こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は172話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
172話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 鏡を挟んで
「ヴェリテ、どうしたの?」
ブランシュが尋ねると、ヴェリテはやっと正気に戻った。
おかしなことをしたことに後になって気づいたのだ。
「あ、いや。ハグしたらどんな気分なのか気になって・・・」
その話を聞くと、ブランシュの顔が笑みが消える。
顔に淡い憐憫が垂れ下がっていた。
「私がヴェリテを抱きしめてあげられたらいいのに・・・」
「ありがとう。私は自分を抱きしめられればいいから。自分が一番好きだしね」
ヴェリテはブランシュが憂鬱になるのが嫌で、わざと悪戯っぽく言う。
自分を抱きしめたまま、これ見よがしにニッコリ笑う。
その姿にブランシュは小さく微笑む。
「それでも私はヴェリテが心配。誰かに抱きしめられたい時があるのに・・・、誰もそうしてくれなければ辛いから。私もそうだったんだ」
私もそうだったという言葉にヴェリテは固まる。
鏡の外の少女になんとなく同質感が感じられた。
作られて2年目。
その間、ヴェリテは孤独に囲まれていた。
アビゲールの声だけが唯一のコミュニケーションで慰めだった。
鏡の外の人たちは誰かと一緒にいることが多い。
手を取り合って、話を交わす人たちを見て羨ましがった。
時には自分の賢明さを恨んだりもした。
むしろ、お世辞ばかり言う馬鹿な鏡たちの身の上が羨ましかった。
そうすればこんな孤独を感じる必要もないだろうから。
アビゲールはヴェリテが好きで、色々と心配してくれたが、自分の寂しさを理解することはできなかった。
でもブランシュは同じ寂しさを感じていた。
父も母もブランシュを抱きしめてくれず、話しかけもしなかった、10年間も。
「ブランシュ、君も寂しかったの?」
ヴェリテは慎重に尋ねると、ブランシュはそっと頷いた。
「うん、寂しかったよ。だからヴェリテは寂しくなかったらいいな」
そう言ってブランシュは鏡の上に手を上げる。
鏡をそっと押している手はとても小さかった。
「私たち、手を繋がない?抱きしめてあげることはできないけれど」
手を繋ぐ?
どうやって?
ただ手を突き合わせようということかな?
それに何の意味があるのだろうか。
触れてみると感じられるのは硬いガラスの感触に過ぎないが、そう思いながらもヴェリテは静かに手を重ねた。
鏡を挟んだまま、二人の子供は手を合わせる。
変な気分だった。
まるで手の触れたところが暖かくなるような感覚だ。
「何だかこうしたら同じ部屋にいるような気がするね」
ブランシュはへへと笑いながら言った。
ちょうどヴェリテも同じことを考えていたところだ。
窓ガラスが真ん中にあるだけで、同じ空間にいるようだった。
このガラス戸を開けさえすれば出られそうな気持ちに。
「ヴェリテ、あなたが寂しい時は私を呼んで。そうしたら、こうやって手を握ってあげる」
向かい合っている手とブランシュの声がとても暖かかった。
ヴェリテは自分の顔を見せたくなくて頭を下げる。
「・・・君も言って」
「うん?」
「君も寂しかったら言えよ。そうしたら手を繋いであげるから」
その言葉にブランシュの目が少し大きくなった。
そして、すぐに柔らかく曲がる。
ブランシュはとても幸せそうに笑った。
「うん。寂しい時はあなたを呼ぶわ。約束しようね」
笑っているブランシュを見て、ヴェリテは何となく自分を憎んだ。
ブランシュも自分と同じくらい寂しかっただろう。
いや、それよりもっと酷かったかもしれない。
ブランシュを信じられず、アビゲールに自分の正体を隠してほしいと言ったこと後悔した。
もう少し早く話していたら、もう少し早く君と友達になっていたら、君はそれほど寂しくなかったかもしれないのに。
「君が呼んだらいつでも現れるよ。だから心配しないで、ブランシュ」
ヴェリテは向かい合った手をじっと動かさない。
指を絡めたかったけど、それができなくて残念だった。
(この鏡を出られたら・・・)
君の手をギュッと握ることができるのに。
どうすればこの鏡を出ることができるのか、ヴェリテはそんな悩みを抱えて自分の手を眺めていた。
「ヴェリテ!ヴェリテ、今忙しい!?」
その時、鏡の内側から声が流れた。
調べてみると、自分の本体である鏡から聞こえてきた声。
アビゲールの声だ。
「あ、私をアビゲールが呼んでる」
「あら、行ってらっしゃい。私もそろそろ勉強しに行かないと」
ブランシュはゆっくり鏡から手を離した。
ヴェリテはそれが非常に残園だったが、アビゲールが急用と呼んでいることを放置することはできない。
席を立ってアビゲールが映った鏡に近づく。
彼女はとても焦った顔をしていた。
「アビゲール、どうしたの?」
「それが・・・、セーブルがおかしいの!」
ブランシュとヴェリテの関係が非常に良いですね!
ヴェリテが鏡から脱出することはできないのでしょうか?
アビゲールもセイブリアンの奇行には焦っているみたいですね(笑)