継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【158話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は158をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 



 

<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>

子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。

しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!

可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。

「君がブランシュの心配をするとは面白いな」

クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!

「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」

「謝らなかったら?」

「今夜、殿下の寝所へ伺います」

アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。

ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。

セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。

クララ:新人侍女。

ミラード:セイブリアンの側近。

ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。

ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。

ヴェリテ:真実を告げる鏡。

ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。

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158話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 瞳の色

あ、失敗した。

思わず準備していたのとは違う返事が飛び出してしまう。

どうしてもセーブルが好きだと言えなかったのだ。

その答えにセーブルは沈黙を保つ。

何とも言い難い表情をしたままだった。

「・・・赤」

セーブルの口から出た赤色という単語がとても意味深長だ。

まるで血の色のような声で。

「そうなのですね。あなたは赤が好きなんですね」

「はい」

「でも、私はレイブンとセーブルのどちらがいいか聞いたのですが?」

今日に限ってなんでこんなにしつこいの?

普段なら納得する人なのに。

しかし、厚かましく粘り強いことを考えれば、私についてくることはできない。

私は理路整然と反論した。

「殿下は私がどんな色が好きなのかお聞きになったじゃないですか。それに答えたまでですよ」

「はい。でもレイブンとセーブルのどちらが好きなのかも知りたいです」

セーブルの勢いを見ると、私の返事を聞かなければ退かない様子だ。

彼は唇をギュッと噛んだまま、私を眺めた。

「もしかして・・・、レイブンの方が好きなのですか?」

だから色の名前を人の名前のように呼ぶなって!

日が暮れるじゃない!

しかもそんなに沈鬱な表情で聞かれたら尚更だ!

私が否定できずに口を動かしていると、セーブルは酷く傷ついた様子だった。

「本当にレイブンの方が好___」

「いいえ!私はセーブルの方がいいです!」

思わず否定する言葉が飛び出してしまった。

数十種類の染料を注いだように目の前がクラクラして、自分でも何を言っているのか分からなくなる。

だから、人じゃなくて色のことを言ってるんだよ!

そう説明を付け加えようとして止めた。

セーブルの瞳が喜びに輝いていたから。

 



 

「そうなのですね。セーブルの方がいいのですね」

その反応に私は少し固まった。

たかだかセーブルという色がいいと答えただけなのに、どうしてあんなにも喜ぶのだろうか。

ううん、なんだか恥ずかしい!

視線を合わせるのが恥ずかしくて頭を下げたまま紅茶を飲む。

熱い静けさが部屋の中を熱くするように満たしていた。

セーブルの方から茶碗がカチカチなる音が聞こえた。

「ビビ。さっき私が好きな色を聞いて、ちょっと考えてみたのですが」

彼がやっと話題を戻したので、私も頭を上げる。

セーブルが私の目をじっと見つめる。

「アビゲール、あなたの瞳はどんな色なのですか?」

「え?私の瞳ですか?」

「はい。私はあなたの瞳の色が好きですが、その紫色を何と呼べばいいのか分かりません」

やっと落ち着いた恥ずかしさが再び戻ってきた。

いっそセーブルも照れてくれれば揶揄うこともできたのに、訳もなく私だけが過敏に反応しているみたいじゃないか!

「そ、そうですね。光を浴びるたびに色が変わりますからよく分からないですね。ラベンダー?ライラック?アメジスト?オアキッド?」

私は平然としていたが、言葉が早くなるのを感じていた。

セーブルはじっと私の話を聞いた後に口を開く。

「まだ正式な名前がないようですね」

「はい。特に合う色はないみたいです」

「それなら、あなたの瞳のような紫色をアビゲールと呼んだらどうですか?」

 



 

一瞬気の棒に頭を殴られたかのように、ぼうっとしてしまった。

セーブルが好きな色が私の瞳の色で、私の瞳の色にアビゲールと名付けたい。

そういうことだよね?

じゃあ、これから誰かが一番好きな色は何かと聞かれたら、アビゲールと答えるようになるんだよね?

・・・今この人、自分が何の話をしているのか分かっているのかな!?

あの無邪気な表情を見ると分かっていない様子だ。

これだけ気の利かないのも才能だよね。

ため息が出る。

私の瞳を見つめて、自分の好きな色に私の名前を付けたいと言ってしまったら、まるで私のことが好きだと言っているような気さえしてしまう。

事情を知っている私さえも誤解してしまいそうだ。

セーブルの気が利かない性格をこれほど恨んだことはない。

私は歯を食いしばって微笑んだ。

「多分この色にも名前があると思うので、後で探してみますね」

冷静に、「そうしましょう!アビゲールと名付けましょう!」と言えばよかったのに。

どうしても自分の名前を付けることができなかった。

アビゲールが一番好きだと言われたら、私はとても苦しくなるから。

本当に私の事が好きなのじゃないか、そんなあり得ない勘違いをすることになるだろう。

私が彼を好きになったら、その心を殺さなければならないのに。

まだ生まれてもいない恋心を捨てることを考えると、あまりにも苦しかった。

 



 

セイブリアンはアビゲールのことが大好きですね。

彼の恋心が自覚するのも近いのではないのでしょうか?

一方で、アビゲールの自己肯定も上がってほしいです・・・。

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