こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は270話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
270話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 事件の真相②
ヴェリテは眉をひそめて私を見た。
怪訝そうな様子だ。
「どうしてそんなことを考えたの?」
「本当に殺そうとしたなら毒を盛ったんじゃないかしら?あえて苦労してリンゴに呪いをかけるより、毒を塗る方が簡単だったでしょうし」
私は前もって整理しておいた嘘を口に出した。
犯人を捕まえるには周囲の助けが必要だが、すべてを率直に話すことはできない。
「この世界はおとぎ話の世界だから、そのおとぎ話で起こったことが再現されている!」と言えば・・・、色々な面で混乱に陥ることだろう。
だから原作の話は隠したまま、適当な言い訳と嘘をつくことにしたのだ。
「そしてリンゴにかかった呪いは、仮死状態に陥るものだったわ。殺すつもりだったら、そんな曖昧な呪いはかけなかったでしょう」
「・・・確かにおかしいね」
私の説明で、ヴェリテは少し落ち着いたようだった。
それから、軽くため息をついた後、私を見つめる。
「アビゲールは、なぜ犯人がそんな面倒なやり方をしたと思う?」
「私の考えだと・・・」
この言葉は通じるかな?
「犯人がブランシュと結婚しようとしたんじゃないかと思う」
「え!?それは一体どういうこと?」
「なぜよりによって解除条件がキスだったのか?お姫様をキスで救い出す場面は、とても劇的だと思うわ。あっという間にお姫様の英雄になるでしょう」
結婚まではできなくても、大きな賞を受けることは明らかだ。
ヴェリテはショックを受けたようで、口をポカンと開けていた。
しばらくしてから彼が口を開く。
「飛躍はあるけど可能性はあるね」
幸い、変には思っていないようだ。
ヴェリテの目には憎悪が湧き上がっていた。
「どんな奴が、あえてブランシュを・・・!」
その熱気で鏡が溶けそうだ。
私もその気持ちを百回理解した。
ブランシュが大人だったとしても腹が立ったはずだが、私の娘はもう13歳になる子供だ。
13歳!
そんな子を仮死状態に陥れ、キスをして、王子様のふりをする?
どんな奴か知らないが、綺麗に死ぬことはできないだろう。
「探し出して」
「殺してやる」
ヴェリテと私は声を一つにして呟いた。
カエルに変身させた後に針畑に転がしてしまおう。
私は心の中であらゆる処刑方法を構想して口を開く。
「ところでヴェリテ。でも、このことをあなたと私二人で解決するのは難しいと思うわ」
その言葉にヴェリテは目を輝かせて私を見た。
「違うよ?私が探して殺してやるんだけど?」
「私もそうしたいけど、宮で起きたことじゃないから限界があるわ」
セーブルが食べたリンゴに呪いがかかっていたという事実は私たち二人だけが知っている。
もしブランシュが毒リンゴを受けたのが王宮だったとすれば、犯人は今頃地下牢獄で逆さにぶら下がっているだろう。
しかし、犯行場所は果樹園だからヴェリテの能力では確認ができない。
私が調査をすることはできるが・・・、
「私が黒魔力があるということは隠さないといけないから、調査をする時に大変な点が多いわ。リンゴに呪いがかかっていたという事実を知らせるためには、まず私が呪いを読めるという事実を明らかにしないと」
呪いを判別する魔道具があると言い繕うこともできるが、深く掘り下げればすぐに嘘がバレるだろう。
「だから、セーブルに私の魔力について話すのはどう?」
私が使える人数とセーブルが使える人数は明らかに違う。
早く犯人を捕まえるには、できるだけ多くの助っ人が必要だ。
ヴェリテは私の提案に表情を固くする。
私に黒魔力があると初めて知った時のように。
「アビゲール、黒魔力は本当に危険なんだ。魔女に追い込まれて険しいことになるかもしれない」
「うん、私も少し怖い。だけど私は・・・」
そっと微笑んだ。
「セーブルなら私を信じてくれそうだから」
もちろんヴェリテの心配どおりに私が魔女に追い詰められるかもしれない。
それでもセーブルだけは私に背を向けない気がする。
その言葉にヴェリテはチラリを私を見て軽くため息をついた。
「分かった。セイブリアンなら大丈夫だろう」
ああ、セーブル、ヴェリテに認められたんだね。
なぜか感激していたところ、ヴェリテが鋭い目つきで口を開いた。
「ただし、あなたの魔力について話すとき、私を同伴すること」
「ええ、分かったわ。今からセーブルのところに行きましょう」
躊躇う時間はない。
すでに彼が死んで生きてから数日が経ち、その間に犯人が証拠隠滅をしたかもしれないからだ。
早く犯人を見つけてほしいですね。
おそらく犯人は、あの男でしょう。
セイブリアンはアビゲールが黒魔力を持っていると知って、どんな反応をするのでしょうか?