できるメイド様

できるメイド様【69話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は69をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【できるメイド様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっておりま...

 



 

特技が一つもない冴えない侍女マリ。

いつもいじめられるばかりだった彼女に、ある日信じられないことが起きた。

「君のために最後にお祈りをしてあげよう、君の願いは何だい?」

死んでいった囚人を看病していたマリに訪れた奇跡。

「万能な人になりたいです」

その日からとても神秘的な夢を見始めることに。

完璧な侍女!最高の彫刻家!天才音楽家!

夢を通して夢の中の人物の能力を得て、何でも完璧な侍女マリの物語がいま始まる!

マリ:本作の主人公。クローヤン王国の元王女。身分を隠して侍女として働いている。本名は、モリナ・ド・ブランデン・ラ・クローヤン。

ラエル:皇太子。血の皇太子と呼ばれ恐れられている。

キエル:皇室親衛隊団長。キエルハーン・ド・セイトン。

オルン:公爵で宰相。ラエルとは昔からの親友。

ヨハネフ三世:西帝国の皇帝。

オスカー:第十皇子殿下。

アリエル:皇太子妃候補。シュレーアン家。

レイチェル:皇太子妃候補。イーストバーン家。

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69話 ネタバレ

できるメイド様【68話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 今回は68話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 不穏な動き

「大丈夫。そのままにしておいて問題ない」

ラエルの言葉に、マリは首を横に振った。

「絶対にダメです。放っておいて傷が膿んだら大変なことになります」

結局、皇太子はうなずくことに。

「分かった。傷の消毒は自分でするから」

「私がやってあげます」

傷の消毒は、当然侍女がするべきことだ。

しかし、ラエルは先ほど自分に触れた彼女の手の感覚を思い出し、慌てて首を横に振る。

傷口を拭いて消毒し、包帯を巻くとなると、当然マリの手が自分の素肌に触れることになるからだ。

服の上から触れられるのも耐えられなかったのに、素肌?

絶対に駄目だった。

「いいや、自分でやる」

強く拒否したが、結局、消毒はマリがすることに。

傷ついた箇所が後方なので、ラエルが自ら治療するには難しい位置だったためだ。

ラエルは消毒のために下着を除いて上着を脱ぎ、マリの前に座った。

見た目はほっそりしているのとは違って、彼の体はしっかりとした筋肉で覆われている。

「殿下、それでは失礼します」

ラエルのすぐそばに座って薬を取り出したマリが消毒を始める。

「不便でしたら、すぐに仰ってください」

「・・・大丈夫だ」

以前ヨハネフ三世の心停止を救助した時に医務兵の夢を見たおかげで、マリの傷の処置は素晴らしかった。

まず周囲を綺麗に拭き、傷を刺激しないように優しく消毒し、包帯を巻き始める。

柔らかくて几帳面な処置。

特に、他でもない皇太子の体なので、彼女はさらに力を入れた。

 



 

一方、その処置を受けるラエルは赤くなった顔で目を瞑っていた。

(長い・・・。いつ終わるのだろうか?)

マリの手が素肌に触れるたびに反応してしまう。

すぐそばで感じる彼女の存在が気になってしまった。

マリが几帳面に努力すればするほど、ラエルの苦しみは長くなる。

実際には僅かな時間だったが、彼には遥かに長く感じられた時間が過ぎた。

消毒を終えたマリが口を開く。

「終わりました。洗う時も傷口は避けて洗った方がいいと思います」

「・・・」

「殿下?」

ラエルが答えなかったので、彼女は首を傾げた。

今日に限って彼が変だ。

「・・・いや、お疲れ様。そして、マリ」

「はい、殿下?」

「今日はもう君の宿舎に戻って休んでもいい」

その言葉にマリは首を横に振った。

「洗った後、お食事の世話をしないと・・・」

「いい。私一人で食べる。君は戻って休みなさい」

「殿下?」

マリが不審な顔をする。

彼がわざと自分を追い出そうとしているのを感じたのだ。

皇太子はため息をつきながら呟く。

「・・・私が考えることがあって、そんな・・・」

何かを抑えつけるような声だったので、マリはそれ以上話すことができなかった。

その日の夜が過ぎる。

マリは、いつもと違う皇太子の姿に悩んだ。

「何か悪いことでもあったのかな?でも、特にそんなことはないと思うんだけど」

彼女は考え込んだ。

そういえば、彼が自分に変な姿を見せたのは昨日だけではない。

最近ずっと変だった。

マリはため息をつく。

「狩りが終わって帰ってきたら、殿下に直接聞いてみないと」

しかし、その夜、彼女は皇太子に会えなかった。

彼が彼女を避けたのだ。

「殿下が一人でいると仰ったのですか?」

「そうだね」

アルモンド子爵が困った表情で言った。

彼は彼女に何か話したいようだったが、口を開かない。

そして、それは翌日、その翌日も同じ。

「一体どうしたんだろう?本当に何かあったのかな?」

マリは悩んだ。

レイチェルが、二人が会っていない間に不審な動きを見せていたことを知らずに。

 



 

狩りの終盤を控えた午後、マリは兵舎の外側に出てきた。

「もうすぐ狩りも終わるのね。何事もなくて良かった」

彼女はため息をつく。

心配していたが、本当に良かった。

兵舎の外を歩いている途中、マリは意外な人物に遭遇する。

黒髪の美しい女性、アリエル公女だ。

「公女殿下?」

「マリ・・・、いや、フォン・ヒルデルン?」

アリエルも彼女に会ったのが意外だったのか、ビックリした表情を浮かべた。

「ここにはどうして?」

「ただ息苦しくて風に当たりに来ました。考えを整理することもありますし」

その言葉にマリは意外な表情を浮かべる。

考えを整理するために一人で散歩だなんて、アリエルと全然似合わなかったからだ。

その目つきに気づいたのか、アリエルが目を細めた。

「何ですか、その目つきは?私もたくさん悩みながら生きているのですが?」

「申し訳ありません、殿下。そんなつもりは・・・」

「言い訳は結構」

アリエルはふんと鼻を鳴らして首を横に振る。

その姿を見たマリはぎこちない表情を浮かべた。

(このまま帰らないと)

特に話すこともないので帰ろうとすると、アリエルが意外なことを言った。

「以前はごめんなさい」

「・・・!」

マリはビックリしてアリエルを見る。

自分の聞き間違えだと思って、彼女は反問した。

「私が聞き間違えたようですが、何と仰ったのですか?」

アリエルがカッと腹を立てる。

「い、今までごめんなさいと言ったのよ。人の話はちゃんと聞きなさい」

マリは妙な表情を浮かべた。

聞き間違えではなかったのだ。

イライラしている口調だが、それはアリエルの話し方が元々そうだったから。

「どうして私に謝罪を・・・?」

「別に理由はないわ」

「え?」

「ただ、あの日あなたと喧嘩してから全部虚しくなったのよ。皇太子妃になるのも。それで考えてみたら、私があまりにも過敏だったような気もして・・・・」

アリエルはもう一度イライラした。

「も、もう知りません!とにかく、私は謝りましたから」

アリエルが背を向けてマリから遠ざかっていく。

すごく恥ずかしかったのか、耳が赤くなっていた。

マリはしばらくぼんやりした表情で彼女の後ろ姿を見つめる。

アリエル公女にあんな一面があったなんて。

彼女に何かを言おうとした瞬間、思いがけない声がマリを呼ぶ。

「フォン・ヒルデルン!」

「・・・!」

切羽詰まった声だったので、マリとアリエルは驚いた。

初めて会う男が馬に乗って近づいてくる。

一瞬、マリの胸がドキドキした。

(まさか?)

「どなたですか?」

「狩場から来た伝令です!」

「・・・!」

「狩り中に殿下が大怪我をされました。今すぐ狩猟場に来てほしいとのことです!」

 



 

最初は嫌な印象しかなかったアリエルですが、自分の非を認めてマリに謝罪しましたね。

伝令の言葉が気になります。

ラエルは無事なのでしょうか?

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