こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は174話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
174話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 仲の良い兄妹
「こちらは私の娘、ブランシュ・フリードキンです」
「いらっしゃいませ、ケイン卿。ネルゲン王女のブランシュ・フリードキンです」
いつの間にかセーブルの横に降りてきたブランシュが丁寧に挨拶する。
ケインも笑みを浮かべたまま答えた。
「お会いできて嬉しいです、ブランシュ姫様」
丁寧だが、なんとなく距離感の感じられる声。
ケインの目つきもまた、情けなく乾燥しているようだ。
するとケインは首を傾げて私を見る。
アビゲールに似たその男はとても嬉しそうに話しかけてきた。
「アビゲール殿下、お久しぶりにお目にかかれて光栄です」
「こちらこそお目にかかれて嬉しいです、お兄様」
アビゲールの記憶がもう少しあったら、この人を歓迎できたのに。
私も飛び降りてギュッと抱きしめた方が良かったのかな?
彼を最後に見たのはアビゲールの結婚式の時だったが、何の話をしたかは思い出せなかった。
うーん、ケインも結婚しているようだが、妻の安否でも聞いてみようかな。
悩んでいる間にしばらく沈黙が溜まり、その間にセーブルが割り込んできた。
「遠いところから来るのに苦労したでしょうから、今日はゆっくり休んでください。夕方には宴会の準備をしておきました」
「ありがとうございます、殿下。その間、久しぶりに会った妹と話でもしたいですね」
ケインは私を見てニッコリ笑う。
私も向かい合って笑ってみたが、何だかぎこちない笑みのようだった。
謁見が終わった後、私はケインと一緒に席を移動した。
彼の居所は本宮に設けられている。
もともと国賓が泊まる部屋は豪華だが、どうしてこの部屋はもっと高級に見えるのだろうか。
セーブルが気を遣ってくれたのかな?
ところで、もう私的な席だ。
何の話をすればいいのかな?
女中まで出て二人だけが残ることになると、ケインが私に向かって微笑んだ。
「アビゲール、本当に久しぶりだね。元気だった?」
彼の視線からは喜びが滲み出ていた。
あれ、この態度を見ると二人の仲は悪くないようだ。
「もちろんです、私は元気でした」
「そうだね、確かに元気そうだ。ちょっと健康的に見え過ぎる気がするけど」
うん?
何だろう?
ニュアンスが少しおかしいんだけど?
私が彼をじっと見つめると、ケインはニッコリ笑って言った。
「会っていない間に太りすぎて別人かと思ったよ」
ああ、仲の良い兄妹という言葉は取り消す。
取り消しよ。
アビゲールもその兄も性格が悪い。
見るや否や人身攻撃をするのを見ると、実の兄妹で合っているような気がした。
どう対処すればいいのか悩んで、私はしばらく固まってしまう。
反論すべきか、ただ笑うべきか、少し困ったのだ。
アビゲールはどう対処していたのだろうか?
ところで、この体を見て太ったなんて、ケインの目は腐っているのかな?
躊躇っている間に、ケインがソファに座る。
彼は座ってもいいように顎で向かい側を指差した。
うーん、一応相手がお客さんなので、あえて言い争いはしたくない。
席に着くや否や、彼は突然尋ねた。
「ところで、子供は?」
口論したくないのにケインから火をつけてくる。
いきなり子供の話だなんて。
私は子供を作る機械ではない。
「まだ消息はありません」
「早く産まないと。見たところ、お姫様が成人になるまで残り僅かだと思うし」
どうしてブランシュの話が出てくるの?
睨みつけるとケインは情けないと言った。
「このまま行けば、あの王女が王位継承者になるじゃないか。今からでも遅くない。君が王子を産めば、その子が継承者になるのだから」
話してから5分も経たないうちに部屋を出たくなる。
ケインはそれなりにアビゲールのことを心配しているのかもしれないが、聞きたくなかった。
彼の言う通り、私が王子を産んだら、宮殿での私の地位はさらに強固になるだろう。
けれど、私は特に権力を望んでいない。
このままセーブルとブランシュと一緒に仲良く暮らしたいだけ。
どうせセーブルの子供も産めないのだから。
もし産むとしてもブランシュは王になりたいと言った。
あえてブランシュが行く道を塞ぎたくない。
「私はブランシュを自分の子供だと思ってます。ですから、敢えて王子を産む必要はないでしょう」
「アビゲール、お前・・・!」
「ご両親はどう過ごしていますか?」
喧嘩をしたくないので一旦話を変えてみる。
ケインはしばらく私を睨みつけてため息をついた。
彼も一歩退くことにしたようだ。
「二人とも強健だね」
「奥様は?」
「ああ、妻は4人目を妊娠した」
「あら、おめでとうございます」
甥っ子ができるなんて祝うべきことだが内心心配になる。
私は子供を産んだことがない。
けれど、妊娠がどれほど苦痛なのかは、多くの人を通じて聞いた。
この世界は、私が生きてきた世界ほど医学が発展していない。
その苦痛と危険を経験しながら子供を4回も産むなんて。
二人とも仲睦まじいのかな?
言うことを考えると、違うような気もするし。
妻が妊娠したのに外国まで来ても大丈夫なのだろうか?
元々のアビゲールの性格も良いとは言えませんから、ケインの性格はある程度予想済みですね。
出会うたびに子供を聞かれるアビゲールが可哀想です・・・。
ケインが今回訪問した目的は何でしょうか?