できるメイド様

できるメイド様【149話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は149をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【できるメイド様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっておりま...

 



 

特技が一つもない冴えない侍女マリ。

いつもいじめられるばかりだった彼女に、ある日信じられないことが起きた。

「君のために最後にお祈りをしてあげよう、君の願いは何だい?」

死んでいった囚人を看病していたマリに訪れた奇跡。

「万能な人になりたいです」

その日からとても神秘的な夢を見始めることに。

完璧な侍女!最高の彫刻家!天才音楽家!

夢を通して夢の中の人物の能力を得て、何でも完璧な侍女マリの物語がいま始まる!

マリ:本作の主人公。クローヤン王国の元王女。身分を隠して侍女として働いている。本名は、モリナ・ド・ブランデン・ラ・クローヤン。

ラエル:皇太子。血の皇太子と呼ばれ恐れられている。

キエル:皇室親衛隊団長。キエルハーン・ド・セイトン。

オルン:公爵で宰相。ラエルとは昔からの親友。

ヨハネフ三世:西帝国の皇帝。

オスカー:第十皇子殿下。

アリエル:皇太子妃候補。シュレーアン家。

レイチェル:皇太子妃候補。イーストバーン家。

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149話 ネタバレ

できるメイド様【148話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 今回は148話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 爵位授与式②

「ヒルデルン卿はこちらへ」

みんなの視線がマリに集まる。

マリは緊張して少し息を吸って壇上に上がった。

彼女がラルの前にひざまずくと、皇太子は皇帝の権限を象徴する剣を握って口を開く。

「東方教国との交渉と聖杯盗難事件から多くの功績を挙げてきたマリ・フォン・ヒルデルンは、麻薬密売事件、偽造貨幣の仕事をはじめ、今回の伝染病を解決するのに多大な役割を果たし、その功労を認めて子爵の位を下す」

彼の言葉に人々は驚いた表情をした。

子爵であれば決して低くない爵位。

類例のない超高速階級の上昇だった。

しかし、異議を示す人はいない。

それほどに彼女が成し遂げた功績はすごかったからだ。

皇太子が話を続ける。

「また、マリ・フォン・ヒルデルンに子爵位とともにデンティルソン鉱山の所有権を与える」

その言葉にマリは驚いた表情をした。

事前に間いたことのない褒賞だ。

(デンティルソン鉱山だって?)

デンティルソン鉱山なら金、銀が採取される鉱山ではないが、色々な鉱物が多量に採掘される粒状の鉱山だった。

そんなところを私にくれるの?

「あの、殿下、それはあまりにも・・・」

マリは遠慮の意思を表明したが、皇太子はこう答えた。

「私の命はこのような鉱山よりも貴重だ。だから受け取って」

その言葉にマリはこれ以上断ることができなかった。

そうして彼女は以前の千万ペナに加えて鉱山まで、帝国屈指の巨冨となった。

(お金を使う所もないのに)

マリは困った気持ちで思った。

しかし、それまで彼女は知らなかった。

自分が受け取った財産が後日、どのように使われるのかを。

一方、宴会場の貴族たちは彼女が受けた褒賞に妙な表情を浮かべた。

「領土ではなく鉱山だから。やっばりそうだね」

「皇太子殿下の意味はやはり」

実際、今回マリがどんな褒賞を受けるかは貴族の間で非常に大きな関心事だった。

爵位は当然であり、とんな領土が下されるのか気になっていたのだ。

なんと皇太子の命を救ったのだから、ただそのような領土が与えられるはずはないと思っていたが、まさか、鉱山だなんて。

一般的な領土とは意味が全く違っていた。

「さすが皇太子殿下の意思は確固たるものだね。皇太子妃・・・、いや、皇后になると領土は意味がなくなるから、個人の財産にできる鉱山を下ろしたのだろう」

そのように貴族たちの心の中で、マリは次期皇后として強力に位置づけられた。

この場の数多くの人の中で、彼女が皇后になるという事実を疑う人はマリ本人以外には誰もいなかった。

誰もが彼女が皇后になることを既成事実と考えた。

とにかくそのように爵位授与式が終わり、宴会が続く。

 



 

「それでは、気楽に楽しめるように」

「はい、分かりました!」

伝染病の終息を記念する宴会なので、華やかさはなかった。

素朴な食べ物に穏やかな音楽が流れ、おかげで貴族たちは安らかな気持ちで宴会を楽しんだ。

皇太子はその様子をしばらく眺めてから、マリに手を伸ばす。

「・・・殿下?」

マリがどういう意味なのか分からず、目だけばちばちしていると彼が言った。

「ダンスを」

その時になってようやくマリは慌てて首を横に振る。

「ダ、ダンスは駄目です」

「どうして?」

「・・・私がすごく下手で、殿下の足を踏んでしまいますから」

以前,彼女は彼と踊っているときに何度も彼の足を踏んでいただけでなく、ステップがめちゃくちゃだった。

皇太子にそのような過ちを再び犯すことはできない。

「その後、練習しなかったのか?」

マリは這うような声で答えた。

「はい、申し訳ありません・・・」

皇太子は、構わないかのように首を横に振り、彼女の腰を片腕で強く抱きしめた。

「・・・あの、殿下!」

彼女は目を丸くする。

彼が突然自分を抱きしめると、胸がドキドキした。

「踊れなくても大丈夫。ただあなたと一緒に楽しみたいだけだから。あなたが踏むのはいくらでも大丈夫だから、気楽にそのままついてくるように」

皇太子とマリはホールの中央に行って踊り始める。

「ああ、殿下とヒルデルン子爵がダンスを?」

二人の主人公のダンスに皆の視線が集中した。

「本当にお似合いだね」

「そうなんですよ。皇太子殿下の気品はもともと言うまでもありませんが、ヒルデルン子爵もとても美しいです」

「ヒルデルン子爵があんなに美しいとは、今、初めて知ったよ。」

マリについて人々が言っていることは空言ではなかった。

もともと可愛い外見だったが今日はまるで花が開花したように美しかった。

普段、彼女の飾らない姿だけを見ていた人々は感嘆した表情をする。

「ところで・・・」

誰かが慎重に言った。

「すべての面で完璧な子爵だが、ダンスはちょっと下手みたいだね」

「「・・・」」

人々は沈黙で同意を示す。

二人は壇上の真ん中で踊っていたが、彼女が休まず皇太子の足を踏むのが目に入ったからだ。

 



 

ぎゅっ!

また、皇太子の足を踏みながら、マリは泣きべそをかいた。

「すみません」

「大丈夫だ」

誰が見ても痛かったと思うが、皇太子は顔色一つ変わらず答える。

彼女は途方に暮れてさらに緊張するようになり、その結果皇太子の足をさらに踏む
悪循環が繰り返された。

その時、皇太子がため息をつく。

「踏むのは構わないが、緊張しすぎだね。楽に踊ればいいんだって」

彼は突然彼女を自分の懐に抱きしめた。

「・・・」

「大丈夫だから楽に踊りなさい」

ゆっくりとステップを踏みながら、彼の手が優しく彼女の背中を撫でる。

緊張を解こうという意図だったが、かえって逆効果になった。

背中が開いたドレスを着たせいで彼の手の感触がそのまま感じられ、心臓が裂けるようなドキドキが増す。

顔がリンゴのように変わり、当惑で頭の中が真っ白になった。

「負担に思わないで、リラックスして」

(ぜ、全然リラックスできません!)

マリは心の中で叫んだが、何も言えずに彼に従った。

密着した彼の体が気になって何とも口が開かなかった。

それでも一つ良い点がある。

自分を撫でる彼の手に胸がドキドキするため、ダンスに対する緊張は少し和らぐようになった。

クアアッ!

足を踏むのは相変わらず同じだが。

「ふむ。緊張が解けないみたいだね。もう少し緊張を緩めなければならないのか」

「うう、結構です!」

彼がまたどんな行動をするか分からず、彼女は慌てて首を横に振った。

一方、貴族たちはそのような二人の姿を見て微笑んだ。

「殿下の足の甲が心配だが、見た目はいいね」

「そうなんですよ。いい夫婦になりそうです」

「帝国の象徴と言わざるを得ません」

次期皇后と皇帝の仲が良ければ、それも国の宝だった。

貴族たちは嬉しそうに二人を眺める。

とにかくマリは困惑し、他の人たちには微笑ましいダンスが終わった。

彼女はすぐに彼の懐から抜け出す。

「お疲れ様でした」

「もうー曲・・・」

「そ、それは・・・、だめです!申し訳ございません。それでは、私はこれで・・・!」

彼女は彼が強制的に捕まることを恐れて逃げるように逃げた。

 



 

子爵と鉱山を手に入れたマリ。

鉱山を使う機会は、どのような場面で起きるのでしょうか?

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