できるメイド様

できるメイド様【125話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は125をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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特技が一つもない冴えない侍女マリ。

いつもいじめられるばかりだった彼女に、ある日信じられないことが起きた。

「君のために最後にお祈りをしてあげよう、君の願いは何だい?」

死んでいった囚人を看病していたマリに訪れた奇跡。

「万能な人になりたいです」

その日からとても神秘的な夢を見始めることに。

完璧な侍女!最高の彫刻家!天才音楽家!

夢を通して夢の中の人物の能力を得て、何でも完璧な侍女マリの物語がいま始まる!

マリ:本作の主人公。クローヤン王国の元王女。身分を隠して侍女として働いている。本名は、モリナ・ド・ブランデン・ラ・クローヤン。

ラエル:皇太子。血の皇太子と呼ばれ恐れられている。

キエル:皇室親衛隊団長。キエルハーン・ド・セイトン。

オルン:公爵で宰相。ラエルとは昔からの親友。

ヨハネフ三世:西帝国の皇帝。

オスカー:第十皇子殿下。

アリエル:皇太子妃候補。シュレーアン家。

レイチェル:皇太子妃候補。イーストバーン家。

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125話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 運命をかけた勝負⑤

「本当ですか?考え直さなくてもいいですか?」

「はい、オールインします」

一寸の揺るぎもない声。

ヨハンは内心混乱に陥った。

(何だ?まさかロイヤルストレートフラッシュ?)

彼の札はストレートフラッシュだ。

ポーカーでストレートフラッシュに勝てるのは、たった一つ。

ロイヤルストレートフラッシュのみ。

(あり得ない。そんなはずがあるのか?ストレートフラッシュとロイヤルストレートフラッシュが同時に出た?)

ストレートフラッシュの確率は0.0009%。

ロイヤルストレートフラッシュの確率は、それよりさらに低い0.0001%。

その極悪な確率の札がお互いの手に同時に出てくる?

そんなことが可能なのか?

(違う。そんなはずがない。そんなはずがないじゃないか)

しかし、ヨハンはマリの攻撃を簡単に受けることができなかった。

もし彼が実力のない者だったら、このような悩みなく直ちに応酬しただろう。

彼女の手にロイヤルストレートフラッシュがある確率は0に近いのだから。

しかし、彼がすべての状況を考慮する高段者という点が悩みを募らせた。

(違う。きっと違うと思う。しかし、もし本当にロイヤルストレートフラッシュなら?)

ロイヤルストレートフラッシュなら彼の負けだ。

今回だけ負けるのではなく、完全にゲーム自体に負けるのだ。

ロイヤルストレートフラッシュに負けたら10倍の配当金を支払うことになる例外ルールを適用したのだから。

 



 

(くそ・・・、一体何なのだ?)

ヨハンが唇を噛んだ時だった。

彼とマリの目が正面から合う。

「・・・!」

彼女の目を見たヨハンは全てに気づいた。

(ハッタリだ!ロイヤルストレートフラッシュのはずがない)

マリの瞳の奥深くには微かな不安が漂っていた。

もしロイヤルストレートフラッシュなら、そんな不安があるはずがない。

彼女は今ハッタリをしているに違いない。

結論を下したヨハンは大笑いしてカードをオープンした。

「はは!私の勝利です。ストレートフラッシュです!」

「・・・!」

彼のカードを見た参観者たちも同様の表情を浮かべる。

カタラク伯爵がギャンブルで負けるはずがないのだ。

「今回もカタラク伯爵の勝利ですね。それでも本当に名勝負でした」

「それではギャンブルの条件通り、もうあの少女はカタラク伯爵の所有になったのですか?」

参観者たちはヨハンの勝利を確信して騒いだ。

その時、じっとしていた仮面の青年、皇太子が口を開く。

「うるさい。まだ勝負は終わっていない」

「何だって?ストレートフラッシュが出たのに勝負が終わっていないと?」

参観者たちは皆笑った。

ラエルは短く答える。

「それは、あの少女のカードを確認してみれば分かるだろう」

その言葉にヨハンは爆笑した。

「あはは、その通りです。まだゲームが終わったわけではありません。さあ見せてください。私もとても気になります」

その時、マリはため息をつく。

そのため息を聞いたヨハンは一瞬ビクッとした。

マリのため息が絶望というよりは仕事が終わったという安堵を含んでいたためだ。

(何だ?まさか?)

彼の目が大きくなった瞬間、彼女は札をオープンする。

A K Q J 10 ハート

「・・・」

ヨハンは知らないうちに持っていたカードを落とした。

マリは疲れ果てた声で話す。

「ロイヤルストレートフラッシュです」

 



 

「・・・あり得ない」

ヨハンはぼんやりと呟いた。

彼は信じられないように何度も彼女のカードを見つめる。

しかし、どう見てもロイヤルストレートフラッシュだ。

つまり、彼の敗北だった。

「私の勝利です。認めますか?」

マリが確認するために尋ねると、ヨハンは力なく頷く。

「そうですね・・・、そうですね。私の負けです。しかし・・・、どうやってこんなことが?」

到底信じられないように呟いていた彼の頭に、一つの考えが閃いた。

(まさか?モリナ王女もトリックを?)

もし彼女が伝説のカードを混ぜる技術を使っていたとしたら?

その技術ならこの状況を作ることができる。

「一つだけ聞きましょう。一体どんな手を使ったのですか?」

マリは首を横に振った。

「何の手も使いませんでした」

「心配しないでください。敗北を覆すことはしませんから。ただ気になるだけなのです。教えてください」

「本当に何の手も使いませんでした」

揺るぎない声。

その声には一抹の嘘も混じっていなかった。

「・・・!」

ヨハンは信じられないという表情を浮かべる。

「本当に?本当に出たのですか?」

マリは疲れたため息をついた。

「私も女神が助けてくれたようです。悪党に連れていかれないために」

 



 

無事にマリの勝利で終わりました。

しかも、ロイヤルストレートフラッシュが出たのはマリがトリックを使ったからではないという事実。

それが本当だとすればヨハンも驚きを隠せないでしょうね。

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