こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は144話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
144話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 魔力の補充へ
パリンと茶碗の割れる音が聞こえてきた。
私の肘にぶつかったティーカップが落ちて粉々になった状態だ。
うわぁ!これ高いんじゃないの?
中に入っていた紅茶が四方に散らばり、紅茶がドレスの端に染み込んでいた。
「お母様!大丈夫ですか?怪我はしていませんか?」
ブランシュの声はまるで悲鳴を上げているようだった。
どうしていいか分からない手が空中で右往左往している。
「ええ、大丈夫です。怪我をしていませんので、座っていてください。危ないですからね」
ブルブル震えるブランシュを見て、私は本当に大丈夫そうに手を見せた。
紅茶が少し付いたが、どうせ冷めている。
女中たちが素早く駆けつけてコップを片付け、床の水気を拭いた。
「王妃様、ドレスを着替えますか?」
ノーマが深刻な表情で私を見つめている。
よりによってスカートの裾が白なので、紅茶の染みが鮮明に残っていたのだ。
「いいえ、大丈夫よ。これくらいならクリーナーで・・・」
あ、うっかりしてた。
クリーナーはもう魔力が枯渇した状態だったのだ。
よく愛用していたため、いつの間にかクリーナーの中にある魔力はほとんど底をついている。
「ブランシュ、とりあえず着替えてきますね」
「はい!いってらっしゃいませ」
私は侍女たちの助けを借りて新しいドレスに着替えた。
クリーナーさえ充電しておけば、あえて着替えなくても大丈夫だったのに。
ついでに宮廷魔法使いを呼んでクリーナーを充電しよう。
この前レイブンが魔力が無くなったら自分を呼んでくれと言ったが、プレゼントをくれた人を魔力充電器としては使えないよね。
まだちゃんとお返しも出来ていないのに。
着替えた後、応接室に戻る。
床は既に綺麗で、テーブルの上には新しい紅茶が用意されていた。
ブランシュがまだ心配そうに私を見つめている。
彼女を安心させるために明るい声で話した。
「大丈夫です、ブランシュ。クリーナーがあれば敢えて服を着替えなくても良かったのですが・・・」
「あれ?クリーナーが壊れたのですか?」
「いいえ、壊れたのではなくて魔力が無くなったのです。魔法使いを呼んで魔力充電をお願いする予定です」
私が話している間にブランシュの表情が瞬く間に変化した。
うーん、この表情は何か好きなものを食べたり、新しいものを見つけた時の表情に見えるのだけど?
なぜあんなに期待に満ちた顔をしているのだろうか?
ブランシュが恥ずかしそうに口を開く。
「お母様。もし良ければ一つお願いがあるのですが・・・」
「ええ、どうしましたか?」
「もし良ければ私がその魔道具を持って、宮廷魔法使いの所に行ってもいいでしょうか?」
「え?」
状況把握ができなくて答えられずにいると、ブランシュが話を続けた。
「実は私、宮廷魔法使いたちの研究室に行ってみたかったんです。ですが、行く理由があまり無くて・・・」
頬を赤くしながら笑うブランシュが可愛い!
よしよし、研究室が見物したかったのね。
「構いませんよ。でも、あえてお使いじゃなくても訪問できるのではないのですか?」
「特に理由もなく行くのは失礼だと思って・・・。研究で忙しいでしょうから」
確かに私でも社長が特別な理由なく見物に訪問すれば、少し緊張するような気がする。
ブランシュは、いい社長の素質があるわね!
「いいですよ。じゃあ一緒に行きましょうか?私も少し気になったので」
「お母様も魔法に関心があるのですね!嬉しいです!一緒に行きましょう」
ブランシュがとても嬉しそうな表情を浮かべる。
思わず微笑ましい気持ちになってブランシュを眺めた。
どうせならセーブルも誘おうか?
3人で共有できる思い出を作りたいから。
しかし結局2人だけで行くことに。
国政のため忙しいのに無闇に引っ張っていくわけにはいかないから。
新しいお茶を飲んでいる間に、私は研究室に訪問の意思を伝えた。
可能であれば今日訪問してもいいかどうか。
ティーポットの中身が全て空いた頃、訪問していただければ光栄ですという伝言が返ってきた。
私とブランシュは魔法使いが研究室として利用する別館に移動するために馬車に乗り込んだ。
別館は魔法館という名で呼ばれる場所で、本宮とはかなり離れた場所に位置している。
広い庭園と出入り路を通らなければならないので馬車に乗っていくことに。
馬車に乗った後もブランシュは興奮を隠せなかった。
まるで遊園地に行く子供のようだ。
「研究室には行ったことがないので、とても楽しみです。ヴェリテのような魔道具がたくさんあるのでしょうか?」
「そうですね。私も初めてなので不思議な気分です」
こんなに学究に熱意を燃やす姿を見ていると、ふとセーブルを思い出した。
ブランシュは顔だけじゃなくて頭もお父さんに似ているのかな?
セーブルも賢いし有能な人物だ。
ブランシュがどんな大人になるのか今から楽しみだった。
ブランシュと一緒に魔法館へ行くことになったアビゲール。
どんな魔道具があるのか楽しみですね。
ヴェリテのような魔道具もあるのでしょうか?