こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は105話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
105話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 親子3人で
今日の昼、アビゲールはブランシュに3人で寝ようと勧めた。
ブランシュがしばらく躊躇うのをなんとか説得して。
セイブリアンと2人きりで同室する自信がなかったアビゲールの反則だ。
また、ブランシュとセイブリアン、2人が仲良く過ごしてほしいという気持ちもある程度あった。
「新しい寝室を用意したので、3人で寝るのもどうかなと思って」
アビゲールが憎たらしい顔で話す。
セイブリアンは微かな裏切りと失望を感じた
「あ、私・・・、やっぱり一人で寝ます!私がいたら駄目だとクララが言ってましたし・・・」
ブランシュは顔色を伺ってアビゲールのスカートの裾を掴む。
その言葉に、セイブリアンは慌てて気がついた。
「いや、大丈夫だ。3人で寝よう」
彼は肯定的に考えることにした。
アビゲールと二人きりでどうすればいいのかピンと来なかったからだ。
セイブリアンもアビゲールと同じくらい緊張していた。
むしろ、ブランシュがいるから雰囲気が和らいでいる。
「さあ!それじゃあ早く寝ましょうか?」
アビゲールがベッドに近づいて言った。
ブランシュも顔色を伺いながらベッドの中に入る。
「さあ、殿下もこちらへどうぞ。早くいらしてください」
アビゲールは平然とセイブリアンを呼んだ。
ベッドの端にはアビゲール、中央にはブランシュ。
二人が布団をかぶって顔だけ出した姿がかなり可愛かった。
血縁でもなく、互いに似ているところもないのに、親子のような二人。
セイブリアンは思わずニコッと笑って、彼もベッドに横になった。
ブランシュの隣に。
かなり広いベッドだったが、3人が横になると適度な大きさだ。
二人の間に横たわったブランシュは、おもちゃを追う猫のように忙しく左右を眺める。
「ブランシュ?どうしたのですか?」
左側に横たわっているアビゲールが尋ねる。
母親の声と心配そうな瞳が大好きで、ブランシュは夢を見ているようだった。
「それが・・・。こうやってお母様とお父様と一緒に寝るのが大好きなんです・・・」
「そんなにいいのか?」
ブランシュは右を振り向く。
セイブリアンは背もたれにもたれてブランシュを見下ろしていた。
「とても、とても、とってもいいです」
セイブリアンが怖くて普段はあまり出てこなかった言葉も、今はすらすらと出てくる。
大好きな人たちがそばにいるから勇気がどんどん出てくるようだった。
ブランシュは勇気を出して、こっそりセイブリアンの手を握る。
彼の半分しかない小さな手で。
セイブリアンは少し驚いた様子だった。
それもそうだろう、娘と手を組んだことがなかったから。
驚きはしたが、彼はブランシュの手を離さない。
ブランシュはニコニコ笑って、もう一方の手でアビゲールの手を握る。
アビゲールは微笑んだ。
彼女はブランシュの黒い髪をそっと撫でて、額におやすみのキスをした。
「おやすみなさい、ブランシュ」
おやすみのキスを受けたブランシュがプレゼントを貰った人のように笑った。
アビゲールはセイブリアンを見つめながら話す。
「お伝えください。おやすみのキスを」
「あなたにですか?」
飛び出した返事に、アビゲールは身の毛がよだつほど驚いた。
彼女は何を言っているのかと腹を立てる。
「当然ブランシュにお願いします!」
恥ずかしくて顔が赤くなった。
セイブリアンも自分のミスに気づいて無駄に咳払いをする。
「ええ。おやすみなさい、ブランシュ」
セイブリアンがブランシュの額にキスをした。
その格好がなかなか良い加減だ。
ブランシュはキスを受けた箇所がくすぐったいように、訳もなく額を触る。
「お父様が初めておやすみのキスをしてくれました・・・」
彼女は感激した様子だ。
そうしているうちに何かを思いついたらしく、アビゲールの方を見つめる。
「お母様」
「どうしたのですか、ブランシュ?」
「お父様におやすみのキスをしてくれませんか・・・?」
その言葉に、アビゲールもセイブリアンも驚く。
アビゲールは慌てて手探りをした。
「はい?おやすみの何ですか?」
「キスです、キス!」
ブランシュが目をキラキラ輝かせて言った。
キスという単語に、アビゲールの頭の中が乱れる。
キス?セイブリアンと?
もちろん彼は夫だから出来る。
けれど、なぜか恥ずかしかった。
そして彼女はセイブリアンの体質も知っている。
今は手も握って、同室もするようになったが、キスは別の話だ。
いくらセイブリアンでもキスだけは難しいだろう。
なんだか少し残念だったが、名残惜しい気持ちをすぐに流した。
「えっと、それは・・・。子供に伝えるものですので、おやすみのキスは必要ないと思います。そうですよね?」
アビゲールは助けを求めてセイブリアンを見つめる。
セイブリアンもブランシュの言葉に呆然としていた。
彼は躊躇いがちに口を開く。
「キスを、・・・しましょう」
「え?」
おやすみのキスを受けたブランシュが可愛いですね!
ブランシュの突然の提案に二人も動揺しています。
セイブリアンの返答に、アビゲールはどう対処するのでしょうか?