できるメイド様

できるメイド様【57話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は57をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【できるメイド様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっておりま...

 



 

特技が一つもない冴えない侍女マリ。

いつもいじめられるばかりだった彼女に、ある日信じられないことが起きた。

「君のために最後にお祈りをしてあげよう、君の願いは何だい?」

死んでいった囚人を看病していたマリに訪れた奇跡。

「万能な人になりたいです」

その日からとても神秘的な夢を見始めることに。

完璧な侍女!最高の彫刻家!天才音楽家!

夢を通して夢の中の人物の能力を得て、何でも完璧な侍女マリの物語がいま始まる!

マリ:本作の主人公。クローヤン王国の元王女。身分を隠して侍女として働いている。本名は、モリナ・ド・ブランデン・ラ・クローヤン。

ラエル:皇太子。血の皇太子と呼ばれ恐れられている。

キエル:皇室親衛隊団長。キエルハーン・ド・セイトン。

オルン:公爵で宰相。ラエルとは昔からの親友。

ヨハネフ三世:西帝国の皇帝。

オスカー:第十皇子殿下。

アリエル:皇太子妃候補。シュレーアン家。

レイチェル:皇太子妃候補。イーストバーン家。

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57話 ネタバレ

できるメイド様【56話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 今回は56話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • ミステリー

マリはモヤモヤした顔で起き上がる。

「やらない、やらない。盗みだなんて。それは違うよ」

これまでは夢に対して順応していたが、それでも程度がある。

盗みだなんて。

「一体何が起ころうとしているの?」

彼女はため息をついた。

「もう知らない。とにかく盗みだなんて絶対にやらないから」

そう誓ったマリは席を立つ。

今日も皇太子の日程に合わせて動かなければならないので忙しかった。

急いで準備を終えた彼女は獅子宮に出勤する。

まだ早朝だったが、皇太子が起きる前にその日のことを簡略に整理しておくためだ。

「今日も一日頑張ろう!」

そう奮起して獅子宮の執務室に入った。

ところが、中に入ったマリは驚いた表情を浮かべる。

誰もいないと思っていたのに、皇太子がいたのだ。

「殿下?」

「あ、マリ。来たんだ」

皇太子だけではなかった。

アルモンド子爵はもちろん、宰相のオンド、さらにはキエルハーン侯爵もいた。

(キエルハーン侯爵がなぜ?)

マリは不思議に思った。

親衛隊の団長でもキエルは、皇太子の執務室に一度も訪問したことがない。

(もしかして何か起きたの?)

みんな表情が深刻だった。

キエルはマリを見て少し嬉しそうに見えたが、暗い顔色は変わっていない。

「どれだけ探しても無いのだろう、アルモンド子爵?」

「はい、殿下」

「昨夜怪しい気配もなかったのか?」

「はい、警備兵たちに確認してみましたが、怪しい人物は誰も見ておりません」

 



 

マリは彼らの会話を聞いた瞬間、背筋がゾッとした。

昨夜見た夢の内容が掠める。

(まさか?)

その瞬間、皇太子が口を開く。

「大変だな。国宝の聖杯が消えたなんて」

「・・・!」

思いもよらなかった話にマリの顔が固まる。

早朝から彼らが集まっていた理由。

それは、昨夜、帝国の国宝である聖杯が盗まれたからだ!

(なんてこと、あり得ない)

マリは心の中で考えた。

聖杯はクローヤン王国の聖人リヒャルトの遺品で、代々クローヤン王城に保管され、50年前に何らかの理由で帝国に渡ってきた宝物だ。

クローヤン王国の建国と関連があったため、非常に重要な価値を持つ宝物であり、それだけに皇居大聖堂に厳重に保管されていたのに、それが盗まれた?

普通のことではなかったので、場内の皆が深刻な顔をしている。

「大変なことだ。他の宝物でもない聖杯を盗まれるなんて」

「はい、クローヤン王国の建国に関連する宝物であるだけに、盗難の事実が広がればクローヤン地方で大きな動揺が起こるでしょう」

皇太子と宰相が困った顔をした。

ただでさえクローヤン地方は帝国に服属して間もなく不安要素も多い。

最近、いろんな理由でクローヤン地方の状況がさらに悪化しているのに、聖杯まで盗まれるなんて。

困窮極まりなかった。

「申し訳ありません、殿下。すべて私の責任です」

皇居の警備を担う近衛騎士団の団長、アルモンドが跪く。

「よせ、もう起きたことだ。今は聖杯を探すのが優先だ。皇居の出入りはすべて閉鎖したのだろう?」

「はい、殿下。徹底的に統制しています」

「とりあえず、直接現場を見なければならない。大聖堂に行こう」

そうして彼らは大聖堂に行くために席を立つ。

 



 

大聖堂は皇室親衛隊が統制していた。

皇室の事件、事故発生時に捜査権が親衛隊にあったためだ。

「皇太子殿下にお目にかかります!」

「状況を報告するように」

「大聖堂に内側で保管していた聖杯が消え、同時に金燭台と金杯が消えました」

その言葉に皇太子をはじめとする一行は不審な表情を浮かべる。

「金燭台と金杯?」

「はい、殿下。他にお金になるような宝石も一部なくなった状態です」

皇太子は腕を組んで呟く。

「何かおかしいな。ただ金品を狙った単純窃盗なのか?とにかく中を見てみよう」

彼らは大聖堂に入り、状況を確認した。

ところが盗難現場を几帳面に確認した彼らは困惑した表情を浮かべる。

理解できない点があったからだ。

「一体どうやって大聖堂の中に入って聖杯を盗んだんだ?」

皇太子が呟く。

「聖杯は密閉された隔室にあったはずだが?」

聖杯は大聖堂の三階、密閉された隔室の中にあった。

出入り口を守る警備の耳目を避けて誰も入ることはできない。

「もしかして大聖堂の内部者の仕業なのか?」

しかし、調査の結果、関係者全員がアリバイを持っており、内部者の仕業である可能性は低かった。

「一体どういうことなのか分からないね。何か見当がつくか、宰相?」

「申し訳ありません」

宰相も首を横に振る。

しばらくの間、皆が沈黙に陥った。

完全にミステリーだ。

「まさか泥棒が空から隔室の中に落ちたりしたというのか」

宰相が何も考えずに呟いた言葉に、心を沈めていたマリは驚いた表情を浮かべる。

(空から落ちた?)

彼女の頭の中に昨夜の夢の内容が浮かんだ。

『心配するな。地中に消えたり、空に消えたりすればいいのだから。私たちは方法を知っているだろ?』

夢の中の泥棒が最後に言った話。

(もしかして今この状況と関連があるのかな?)

マリは悩みに耽った。

しかし、思い浮かぶ内容は何もない。

その時、皇太子が口を開いた。

「ダメだな。今のところ、ここでこれ以上手がかりを得ることはで機内」

キエルも同意する。

「はい、一応別の方法で接近した方がいいでしょう」

「盗まれた聖杯の大きさはどれくらいだ?」

「小さい壺くらいの大きさです」

「そのくらいの大きさなら、こっそり皇居の外に持ち出すことはできないだろう」

「はい、まだ聖杯はこの皇居の中にある確率が高いです」

考えをまとめた皇太子が命令を下す。

「皇居の出入りを徹底的に統制しろ。推して疑わしい人たちを中心に隅々まで聞き流すように。犯人は内部者である可能性が高い」

「分かりました、殿下」

皇太子は低い声で語り継いだ。

「聖杯は皇居のどこかに隠されているだろう。皇居全体を調べ、必ず探し出すように」

 



 

聖杯が盗まれる異常事態。

犯人はレイチェルの可能性も?

今回のマリの能力は、どのように活躍するのでしょうか?

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