できるメイド様

できるメイド様【122話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は122をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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特技が一つもない冴えない侍女マリ。

いつもいじめられるばかりだった彼女に、ある日信じられないことが起きた。

「君のために最後にお祈りをしてあげよう、君の願いは何だい?」

死んでいった囚人を看病していたマリに訪れた奇跡。

「万能な人になりたいです」

その日からとても神秘的な夢を見始めることに。

完璧な侍女!最高の彫刻家!天才音楽家!

夢を通して夢の中の人物の能力を得て、何でも完璧な侍女マリの物語がいま始まる!

マリ:本作の主人公。クローヤン王国の元王女。身分を隠して侍女として働いている。本名は、モリナ・ド・ブランデン・ラ・クローヤン。

ラエル:皇太子。血の皇太子と呼ばれ恐れられている。

キエル:皇室親衛隊団長。キエルハーン・ド・セイトン。

オルン:公爵で宰相。ラエルとは昔からの親友。

ヨハネフ三世:西帝国の皇帝。

オスカー:第十皇子殿下。

アリエル:皇太子妃候補。シュレーアン家。

レイチェル:皇太子妃候補。イーストバーン家。

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122話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 運命をかけた勝負②

ラエルが混乱している間にゲームが始まった。

種目はフォーヘン。

後にポーカーと呼ばれるゲームで、中国の唐、あるいはインドに起源があると言われている。

ヨーロッパでは約11世紀頃から様々な形で流行し始めた。

「ルールは簡単です。それぞれ前にあるチップを同じように100万ペナと仮定して、先にすべて失った人が敗北するのです。ローティプル、ストレート、フラッシュが出たら、ペッティング額の10倍を持っていく例外ルールも置いて。いかがですか?」

ローティプル、ストレート、フラッシュ、フォーヘン最強の負けで649,740分の1の確率であるため、一生で一度も出会うことがない負けだ。

「ごまかしの数は?」

ヨハンは、何をそんなことを聞くのかというように答える。

「バレたら負け、バレなかったら勝ちじゃないですか?騙すのも実力です」

マリが頷くと、ヨハネフ三世は両手でカードをシャッフルした。

「いよいよあなたが私の胸に中に入ってくると思うと、胸がドキドキして手が震えますね」

「そんなことはありません。どうせこの勝負に勝つのは私なのですから」

「果たしてそうなのでしょうか」

ヨハンは片手でテーブルにカードを広げる。

そして笑いがなくなった声で話した。

「私も負けるつもりは全然ないんですけどね?」

その瞬間、マリは本能的な直感を感じた。

(ヨハネフ三世の実力は、決して私より劣っているわけじゃない!)

それは「ギャンブラー」としての直感。

急に冷たい緊張感が背筋をよぎる。

こうなれば勝負はどちらが勝つか分からない。

 



 

「さあ、始めましょう」

マリは自分の手札を見てチップを差し出した。

「1万ペナ賭けます」

ヨハンはカードを見て肩をすくめる。

「ダウン」

短時間で数え切れないほどの攻防が繰り広げられた。

ギャンブラーの能力を得たマリは言うまでもなく、ヨハンも非常に慎重だ。

口元はニコニコと笑みを浮かべているが、まるで獲物を狙う前の蛇のよう。

(どうしてこんな実力を持ってるの?)

マリは心の中で考えた。

攻防が行き交うほど容易ではないという感じがする。

自身の能力は伝説のギャンブラーのものだったが、ヨハンも全く見劣りしない。

「私は幼い頃から、この種の遊びが好きでした」

ヨハンの笑みが濃くなった。

「人を破滅させる遊びなら何でも好きでした」

彼らは熾烈な攻防を繰り広げた。

数手先を見通す争いが続き、一般人では想像もできない境地の戦いを展開する。

「おお!本当に凄いですね。カタラク伯爵と同等の実力とは」

「そうですね。最近見た人の中では一番優れた実力なのでは?」

「もしかしてカタラク伯爵が負けるのではないでしょうか?」

誰かの問いに、別の参観者がニヤリと笑う。

「そんなはずがないでしょう?どんなにあの少女の実力が優れているとしてもカタラク伯爵を越えることはできないですよ。その証拠として見てください」

「・・・?」

「カタラク伯爵の顔には依然として余裕が満ちていませんか?反面、あの少女はどこか追い詰められています。それだけ見ても、どちらの実力が優勢なのかは明確ではありませんか?」

それを聞いた参観者たちはうなずいた。

「それでは、あの少女はカタラク伯爵様の所有になるのでしょうか?」

「ふふ。伯爵様は今日熱い夜を過ごすでしょう」

参観者たちは可憐な少女の運命に真っ黒な笑みを浮かべる。

他の人が没落するのを見るのは、彼らに耐え難いスリルを与えた。

 



 

その時、低い声が彼らの間に食い込んだ。

「黙れ」

「・・・何?」

「黙れと言った。その汚い口を」

「・・・!」

隣から聞こえてきた突然の声に参観者たちは怒ろうとする。

しかし、仮面をかぶった金髪の青年の目つきに向き合った瞬間、彼らは何も言えなかった。

まるで今にも自分たちの首を切ってしまいそうな殺気が青い瞳から流れていたのだ。

ラエルは固い目つきでカタラク伯爵と勝負をしている少女を見つめる。

彼は拳を握りしめた。

(マリ、本当にお前なのか?)

顔を隠しているのでハッキリとは分からない。

しかし、疑い続けた。

あの少女がマリなのではないかと。

(この勝負に負けたら何だって?あのろくでなしの女になる?)

マリかもしれない少女がギャンブルに負けたらカタラク伯爵のものになるかもしれないという事実に、爆発しそうな怒りが込み上げてきた。

(しかもゲームの状況は有利でもない)

ラエルが見るに、少女よりは伯爵が少しだけ先立つ実力を持っている。

このままゲームが流れれば、あの少女の必敗だ。

本当にあの少女がマリだったら?

(その時は?)

ラエルは唇を噛み締めた。

想像もしたくないことだ。

 



 

ヨハネフ三世の実力がマリに匹敵するとは・・・。

万が一マリが負けた場合、ラエルは介入するつもりでしょうか?

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