できるメイド様

できるメイド様【120話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は120をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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特技が一つもない冴えない侍女マリ。

いつもいじめられるばかりだった彼女に、ある日信じられないことが起きた。

「君のために最後にお祈りをしてあげよう、君の願いは何だい?」

死んでいった囚人を看病していたマリに訪れた奇跡。

「万能な人になりたいです」

その日からとても神秘的な夢を見始めることに。

完璧な侍女!最高の彫刻家!天才音楽家!

夢を通して夢の中の人物の能力を得て、何でも完璧な侍女マリの物語がいま始まる!

マリ:本作の主人公。クローヤン王国の元王女。身分を隠して侍女として働いている。本名は、モリナ・ド・ブランデン・ラ・クローヤン。

ラエル:皇太子。血の皇太子と呼ばれ恐れられている。

キエル:皇室親衛隊団長。キエルハーン・ド・セイトン。

オルン:公爵で宰相。ラエルとは昔からの親友。

ヨハネフ三世:西帝国の皇帝。

オスカー:第十皇子殿下。

アリエル:皇太子妃候補。シュレーアン家。

レイチェル:皇太子妃候補。イーストバーン家。

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120話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 伝説の賭博師②

その時だった。

高い拍手が宴会ホールに響き渡る。

「はは!これは凄いお客様がいらっしゃったのですね」

宴会ホールに繋がった階段から、人当たりの良い印象の美男が手を叩きながら降りてきた。

邸宅の主人であるカタラク伯爵、いいや、ヨハネフ三世だった。

「大切なお客様が来られたことに気づきませんでした。前もって連絡していただければ、入口まで直接エスコートさせていただいたのですが」

ヨハネフ三世は、騎士がレディーにするように彼女の手の甲にキスをする。

そして意味深長な声で話した。

「ところで本当に素晴らしいですね。カードにも精通しているとは。一体あなたの能力の終わりはどこまでなのか分かりませんね」

それを聞いたマリは、仮面をかぶっているにもかかわらず、彼が自分の正体を知っていることに気づく。

人影のないところに彼女を率いたヨハンは、他の人に聞こえないように声を低くして言った。

「私に会いに来たんですって、王女?何の話をしに来られたのですか?」

「陛下と話をしに来たのではありません」

マリはじっと彼を見つめながら言った。

「陛下に挑戦をしに来たのです」

「・・・!」

「まさか私の挑戦を拒みませんよね?」

 



 

マリの挑発的な言葉にヨハネフ三世の笑みが濃くなる。

「あはは!あなたは一体、どうして私をこんなに刺激するのか。知ってますか?私が毎晩あなたを恋しがってどれだけ眠れないのかを。あなたを思う気持ちで書いた詩が何遍なのか分からないほどです」

「・・・」

「本当です。そんな呆れた表情をしないでください。私は思ったより小心者なので傷つきます。とにかく秘密賭博をご希望ということですね?」

マリが頷くと、ヨハンは妙な表情を浮かべる。

「ところで、私と決着をつけるために来られたようですが、その資金では物足りないと思います。私はこう見えて財産がかなり多いので」

いくらマリが抜群のカードの実力を持っていたとしても、これだけの資金では勝負にならない。

マリが口を開く前にヨハンは何を思い出したのかあごを撫で下ろした。

「ふむ。だからといって、怖がらずに自ら歩いてきたあなたを帰らせたくありません。むしろ良かったのかもしれませんね。こうしましょう」

「・・・」

「私は1億2327万ペナを賭けます。シュレーアン大公家をはじめとする4人の家門が私に負った借金の金額とピッタリです。代わりにあなたは!」

ヨハンは濃い笑みを浮かべた。

「あなた自身を賭けてください。もし負けたら、あなたはもう完全に私のものです。いかがでしょうか?」

「・・・!」

マリの瞳が揺れる。

当初、ここに来ようと決心した時からヨハネフ三世がこのような条件を提示すると予想していた。

だから最初は迷っていたのだ。

あらかじめ覚悟していても直接耳で聞くと緊張してしまう。

しかし、マリは歯を食いしばった。

(大丈夫。勝てばいいのよ。私は負けない、殿下と私のために絶対勝つ)

そう誓ったマリは固い表情で口を開く。

「それは公平ではないようですね」

「公平ではない?」

「私の価値がわずか1億2327万ペナしかないのですか?今まで私のことをそれくらいの価値の女だと考えていたのですか?」

 



 

マリの言葉にヨハンは不意を突かれたように目を丸くする。

しかし、それも束の間、彼は手のひらで顔を覆って大笑いした。

「あはは!確かにその通りです!私が大変失礼しました。あなたの価値はたった1億ペナなわけではないでしょう!」

「私が勝てば1億2327万ペナはもちろん、ここに持ってきた全てのものを渡して永遠に東帝国を離れてください」

「くく、いいですね。むしろ私が得な取引のようです。たかがそんな安値であなたを持てるようになるのですから」

ヨハンは不気味に目を輝かせる。

「分かっていると思いますが、このような賭けは実際に負けたら何の意味もありません。勝者がすべてを持つことになるのです」

「・・・」

「とにかく今日は嬉しい日です。あれほど切望していたあなたを持つようになるなんて!」

マリは余計な話はやめろというように彼の言葉を切った。

「すぐに始めましょう」

「ククク、良いですね」

ヨハンは大げさな動きで彼女に手を差し伸べる。

「ついてきてください。運命をかけた勝負をするには、このような会場は似合いません。私たちに相応しい場所があります」

彼は不気味に笑った。

「あなたの新しい運命が始まるのに十分な場所が」

 



 

マリとヨハンのカード勝負。

ヨハンの実力はどれほどなのでしょうか?

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