こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は255話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
255話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 人魚との晩餐会③
「あ、お姉様。いらっしゃい」
ナディアは満面の笑みで晩餐会場の入り口に立っていた。
昨日までは躁鬱だったが、急に快活になった姿にグンヒルドは眉をひそめる。
「まさか心が変わったんじゃないよね?」
「え?そんなはずがないわ」
グンヒルドは小言を言おうとしたが口をつぐんだ。
ナディアはニコニコ笑って言った。
「お姉様こそ心が変わっていないの?」
「私が人間を好きになることはない」
そのように釘を刺した後、グンヒルドは足を運んだ。
冷静な対応にもかかわらず、ナディアは笑顔のまま。
(なんであんな反応なのだろうか?)
ナディアがあまりにも平然としていて違和感を覚える。
何かがおかしいと思って晩餐会場に足を踏み入れた瞬間、グンヒルドはその場で立ち止まってしまった。
先に到着していた国王夫妻の姿に、ついてきた使節団も彼らを見て立ち止まる。
「晩餐会にご出席いただき、誠にありがとうございます」
アビゲールは笑いながら挨拶をした。
グンヒルドは驚いた目で彼女の格好を凝視する。
アビゲールは人魚とほぼ同じ衣装を着ていたのだ。
どうやら絹の草で作った服ではないので違いはあるが、確かに人魚の服だった。
そして驚いたのは人魚だけではない。
使節団を案内した侍従も戸惑った目で国王夫妻を見ていた。
「このように二つの王国が話を交わす場が設けられて嬉しいという言葉を伝えたい」
セイブリアンは淡々と歓迎の言葉を述べたが、グンヒルドは彼の服を見つめているだけだ。
彼はアビゲールと同じ服を着ていた。
足首まで下がってくる長いスカートが少し開いていて、彼のスラリとした脚線美が目立つ。
背が高くスラリとしていて、長く下りてきたスカートがとてもよく似合っていた。
セイブリアンに恥ずかしさは見られず、彼は使節団を案内する。
「さあ、座りなさい。もうすぐ食事が出るから」
人魚たちとしては人間が人魚の服を着たという事実自体に驚いただけで、男のセイブリアンがスカートを履いたということがどんな意味なのか正確には分からなかった。
それでもセイブリアンが珍しい決定を下したということは密かに感じられる。
男に見える人間の中でスカートを履いた者は誰もいなかった。
宮でたった一日しか過ごしていないが、男がスカートを履くことがどれほど大きな嘲弄の種なのかも見当がつく。
それにもかかわらず、一国の王がスカートを履くなんて。
使節団は戸惑う様子で着席した。
(いい体を持っているんだね)
グンヒルドはセイブリアンの体を見て思わず感心していた。
体にぴったりフィットする服なので、コートに隠されていた筋肉が如実に表れていた。
使節団ほど鍛えられた体ではないが、強靭さが感じられる。
グンヒルドはその事実に人魚的な好感を感じた。
(それに王妃も非凡な気配を感じる)
アビゲールが自分の前を塞いだとき、グンヒルドは並外れたエネルギーを感じた。
それはまるで、あらゆる修羅場を経験した戦士の表情。
その鬼気迫る表情に圧倒される一方で感嘆が漏れ出た。
夫婦両方とも只者ではない。
強い者が好きなグンヒルド王女は、この夫婦が内心気に入り始めていた。
「食事が気に入ってくださると嬉しいです」
アビゲールがそう言うと、すぐに侍従たちが食事を出し始める。
一見すると、かなり素朴なものだった。
魚や果物などが大多数で、少しだけパンのようなものが置かれている。
世話をする大臣たちは、その粗末な食事にかなり驚いているようだった。
人間の基準では冷遇かもしれないが、人魚たちにはかなり嬉しいメニューだ。
大きな漁港の中で魚たちが泳いでいる。
「どうぞ。お口に合うと嬉しいです」
アビゲールはそう言った後、自分の前に置かれている食べ物を手に取った。
テーブルの上にはフォークもスプーンもナイフもない。
しかし、彼女は気にせずに焼いた魚を手で持って齧って食べた。
それはセイブリアンも同じ。
グンヒルドは不思議そうに見て尋ねた。
「人間も手で食事をするのかな?」
「私たちは別々に食器を使っていますが、一緒に食事をする席ですので、こういうのも良いと思います」
アビゲールは使節団の接待の準備において、人魚のやり方を尊重することを最優先に考えていた。
ネルゲンがどれほど裕福なのか、どれほど優れた料理を出せるかを自慢する必要はない。
どれだけ貴重な食器を出しても、人魚には何の役にも立たなかっただろう。
使い方が分からないのだから。
この晩餐会は、人間ではなく人魚の視点から準備された場所なのだ。
アビゲールは一日で人魚の服を作ったのでしょうか?
それとも以前から用意していた?
グンヒルドから好感をいただいていますが、大臣たちの心境が気になりますね。