できるメイド様

できるメイド様【118話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は118をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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特技が一つもない冴えない侍女マリ。

いつもいじめられるばかりだった彼女に、ある日信じられないことが起きた。

「君のために最後にお祈りをしてあげよう、君の願いは何だい?」

死んでいった囚人を看病していたマリに訪れた奇跡。

「万能な人になりたいです」

その日からとても神秘的な夢を見始めることに。

完璧な侍女!最高の彫刻家!天才音楽家!

夢を通して夢の中の人物の能力を得て、何でも完璧な侍女マリの物語がいま始まる!

マリ:本作の主人公。クローヤン王国の元王女。身分を隠して侍女として働いている。本名は、モリナ・ド・ブランデン・ラ・クローヤン。

ラエル:皇太子。血の皇太子と呼ばれ恐れられている。

キエル:皇室親衛隊団長。キエルハーン・ド・セイトン。

オルン:公爵で宰相。ラエルとは昔からの親友。

ヨハネフ三世:西帝国の皇帝。

オスカー:第十皇子殿下。

アリエル:皇太子妃候補。シュレーアン家。

レイチェル:皇太子妃候補。イーストバーン家。

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118話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 二度目の災い②

その時、オルンが尋ねた。

「シュレーアン大公家をはじめ、各家の被害はどのように処理しますか?」

その問いに場内が沈黙に沈んだ。

簡単な問題ではない。

なぜなら賭博の道に誘惑したのはカタラク伯爵だったが、実際に秘密賭博に陥ってお金を失ったのはシュレーアン大公をはじめとする帝国の貴族たちが自任したことだったためだ。

したがって、カタラク伯爵に罪を問うのは難しいだろう。

「ただ逮捕して、首を切った後に財産を没収するのはどうですか?」

内務大臣が荒々しく提案する。

治安を担当する内務省の大臣らしく、彼は多血質な性格をしていた。

しかし、財務省大臣が難色を示す。

「カタラク伯爵はドイツの貴族であり、我が東帝国の貴族ではありません。そうしては外交問題が生じるでしょう。最悪の場合、神聖ローマ帝国との戦争が起こる可能性もあります」

内務省大臣がもどかしい表情を浮かべる。

「だからといって彼らの家門を破産させるわけにもいかないじゃないですか?シュレーアン大公家をはじめとする家門が皆破産すれば、帝国にどれほど大きな混乱が訪れるか分からないのか?」

彼の言う通りだった。

他の家門なら分からないが、彼らの家門は皆財政に大きな影響を及ぼす家門なので、彼らの破産は単純に各自の被害にとどまらず帝国全体に及ぶだろう。

そして、その被害はそのまま帝国と帝国民に降りかかることは明らかだ。

 



 

「・・・」

皇太子はひどく不愉快な表情で苦悩に包まれていた。

カタラク伯爵の財産を没収することはできない。

だからといって、このまま放っておけば、帝国にどれほど大きな被害が出るか分からなかった。

困窮極まりない状況。

解決する方法も見つからない。

「彼らの家族がカタラク伯爵に返さなければならない借金は全部でいくらだ?」

「1億2千327万ペナです」

「・・・!」

とんでもない金額に誰もがショックを受けた。

先日、偽造貨幣事件の時、わずか172万ペナで苦境に陥ったが、50倍をはるかに超える金額だ。

「あなたの家門の財産はそんなに多かったのか?家門を全部売ったとしてもその金額を充当できるのか?」

「たぶん半分も返せないでしょう」

「このままでは破産はもちろん、あなたの家の領地まで全てカタラク伯爵に渡るだろう。それでもずいぶん足りないようだが」

皇太子が呆れるように話す。

隣で聞くマリも同じ心境だった。

一体どうやって賭博をすれば、そんな莫大な借金をすることになったのか?

先日の偽造貨幣事件の時、172万ペナも負担になる金額だったが、それとも全く比較にならない規模だ。

4人の家門の全財産、爵位はもちろん鉱山、領地を含め全てを売り払っても半分も返すことができるのか疑問だった。

まさに国の柱が揺れるような金額。

「分かった。とりあえず、引き下がるように。簡単に決める問題ではないね。みんなで解決策を講じるように」

皇太子は首を横に振る。

腹が立ったが、なんとか我慢しているようだった。

皆が彼の顔色を伺いながら気をつけて出ていき、執務室には彼とマリだけが残る。

 



 

「はあ、あの馬鹿げた奴らめ。ギャンブルに嵌るだなんて」

皇太子が仮面を脱いで嘆いた。

このようなことを憂慮してカジノ運営に色々な制限を置いたが、結局最悪の状況が起きてしまったのだ。

「マリ、何かいい考えはあるかい?」

皇太子の問いにマリは口をつぐんだ。

(今回のことはどんな方法を使っても解決しにくいわ。カタラク伯爵の財産を没収することもできないし、家門の被害を見守ることもできない。偏頭痛に他ならない状況ね)

マリはこのようなことをやり遂げたヨハネフ三世にゾッとする。

一体彼は悪魔の化身とでもいうのだろうか?

(今回のことを何の被害もなく解決する方法はあれしかない)

マリは固い顔で考えた。

(同じようにギャンブルで応酬する!ヨハネフ三世に挑戦して、彼らの家門が失ったお金を取り戻せばいい)

ギャンブルで失ったお金をギャンブルで取り戻す。

正しい方法ではないが、これ以外に今の状況を問題なく解決する方法がなかった。

もちろん賭博で1億ペナを獲得するのは不可能に近いことだ。

しかし、夢の中での伝説の賭博師の能力なら可能だった。

ただ、問題点がある。

万が一負けた場合、彼女は大きな危険を冒さなければならない。

(もし私が負けたら、ヨハネフ三世は敗北の代価として耐えられない要求をするでしょう)

マリは唇を噛んだ。

(そんな危険を甘受してまで私が乗り出さなければならないの?)

ふとそんな気がした。

今回のことは、シュレーアン大公をはじめとする多くの貴族が罠に落ちたためだ。

責任を負っても彼らが負うべきであり、必ずしも彼女がこのような危険を冒す必要はなかった。

しかし、その瞬間、彼女の目に皇太子の姿が映る。

何とか民に被害を与えないために苦悩する姿を見たマリは拳を握った。

(彼を助けたい)

うん、彼を助けたかった。

そしてヨハネフ三世の悪意のために多くの人が苦しむ姿を見たくなかった。

心を決めたマリは固く考える。

(必ず頑張ろう。私なら出来る)

 



 

ヨハネフ三世に賭博を挑むマリ。

これで無事に借金を返済することができれば、今後大公をはじめとする貴族たちはマリに頭が上がらないでしょうね。

問題はヨハネフ三世が賭けに乗ってくれるかどうか・・・。

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