できるメイド様

できるメイド様【174話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は174をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【できるメイド様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっておりま...

 




 

174話 ネタバレ

できるメイド様【173話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 今回は173話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 別れの日

翌日、遅い朝。

マリはぼんやりと目を開けた。

「痛い」

最初に思ったのはそれだった。

痛いと聞いていたが、こんなに痛いとは思わなかった。

(地割れの感じだというのは本当なんだ)

マリはため息をつく。

以前、同僚の侍女たちから聞いた言葉は嘘ではなかった。

今も痛いし、昨夜はもっと痛かった。

そして、痛いところはそこだけではなかった。

全身がだるくもなったようにずきずき痛む。

一日中ベッドに横になっていなければならないようだった。

(それでもいい)

彼女は心の中でつぶやく。

酷く痛かったが、悪くなかった。

自分への彼の愛を感じることができたから。

昨夜の彼の手の動きは非常に慎重だった。

自分が少しでももっと痛がるか、苦しむか、心配するのが感じられ、彼の手一つ一つには
彼女への愛が満ちていた。

その愛を感じることができたので、マリは幸せだった。

(陛下はお戻りになったでしょう。もう正午になったのだから」

マリは早起きできなかったことを後悔していた。

しばらく会えないから、去る姿でも見たかったのに。

「会いたい」

昨日まで見たのに彼がいないと思ったらまた会いたいと思った。

永遠に離れたくなかった。

 



 

その瞬間、ドアが開き、思いもよらない声が聞こえてくる。

「起きたのか?体は大丈夫かな?」

「陛下?」

マリは目を大きく開けた。

彼だった!

「遅い時間なのに、どうして?」

ラエルは首を横に振る。

「君を置いてどうやってすぐに去るのか?一日延ばした」

「あ・・・」

マリは感謝の気持ちを感じた。

昨夜初めて夜を過ごした自分に配慮して日程を延ばしたのだ。

しかし、彼女は本音を隠して首を横に振る。

「重要なことじゃないですか。私は大丈夫なので今すぐ出発してください」

「一日くらいは大丈夫だよ。大臣たちがうまくやっているはずだ」

「私は本当に大丈夫ですから・・・」

「そこまで」

ラエルは首を横に振り、悲しそうに尋ねる。

「あなたは私が去らないことを残念に思わないだろう?」

「それは・・・はい」

ラエルはにっこり笑って彼女のそばに座った。

「私もだ。君と離れることが嫌だから一日延ばしたんだよ。まあ、皇帝として不誠実な態度だが、いつも頑張ってきたのだからこれくらいは大丈夫だろう」

彼は優しく彼女を抱きしめた。

「もう君は完全に私のものだから」

私のもの。

その言葉が妙にマリの胸を揺らした。

うん、もう私は彼と完全に一つになった。

これまで人知れず不安だった心がとろけるようだった。

彼女はにっこり笑って彼の腕に食い込んだ。

「愛しています」

愛してる。

いくらささやいても飽きない甘い言葉。

彼に自分の気持ちをもっと伝えたかったし、自分に対する彼の気持ちをもっと感じたかった。

(ああ・・・この瞬間が永遠だったら)

マリは胸がいっぱいになる気持ちだった。

これよりもっと幸せになれるかな?

あまりにも幸せで不安な気持ちになるほどだ。

その気持ちはラエルも同じだった。

彼女への思いに満ちた彼の目は暖かさに染まっていた。

ラエルは彼女の唇に優しくキスをした後言った。

「これからは絶対に君を私の胸から離さない。覚悟したほうがいいよ」

マリはうなずく。

「はい、陛下J

そうして二人は幸せな一日を過ごした。

すべての心配を捨てて、ひたすらお互いだけを見つめた。

 



 

そして翌日。彼が去る時が来た。

「絶対無理しないで、必ず気をつけてね。できるだけすぐに戻ってくるから」

ラエルはマリを一人にしていくのが気になるようだった。

クローヤン地方にはまだ多くの不安がある。

マリは心配するなと言わんばかりに首を横に振った。

「はい、陛下もお気をつけください」

「私は大丈夫だ。本当に気をつけなければならない」

何度言っても安心できないのか、ラエルは繰り返し言った。

見かねたアルモンドが急かすほどだ。

「もうおいとまください、陛下。閣下は大丈夫だと思います」

仕方なく彼が離れない足を戻そうとした瞬間だった。

マリはためらいながら尋ねた。

「陛下、私を愛していらっしゃいますか?」

「もちろん」

ラエルは、どうしてそんな当たり前のことを聞くのかというように答える。

「私は陛下のものですね?」

「うん」

ラエルは眉をひそめた。

「聞くまでもない話だ。なんで何度も聞くんだろう?」

マリは笑いながら首を横に振る。

「もう一度聞きたかっただけです」

ラエルはニャリと笑って髪を乱した。

「すぐ戻ってくる。待っているように」

ラエルはそう言って立ち去った。

マリは去った彼の席を見てぼんやりした表情をする。

彼が去ると胸が空っぽになったようだった。

(しっかりしろ、マリ。どうせすぐにまた会えるじゃないか)

彼女は首を軽く横に振った。

幸せな中でも、ふと分からないほど不安な気持ちになった。

しかし、マリはそれは今がとても幸せだからだと思った。

すべてが順調だった。

不安に思う必要はなかった。

(クローヤン地方が安定したら、彼に私の正体を明かそう)

もちろん、まだ正体を明らかにするには早い。

クローヤン地方が安定期に入ったと言うにははるかに遠いためだ。

(これからは民心だけでなく、前王室騎士団の問題を解決しなければならない)

王室騎士団。

反帝国運動の核心的な主軸として、全王室騎士団の人員だけでなく帝国の反感を抱いた王国貴族たちが皆加入している。

膨大な規模だったが、その実体はまだ把握されていない秘密結社だ。

彼女は将来、彼らとの問題を解決しなければならなかった。

彼らとの問題まで解決すれば、もう彼女とその間を隔てるものは何も残らないだろう。

「最善を尽くそう」

 



 

ラエルと結ばれて幸せな気分のマリ。

二人の未来のためにも、一刻も早くクローヤン地方を安定させないといけないですね!

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