こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は258話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
258話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- お願いごと②
「ということで、一つ思いついたのですが」
「どんな考えですか?」
「この服をしばらく宮の人たちに着せてみたらどうかと思います」
え?みんなに人魚の服を着させようって?
話を聞くやいなや少し心配になった。
「大丈夫でしょうか?反発が激しいと思いますが」
「半日くらいなら大丈夫かと思うのですが。そして思ったよりこの服は楽でした。着てみると意外と気に入ることでしょう」
うーん、どうかな。
そんなに簡単に解決するといいのだけど。
私はしばらく悩んだ末に話した。
「人数が多すぎるので、一部にだけ支給するのはどうでしょうか?」
「いいですよ。まずは大臣たちに支給するようにしましょう」
彼はそっと微笑んだ。
なんかちょっと楽しんでるのかな?
もっと早く準備して人魚たちが滞在している間に着ればよかった。
ストーク公爵はどんな表情をするのか、少し楽しみだ。
そんな中、セーブルの表情が少し固まっていた。
「え?セーブル、その表情はどうしたのですか?」
「しかし、後で考えてみると・・・。そうなると、大臣たちは皆ビビがデザインした服を着るということになるのではないですか?」
「ええ、そうなりますね」
するとセーブルは少し心痛そうな表情を浮かべる。
彼は私をそっと引き寄せて膝の上に座らせた。
あの・・・、重いと思うのだけど?
しかし、彼は大したことではないようだった。
相変わらず表情は固まったままだけど。
「それはちょっと嫌ですね。ビビが作った服を他の人たちも着ることになるのは」
もうたくさんの人が着てるよ、タンビ。
服をプレゼントした令嬢は結構多いんだけど。
セーブルがそっと私を抱きしめる。
「正直、私だけが着たいです。二人だけが同じ服を着ていたい」
あなた今嫉妬してるの?
他の人たちが私たちと同じ服を着ることに嫉妬しているの?
うわぁ、これはどうすればいいんだろうか。
彼がとても可愛くて、依然として愛おしかった。
「そうですか?嫌なのですか?」
「はい」
「でも、みんなが人魚の服を着てみるのはいいと思うのですが」
セーブルは訳もなく言ったような表情だった。
もう少しからかおうと思って、じっと我慢して彼の頬を撫でる。
「機嫌を直してください。代わりに願いを一つ叶えてあげますから」
「願いですか?」
「はい」
「それじゃあ、キスをしてくれませんか?」
私は驚いてセーブルの膝から落ちそうになった。
しかし、彼は私の腰をしっかり抱いていたので、私はまだ彼の膝の上にいる。
「キ、キ、キスですか?」
「はい」
彼の目が静かに燃えている。
今すぐにでも口づけする勢いだった。
いや、これはどうすればいいの?
「私は他の服を作ってくれと言われると思っていたのですが」
「それもいいですが、キスがしたいです」
だから無闇に保証に立ったり約束をしてはいけないのだ。
セーブルは私をギュッと抱きしめて私を見上げる。
「ダメですか・・・?」
セーブルがしょんぼりしている。
うっ・・・、あなた何度もそんな目つき攻撃をするの?
なんでお姉さんを苦しめるの?
元々キスは付き合って1年後にするものじゃないの?
私の中の精神がそのように囁いたが、あの目つきを見ると、どうしても断ることができなかった。
ううう、こうなると知っていたら夕食にニンニクを食べなければ良かった!
歯磨きはしたけどニンニクの匂いがしたらどうするの?
それもセイブリアンとのファーストキス!
ファーストキスをニンニクの味で思い出したくなかった。
心の準備もしたいし。
「今日じゃなくて他の日にしてはいけないですか?今は恥ずかしいし、まだ準備ができていないので・・・」
「それじゃあ、どの日にしましょうか?」
鬱陶しい彼の目つきが一瞬蘇った。
私また騙されたみたいだけど、気のせいかな?
「うーん、使節団の接待を終えてからどうですか?明日?それとも明後日?」
「明日もして明後日もしましょう。明後日の日程はすべて空けておきます。その時まで我慢するのが大変ですが・・・」
え?キスをするからって日程を全部空けるの?
どれくらいやるの?一日中?
なんとなくセーブルの計略に巻き込まれたような気がするんだけど・・・。
気まずい目で彼を眺めていると、セーブルは期待半分、物足りなさ半分のようだった。
本物のタンビじゃなくてキツネだった、キツネ。
私はその愛らしいキツネの頬をそっと覆う。
そして彼の頬に軽くキスをしてあげた。
チュッ、という音が小さく聞こえる。
「と、とりあえずこれで我慢してください」
ニンニクの匂いはしなかったよね?
うわぁ、これだけでも恥ずかしくてたまらない!
セーブルはぼんやりとした目になり、私を抱きしめた。
「愛しています、ビビ」
はあ、本当にキツネを一匹飼っている気分だね。
私はそっと彼の髪を撫でた。
ところでキスをすると約束してしまったらから、絶対にしなければならないよね。
何を準備すればいいんだろう?
とりあえず歯磨きを頑張っておかないと。
クララに聞いてみたらいいかな?
いや、ノーマに聞いてみよう・・・。
ニヤニヤが止まりませんね。
アビゲールもかなり大胆になってきました。
後は人魚との接待が上手くいけばいいのですが・・・。