継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【127話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は127をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 



 

<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>

子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。

しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!

可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。

「君がブランシュの心配をするとは面白いな」

クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!

「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」

「謝らなかったら?」

「今夜、殿下の寝所へ伺います」

アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。

ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。

セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。

クララ:新人侍女。

ミラード:セイブリアンの側近。

ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。

ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。

ヴェリテ:真実を告げる鏡。

ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。

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127話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • アビゲールのお願い

セイブリアンはしばらく黙っていた。

表情が見えなくてもどかしい。

もう少し近づけば、彼の表情を見ることができるだろうか。

「分かりました」

短い沈黙の後、セイブリアンが口を開いた。

彼の声は執務室にいるときのように厳しい。

「彼を解任します」

「え?」

あ、いや。

こんなに即決処分をするなんて。

私の肩を持ってくれるようで感謝しながらも、少し戸惑った。

「そんなに適当に解任してもいいのですか?」

「構いません。それであなたの心が楽になるのなら」

一見冷静に見えるが、本当に限りなく優しい人だ。

私はその気持ちが嬉しい一方で悩んでしまう。

ギドオンを解任すれば、当面の不安感は防げるだろう。

けれど、それで大丈夫なのだろうか?

もし彼に悪意が無かったとしたら?

単に目上の人の目に入ろうとブランシュの周りをうろついているだけなら?

私が彼を疑う理由の一つは目つき。

そんなことで人を判別してもいいのかな?

アビゲールも鋭い印象のため誤解され、私も太っているという理由だけで怠惰だという烙印が押されたが、だからといってこのまま放っておくのも気になる。

むしろギドオンを宮廷楽士の座に残るようにした方がいいんじゃないかな。

宮殿の中で何かをするなら、ヴェリテが監視してくれるから。

問題は疑わしい人をブランシュのそばに置くことができないことだが・・・。

しばらく悩んでから口を開く。

「解任までする必要はないと思います」

「本当ですか?」

「はい。代わりにお願いがあるのですが」

いつの間にか目が慣れて、セイブリアンの顔が見えた。

どんな頼みでも聞いてくれるような彼の表情を見て、私はそっと口を開く。

「私のお願いは・・・」

 



 

ギドオンは花束を持っていた。

華やかに咲いたアマリリスが見事に束ねられている。

血のように赤く、雪のように白い花。

ブランシュにかなり似合う花束だろう。

今日はブランシュの最初の授業の日。

遅れて良いことがないので、ギドオンは急いで足を運んだ。

「宮廷楽士のギドオン・マクラウドです。お姫様は到着しましたか?」

彼は音楽室の前に立っている侍従に多少傲慢な口調で尋ねた。

侍従は彼にチラリと視線を与える。

「まだ来ておりません。前もって中に入っていただいて問題ありません」

ギドオンは何も答えずに部屋に入った。

侍従の言葉通り、部屋の中には誰もいない。

花束をテーブルの上に置く。

そしてソファにどっかり座り込んで、テーブルの上に両足を乗せる。

背もたれに両腕をかけて笑顔を浮かべた。

姿勢から笑みまで無礼ではない箇所が一つも見当たらない。

人がいない場所だから気楽にいられるのかもしれないが、普通の貴族とは違う感じがする。

まるで自分がここの主人でもあるかのような厚かましさだ。

 



 

そうするうちにドアが開く音が聞こえると、ギドオンは慌てて姿勢を正した。

立ち上がって頭を下げる。

「ブランシュ姫様、お元気でしたか?」

「おかげさまで。私はブランシュじゃありませんが」

聞こえてきた声は子供の声ではなかった。

冷たくて鋭い、大人の女性の声。

ギドオンが慌てて頭を上げると、目の前にいる人物は、他ならぬアビゲールだった。

アビゲールは孤高の姿勢で彼を眺めている。

ギドオンはまだ状況把握ができていないようで呆然としていたが、急いで表情を選んだ。

「お元気でしたか、王妃様。ブランシュ王女が来られると思っていましたので」

「ああ、あの子は来ないでしょう」

ギドオンが再び理解できないという表情を浮かべる。

アビゲールは音もなく歩いてテーブルの方に近づいた。

「音楽より美術の方が関心があるらしいわ。だから、あなたがブランシュの音楽の先生をする必要がなくなったの」

「・・・そうだったのですね」

アビゲールがアマリリスの花束を取る。

彼女が持つと、まるで血に濡れたユリを見ているようだった。

ギドオンがこっそり足を運ぶ。

「王妃様、それではこの辺で失礼いたします」

「いいえ、その必要はないわ」

ギドオンは何を言っているのかというように見てきた。

ブランシュに音楽の先生が必要ないというのに、なぜ退くなということなのか理解できないのだ。

「あなたが私を教えればいい」

「え?」

「私も音楽に興味があるのよ。嫁いでからは楽器を扱っていないので、実力が錆びていたところなのよ」

アビゲールがお願いしたこと。

それはまさに、ギドオンを自分の音楽教師にしてほしいということだった。

まだこの男の本音を把握できない。

宮殿から追い出せば何をするのかもっと予測できない。

それならば、いっその事そばに置くことにしたのだ。

彼が何を考えているのかを把握するまで。

「これからよろしくね、ギドオン宮廷楽士」

アビゲールが陰険に微笑む。

まるでギドオンを食べようとする人のように。

その微笑を見たギドオンは、産毛が逆立つ気持ちだった。

彼は無理矢理微笑んだまま、丁寧に頭を下げる。

「こちらこそよろしくお願いします、王妃様」

 



 

今のセイブリアンなら、アビゲールのお願いはどんな事でも叶えてくれそうです(笑)

ギドオンを追い出すのではなく、自分の先生に選んだアビゲール。

ギドオンが怪しいのは明らかですが、彼が何を計画しているのかはアビゲールにかかっていますね!

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