がマリに挑戦するが、結果は同じだった。

圧倒的な実力差にみんな持ってきたお金を失ってしまう。

そんなことを何度も繰り返すと、彼女の前にはお金が山積みになっていた。

「一体誰なんだ、あのレディーは?」

人々は驚いた表情でマリを見る。

仮面の下で感情が読めないポーカーフェイスをした少女は、まるで伝説の賭博師が降臨したようだった。

もう誰もあえて彼女に挑戦することはできなかった。

 



 

伝説の賭博師の才能を発揮するマリ。

ヨハネフ三世の登場も近い?

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